がらくた処分場

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艶(ツヤ)ロマンを求めて

805 ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/07/26(土) 09:24:50 ID:WxkflHUs [1/14]


……………
………


…7月、男・弟の自宅


弟「──おかえり、いろいろ買っといたよ」

男「おう、飲み物重かったろ。悪いな」


少年「お邪魔します」ペコッ

弟「久しぶり、雨降って大変だったね」

少年「駅前でちょっと走っただけですよ。あとは車に乗せてもらいましたし」

男「あの時が一番降りようが強かったからなぁ」



806 ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/07/26(土) 09:25:27 ID:WxkflHUs [2/14]


男「週末の夜、たまには野郎三人だけで釣りでも行くか…と思ってたんだけど」

弟「これじゃあね」

男「…で、急遽お前にいろいろ買ってきてもらったわけだ」

弟「まあ、コンビニは近いし」


少年「釣りが無理なら、今夜はどうするんです?」

男「駄弁るくらいしかないでしょう」

弟「そのつもりでたくさん食べ物や飲み物仕入れたしね」


男「前に少女ちゃんの家では除け者にされたパジャマパーティー、野郎同士でやりますか」

弟「色気ないねー」ケラケラ

少年「あはは…」



807 ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/07/26(土) 09:26:32 ID:WxkflHUs [3/14]


男「…少年君、今は六年生でしたね」

少年「はい」

弟「どうしたの? 兄ちゃん」

男「来年には中学生…でも、少年君の事だから進学校へいくのでしょう」

少年「小中高と一貫教育なので、そうなります」


男「弟、お前も中学はそれなりにイイトコ行ったわけだけどさ……ちょっと耳貸せ」

弟「うん?」


ヒソヒソ、ゴニョゴニョ…


弟「うん…うん……そりゃそうだよ、下手したら普通の公立校より酷いかも」

男「そうなのか」

少年「……?」



808 ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/07/26(土) 09:27:19 ID:WxkflHUs [4/14]


男「あー、ごほんっ……少年君?」

少年「はい」

男「年齢以上に様々な知識を蓄えているであろう貴方は、その…女性の事は?」

少年「女性の…事?」


弟「兄ちゃん、本当に大丈夫だって。どうせ中学上がったら先輩からそういう話聞かされるし、聞きたいもんだから」

少年「それって」

男「ええ…まあ、興味があれば…ですが」ゴニョゴニョ


弟「まどろっこしいな、ストレートに訊くよ? 女の子のカラダ、エロい話…聞きたい?」

少年「今宵はお招き頂きありがとうございます」キリッ



809 ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/07/26(土) 09:27:49 ID:WxkflHUs [5/14]


………


…幼友のアパート


幼友「──雨、止まないねー」

幼馴染「参りました、これは帰れません」

幼友「原付で来たもんね」


幼馴染「うーん…幼友、申し訳ないのですが」

幼友「申し訳なくないよ、泊まってって。服とか、私のでよかったら貸すし」

幼馴染「助かります」



810 ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/07/26(土) 09:29:38 ID:WxkflHUs [6/14]


幼馴染「今夜は久しぶりに少年君が駅まで出て来ると言っていたので、釣りになるかと思っていたのですが」

幼友「さすがにこの天気で釣りは苦行だね」

幼馴染「携帯……あ、一度鳴っていました。気付かなかった…」


幼友「ちょっと待って、私の方にもなんかメッセージ来てる」ピッ

幼馴染「新しいスマホはもう慣れましたか」


幼友「慣れるもなにも同じ機種だしね……っと、弟君から………あはっ、なんだそれ」クスクス

幼馴染「どうしましたか」

幼友「今夜は男さんの家で、男同士のパジャマパーティーする事にしたんだって」


幼馴染「………」ポッ

幼友「幼馴染ちゃん、今ちょっと801な事考えたでしょ」



811 ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/07/26(土) 09:30:14 ID:WxkflHUs [7/14]


………


…弟の部屋


男「すまんな、お前の部屋で。俺の部屋、ルアー作りの道具でいっぱいだから」

弟「いいよ、僕まだ物が少ないしね」


少年「弟さん、ジュース注ぎますね」

弟「うん、ありがと」

男「俺はビールだな」プシッ

弟「少年君、紙コップ使ってね」

少年「はい」


男「おっ、からあげクンあるじゃん。俺、赤もらいー」ヒョイ

弟「普通の黄色もあるよー」



812 ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/07/26(土) 09:30:44 ID:WxkflHUs [8/14]


男「……で、少年君」グビグビ

少年「はい?」

男「少女ちゃんとはどこまで?」プハ

少年「!!」ブフォッ


弟「今時の小学生の恋愛事情、気になるねー」

男「オトナの話を聞きたいなら、まずは手の内明かしてもらないと」ニヤニヤ

少年「…キ、キス…まで…」テレテレ

弟「本当に?」ニヤニヤ


少年「………チョットダケ ムネ サワラセテ モライマシタ」ゴニョゴニョ

男&弟「うっひょおおおおおぉぉぉおぉ」



813 ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/07/26(土) 09:31:31 ID:WxkflHUs [9/14]


弟「ど、どんな風に?」

少年「えっと…少女が帰るのに渡船の待合所で…」モジモジ

男「ほうほう」


少年「誰もいなかったらそこで、その…キスするんですけど」

弟「それでそれで」

少年「その時、腕がちょっと当たってて…」

男「ふむふむ」


少年「意識がそこにいっちゃったの、少女も気付いてたみたいなんだけど…なにも言わなかったから」

弟「…から?」

少年「…撫でてみた」ボソッ

男(『撫でる』って表現に切ない親近感を覚えざるをえない)



814 ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/07/26(土) 09:32:04 ID:WxkflHUs [10/14]


弟「そしたらっ?」ワクワク

少年「なんかクスクス笑われたけど、嫌がりはしなくて」

男「ほほう」


少年「それで、シャツの中に手を入れようと…」

弟「やるねぇ」フンス

男「いくねぇ」ニヤニヤ


少年「でも、そこでさすがに『それはまだダメ』って止められちゃいました」テレッ

男&弟「甘酸っぺええぇえぇぇ!」ジタバタ



815 ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/07/26(土) 09:32:37 ID:WxkflHUs [11/14]


男「いやー、いい話を聞きました」

弟「素晴らしい開幕だね」

少年「すごく恥ずかしい…」


男「少年君。俺が貴方くらいの頃、幼馴染は隣りに住んでいたんです」

少年「そうだったんですか」

弟「高校の時、少し先に引越しちゃったんだよね」

男「そうそう…だから、昔は俺の部屋と窓向かいだった幼馴染の部屋にはベランダから渡ってました」

少年「オサナナジミ関係らしい思い出ですね」


男「どちらかというと、幼馴染が俺の部屋に来る事の方が多かったかなー」

弟「そうだった気がするね」

男「今でもそうだけど、昔っからよく寝るやつで──」



816 ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/07/26(土) 09:33:34 ID:WxkflHUs [12/14]


… … … … …


男『──幼馴染、算数の宿題終わった? 写させて…』


幼馴染『………』スヤスヤ

男『また寝てるじゃん、どうせ寝るんなら横になりなよー』ユサユサ

幼馴染『んん…この部屋、床が硬いもん…』


男『……だったら、僕のベッド使っていいよ』

幼馴染『んー、そう……なら借りる…』ムクッ……バフッ…スヤスヤ


男『………』

男『………』

男『………』チラッ


男『……(もう、ぐっすり寝たかな)』ドキドキ



817 ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/07/26(土) 09:34:07 ID:WxkflHUs [13/14]


男『………』ソーーーッ、…ピラッ

男『……(パンツ…水色かぁ…)』ドキドキ

男『……(うわぁ、お尻柔らかい)』サワサワ


幼馴染『ん…んん…』ゴロンッ

男『はぅあっ』ビクゥッ!


男『……(寝返りうっただけか…)』ドキドキ

男『……(仰向けになったな)』ソーーーッ

男『……(おっぱい、小っちぇえ…)』ナデナデ

男『……(でも、ちょっとだけ柔らかいかも──)』フニフニ



818 ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/07/26(土) 09:34:39 ID:WxkflHUs [14/14]


… … … … …


男「──そんな事もありましたっけ…」

弟「微笑ましいけど、犯罪だね」

少年(いいなぁ…)フンス


男「それに窓を渡って来る時や帰る時、無防備に覗くパンツをしっかり見ていたものです」

弟「それっていつ位まで?」

男「あいつが引っ越す、高校の時まで」

少年(いいなぁ…)フンスフンス


男「ただひとつ誤算だったのは」

弟「うん?」

男「…あの時『ちょっとだけ』と思った柔らかさが、今もさほど変わらない事です」フッ…

弟「oh…」

少年(そこはちょっと…)ウーン



819 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 投稿日:2014/07/26(土) 09:39:38 ID:KbpuGiM.


新しいのはじまってた
支援



820 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 投稿日:2014/07/26(土) 10:30:43 ID:ekl87y4g


アバン長いな
それとも釣りしないからタイトルコールなしなのかね

わっふるわっふる



821 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 投稿日:2014/07/26(土) 14:07:12 ID:TMGY1C8.


全く少年君でさえ恋人がいるというのにお前らときたら…



……グスッ



822 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 投稿日:2014/07/26(土) 19:18:29 ID:FjfeI0NI


俺も胸を触ったこと無い。負けた・・・orz



823 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 投稿日:2014/07/26(土) 19:27:36 ID:/EKeyicM


幼友の服じゃ大きくない?


どことは言わんが



824 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 投稿日:2014/07/26(土) 20:00:07 ID:oZ9hzkAk


>>822
自分の胸触ってみろ、おそらく幼と同じ感触だから



825 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 投稿日:2014/07/26(土) 21:42:40 ID:YEFhzNXk


>>823
( ゚∀゚)==◯)`Д゚)・;'てーい
>>824
(# ゚Д゚)==◯)`Д゚)・;' ててーーい!!



826 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 投稿日:2014/07/26(土) 22:42:30 ID:hVdc0Ll6


彼女いない歴=年齢なめんな(´;ω;`)



827 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 投稿日:2014/07/27(日) 00:46:07 ID:O0jGBPo2 [1/2]


少女幼馴染と違って希望はあるお母様がすごかったはず



828 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 投稿日:2014/07/27(日) 19:59:00 ID:GReCtFKI


>>826
てーい( ゚∀゚)σ)゚Д゚)プニッ



829 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 投稿日:2014/07/27(日) 21:59:09 ID:MIwfjM/E


なぜ俺だけが憎しみを込めて殴られたのか



830 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 投稿日:2014/07/27(日) 22:34:48 ID:ukFTc3uc


なぜ俺だけが嘲りを込めてプニられたのか



831 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 投稿日:2014/07/27(日) 22:50:05 ID:O0jGBPo2 [2/2]


そしてノーマルの私はコメントに困るのであった




832 ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/07/28(月) 16:27:30 ID:TGBrxswM [1/14]


男「…で、弟。お前は幼友ちゃんと、なにかネタになるような話は?」

弟「うーん…情けなくも、あんまり無いんだ」


少年「お二人はもう付き合ってるんですか?」

弟「いや、まだハッキリとはそうなってないよ」

男「でも最近、割と毎週出かけるよな」

弟「うん、教習所とかにもついてきてくれたり」


少年「教習所、通い始めたんですね」

弟「もうすぐ仮免許試験だよ。緊張するけど、そんなに難しくはないかな」



833 ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/07/28(月) 16:28:06 ID:TGBrxswM [2/14]


男「あの魅惑のカラダの持ち主だ、直接的なのは無くても何かエピソードあるんじゃ?」

弟「そうだなぁ…こないだ『新しい水着買った』ってメッセージがきて、部屋で着た写真を何カットか送ってくれたんだ」

男「なん…だと…」ワナワナ

少年(期待)ドキドキ


弟「…んで、その後のメッセージで『使っていいよ』って」デレデレ

男「活用してるのか」

弟「絶賛フル稼動中」キリッ


男「…弟」ニコッ

弟「見せないけど」

少年「えっ」

男「弟ォオオォォォッ!!!」ビキビキ



834 ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/07/28(月) 16:28:37 ID:TGBrxswM [3/14]


男「ちなみに幼馴染の水着もヤバイ」

少年「ほほう」

弟「どういう風に?」


男「スク水っぽいやつだと大丈夫なはずなんだけど、体型とあいまってあまりに幼く見えるから、あいつそういうの着ないんだ…」

少年「じゃあビキニタイプとか」

男「一昨年にプール行った時はそうでした」


少年「それで、どうヤバイんです?」

弟(少年君、食いつくなぁ)

男「細身で鎖骨がくっきりしてるから、前に屈むとトップスに思いっきり隙間が」

少年「おお…」

弟「それは気が気じゃない」



835 ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/07/28(月) 16:29:09 ID:TGBrxswM [4/14]


弟「少年君、島では夏によく泳いだんじゃない?」

少年「はい、しょっちゅうでした」


男「まあ小学生は学校の水着なのでしょう」

少年「いや、それが…」

男&弟「…それが?」ピクッ


少年「外で遊んだそのまま海に入ったりするから、Tシャツと短パンの事が多くて」

男&弟「ほほう」

少年「しかも、少女…まだブラジャーしてないから…」モジモジ


男「ぴったぴたの透っけ透けですか」ケラケラ

弟「そりゃ同年代ならガン見だね」

少年「ガン見はしないですよ、その…横目で…」アセアセッ



836 ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/07/28(月) 16:29:42 ID:TGBrxswM [5/14]


………



幼馴染「──ふぅ…お風呂、先にお借りしました」ゴシゴシ


幼友「あ、服は大丈夫だった?」

幼馴染「あの…もう少しタイトなシャツは無いでしょうか」モジモジ

幼友「うわ、ショック」ガーン

幼馴染「ご、ごめんなさい」


幼友「ん? 幼馴染ちゃん爪先のとこどうしたの?」

幼馴染「えっ、なにか…」ペコッ

幼友「あははっ、嘘だよー。ささやかなお胸が丸見えですなー!」

幼馴染「ちょ! ささやかとか言うなっ!!」バッ



837 ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/07/28(月) 16:30:43 ID:TGBrxswM [6/14]


………



弟「…で、兄ちゃん。もったいぶってないでさ」

男「お?」

弟「この中で唯一、女性を隅々まで知ってる…その体験談をはよ!」

少年(はよ!)


男「おう…でも、さすがにそれは少年君には…」

弟「ちなみに僕が小六の頃には、既に後背位と騎乗位とどっちが魅力的か考えてたよ?」

男「そりゃお前だからかもしれないし…少年君、そこらへんは?」


少年「相手のプロポーションにもよると思いますが、個人的にはやっぱり正常位が攻守共に優れている気がします」

男「俺、少年君の事を誤解してたかもしれません」

弟「立派な同類だね」



838 ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/07/28(月) 16:31:24 ID:TGBrxswM [7/14]


男「まず、情けない事を告白するのですが…俺、早撃ちには自信があるんだ…」フッ

少年「oh…」

弟「兄ちゃん、涙拭けよ」

男「だから、とりあえず──」


幼馴染『──今日はどっちでフライングしますか』

男『フライングとか言うな』

幼馴染『では、痛かったら言って下さい──』


男「──という感じの第一段階が」

弟&少年「おおぉおぉぉぉ…」ドキドキ

男「それをこなす事で、少し長持ちになります」


弟「それからそれから?」

少年(わっふるわっふる)

男「まあまあ、そう先を焦らずに。そこから、今度は攻守交代です──」



839 ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/07/28(月) 16:31:55 ID:TGBrxswM [8/14]


………



幼馴染「……っ…」ブルッ

幼友「どしたの?」


幼馴染「なんとなく今、ぞわっとしました」

幼友「なんだそれ」

幼馴染「耳たぶ噛まれた感じ…?」


幼友「幼馴染ちゃん、弱いんだってねー」クスクス

幼馴染「や、やかましいっ」



840 ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/07/28(月) 16:32:37 ID:TGBrxswM [9/14]


幼友「…こうやって部屋に幼馴染ちゃん呼ぶのも、今後はちょっと難しくなるかなー」

幼馴染「何故でしょうか」

幼友「んー、ちょっと…ね」


幼馴染「はっ…まさか!」

幼友「え?」

幼馴染「弟君と愉しむためのあんなものやこんなものを揃える予定とか…!?」フンスフンス


幼友「ええと、それゲーム機とかトランプとかって意味に捉えとくね」

幼馴染「それでは『楽しむ』になってしまいます」

幼友「話してるだけなのに字が頭に浮かんだよ」



841 ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/07/28(月) 16:33:17 ID:TGBrxswM [10/14]


幼友「実は近々、この部屋に親戚の娘が同居する事になっちゃったんだー」

幼馴染「親戚?」

幼友「うん。昔は近くに住んでたけど、親の転勤で大阪に行ってた従妹なの」


幼馴染「従妹ですか、初耳です」

幼友「幼馴染ちゃんと知り合った高校の時には、もう地元にいなかったからね。今度またお父さんが転勤で帰ってくるんだって」

幼馴染「なぜこの部屋に?」

幼友「その娘…『従妹ちゃん』っていうんだけど、小さい頃にお母さんを亡くしててね」

幼馴染「それはそれは…」


幼友「最初はウチの実家で従妹ちゃんを預かる事になりかけてたんだけど、ウチってお兄もいるしね」

幼馴染「お兄さんは社会人だった気がします」

幼友「うん、そうはいってもまだ二十代前半だし、さすがに中学二年の女の子が同居するとなると難しい面もあるし…」



842 ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/07/28(月) 16:33:48 ID:TGBrxswM [11/14]


幼馴染「それでこの部屋に?」

幼友「そうなの、昔は仲良かっただろう…って」


幼馴染「昔というのは、どのくらいの頃の話なのでしょう」

幼友「その娘が六つか七つくらいの頃かな」

幼馴染「それはまた遠い…中学生にもなると大きく変わっているかもしれません」


幼友「まあ、今でも年に一度くらいは会うし、そう抵抗は無いんだけどね…」

幼馴染「ちょっと大変そうです」

幼友「でもそうしてあげればお父さんが借りるのはワンルームですむし、仕方ないかなって」

幼馴染「なるほど…」



843 ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/07/28(月) 16:34:21 ID:TGBrxswM [12/14]


幼馴染「幼友、なにか手伝いが必要な時は声を掛けて下さい」

幼友「うん、ありがと……もつべきは親友だね」ウルッ

幼馴染「手伝い一日当たり、ケーキバイキング1回で手をうちましょう」

幼友「前言撤回、このエコ評価マイナスの軽自動車め」


幼馴染「ふわわ…眠くなってきました」

幼友「そろそろ灯り消そっか」

幼馴染「食パン買ってきてあるので、明日の朝はフレンチトーストでも焼きます」

幼友「見返りを求められないんだったら、頂きますよーだ」クスクス


幼馴染「では、おやすみなさい…」

幼友「おやすみー」



844 ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/07/28(月) 16:34:53 ID:TGBrxswM [13/14]


……………
………


…翌日、昼頃


男「うえぇ…眠い…」フラフラ

弟「寝たの何時くらいだっけ…」ヨロヨロ

少年「確か午前4時近かったような…」ボーッ


…ガチャッ


幼馴染「おはようございます」

男「うぉ、俺だけじゃないんだから勝手に開けないで下さい」

幼馴染「朝から雨もあがりましたし、幼友もバスで近くまで来る事になっています」



845 ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/07/28(月) 16:35:24 ID:TGBrxswM [14/14]


男「じゃあ、例によって釣りでも行きますか。少年君、少女ちゃんが渡船で出て来られるか訊いて下さい」

少年「はい」


弟「しかし…」

男「うん」

少年「…どうしても」


幼馴染「……どうかしましたか?」

三人「い、いや…別に」アセッ


男(幼友ちゃんの水着姿かぁ…)

弟(…少女ちゃん、いつ少年君に『その先』をOKするんだろ)

少年(この幼馴染さんが…)


三人(…たぶん、今日は釣りが手につかないな──)



【おわり】



846 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 投稿日:2014/07/28(月) 16:44:05 ID:Q9aX.wcg



俺もいろいろ手につかなさそうだ



847 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 投稿日:2014/07/28(月) 16:58:16 ID:Rt1h2aPU


あれ?肝心な所が抜けてない?
投下ミスかな?
それともユムシには見えないレスなの?



848 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 投稿日:2014/07/28(月) 17:25:52 ID:LrRwbsa.


攻守交代です──
そこから先は課金することで解放されます



849 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 投稿日:2014/07/28(月) 17:41:02 ID:Kyd5Of3M


>>848
てーい(#゚∀゚)ノ=①)`Д゚)・;'




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テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

  1. 2014/07/29(火) 19:14:52|
  2. 釣りSS
  3. | コメント:10

湯煙ツーリングでいこう!(原題/女「ツーリング浪漫を求めて」 幽《日帰り温泉ツアー編!》)

100 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/01(火) 11:29:38 ID:/sQFMb2Q

……………
………



女「──おっはよーう!」

幽《ふわわ…まだ早いですよーう。今日は土曜日じゃないですか…》


女「ふっふーん、この土曜日になにがあるかは言っておいたはずだけど?」

幽《はいはい…ツーリングですよね?》

女「そう!梅雨だってのにせっかく今日は晴れてくれたんだから!」

幽《はぁ…眠い》


女「それにしても、なんで毎朝生身の私が幽霊の貴女を起こしてるわけ?」

幽《それは偏見ってものです。私、もともと朝には弱かったから》

女「すっかりこの部屋にも馴染んじゃって、全然幽霊って感じしないなぁ…」



101 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/01(火) 11:30:26 ID:/sQFMb2Q


女「とりあえず朝9時に道の駅で待ち合わせしてるんだから、もう寝てる時間なんて無いよっ」

幽《大丈夫なんですか? ネットで知り合った人なんて…》

女「実名晒したSNSの女性ライダー専用コミュニティだもん、あとは馬が合うかどうかだけでしょ」

幽《そんな事言って、会ってみたら男性だったりして…?》

女「夜会うわけでも、ひと気の無いところで会うわけでも無いんだから、そうだったら『嘘つき!』って言って帰るよ」


幽《……いい人だといいですね》

女「うーん、願わくば…」

幽《?》

女(幽が見えたら、いいな──)



103 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/01(火) 11:32:14 ID:/sQFMb2Q


【「渇いた音の戦闘機」の巻】

………



ドロロロロロロンッ──


女「時間的には少し余裕あるし、安全運転だねー」カコッ

幽《ツーリングで事故なんて、一番あっちゃいけない事ですよ》

女「全くです。たとえ慣れた峠を走るにしても、無理せず急がず…」


ビイイイイイイィィィンッ!


幽《……?》

女「ん?」

幽《お…女さん、後ろからバイク来ます!》

女(速いっ…!)



104 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/01(火) 11:32:54 ID:/sQFMb2Q


幽《うわ…アッという間に追いつかれた!》

女「公道でレースする気はないからね…左、寄るよ」ドロロロロッ…


シャラララッ…ビィンッ!ビイイイイィィンッ!


幽《派手なカラーリング…競技用みたい》

女「うん、まさにね。それを模したレーサーレプリカだから」


シャラッ…ビイイイイイィィィィンッ──!


幽《…もう見えなくなっちゃった。なんか古い原付みたいな音なのに、すごく速かったなあ…》

女「それだけじゃないよ、クラッチ切った時の渇いた音…聞こえた?」

幽《はい、なんだか金属音がシャラシャラ言ってました》

女「今となっちゃ希少なバイクだよ、あれは」

幽《へえ…?》

女「…2サイクル250cc、乾式クラッチと片持ちプロアームロスマンズカラーでキーはなんとカード式──」



105 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/01(火) 11:34:30 ID:/sQFMb2Q


さて、なんでしょう



106 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/01(火) 11:40:23 ID:HA5bC3qE


>>105
NSR?



107 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/01(火) 12:15:58 ID:9yiLOJfM


つづききた!これで勝つる!
MC28のSPすな



108 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/01(火) 13:54:19 ID:/sQFMb2Q


>>106、>>107
さすが、簡単すぎるな




109 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/01(火) 13:54:51 ID:/sQFMb2Q


女「排ガス規制の波によって姿を消したけど、80~90年代のハイパフォーマンス2サイクルクォーター、その結晶だよ…あれは」

幽《…名前は?》

女「ホンダNSR250SP。解る…? 頭文字が『N』なんだ」

幽《N…何か意味が?》


女「最初もN360だったし、今もスモールカーなんかによく与えられてはいるけど、Nの頭文字はホンダの本気の現れだと思う」

幽《本気ですか》

女「うん、軽自動車ではエコとか快適性に本気出してるんだと思うけど、それだけじゃないよ」


幽《そういえばアパートのTVでCM観ましたよ。イッツ・ア・スモールワールドのBGMで、ニッポンノリモノ! …って》

女「あはは、New-Next-Nippon-Norimonoだね。スモールカーに与えるNはその中でもN360の頃から『Norimono』のNなんだって」



110 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/01(火) 13:55:55 ID:/sQFMb2Q


幽《…じゃあ、NSRは?》

女「あのNSRも楕円ピストンのNRも、四輪のNSXも…与えられてるのは『New』のNだそうよ」

幽《新しい…かぁ》


女「うん、でもね…それだけじゃないと思う」

幽《…?》

女「きっと『New』のNを冠する車両は、その時のホンダの全力を注がれた特別な存在──」


──ドロロッ…カツンッ、ヴァオオオォォンッ!


女「HO『N』DA…その真ん中のNなんじゃないかなっ!」

幽《わわっ…!?》

女「ええい、コイツについてないのが悔しいぜっ!」



111 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/01(火) 13:56:26 ID:/sQFMb2Q


幽《…あっ、NSRが折り返してきました》

女「うわ…さすがに速いなぁ……って、あれ?」

幽《後ろからもう一台、喰らいついてますよ!》


シャラッ…ビイイイイイィィィィンッ!
ビイイイイィィンッ──!


女「すっごい、なんかタイムスリップしたみたい!」

幽《もう一台のバイクは?》

女「全盛期、NSRと火花を散らしたライバル。ヤマハのTZR250だね…ああ、これでガンマが加われば…!」

幽《がんま?》

女「うん、スズキのRGV-Γ(ガンマ)。どれも日本の2ストローククォーターの代名詞的存在だね」



112 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/01(火) 13:57:35 ID:/sQFMb2Q


幽《そのどれもが排ガス規制で?》

女「そうなんだ…4ストと比べて点火頻度は2倍、しかもオイルを一緒に燃やす2ストはねぇ…」

幽《仕方ないのかもしれないけど、なんとなく寂しい感じですね》

女「まあね…でも実際、スペックに特化し過ぎて実用的では無かったよね」


幽《私、VTRのトコトコエンジン好きですよ?》

女「うん、気持ちよくバイクを楽しむだけなら、このスペックでも充分に爽快感あるし」

幽《なにより女さんに似合ってます》クスクス

女「どーせあんな戦闘機みたいなマシン、扱いきれませんよーだ」


幽《音速なんて出なくていいですよ。のんびり気球の旅でいきましょ》

女「それは遅すぎるよー、せめてセスナ機くらいにはしてよー」



【「渇いた音の戦闘機」の巻】おわり



113 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/01(火) 17:28:29 ID:LuIjJPe.


KR-1R「...」



114 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/01(火) 18:11:22 ID:/sQFMb2Q


>>113
いや…だってMC28とは年代かぶらないじゃん…?
後にZXRとか4ストは出すからさ、ね?



115 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/01(火) 21:20:20 ID:aKYVLe/2


つまりまだこのスレで続きが読めるってことですねやったー
乙!



116 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/01(火) 21:30:37 ID:8M7S.a1U


おつおつ
気持ちよく走る我が愛車エリミの出番はありますか



117 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/01(火) 23:52:25 ID:cJPHH2o6


女の周りで2スト4ストのレプリカ勢が幽を巡って追っかけっこ始める展開が見えた!…気がした。



118 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/02(水) 23:04:30 ID:/ozU/wmE


2ストは乗ってて楽しいよね
ZXRの出番楽しみだにゃん



119 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/07(月) 08:23:17 ID:Zgwr/mvw


乙!2スト乗ったことないけど楽しそう!



120 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/08(火) 22:18:45 ID:ixK5HaBE


なんと・・・2スト未経験とゎ‥‥

DT童貞50(DT50)のエンジン6基フレーム3本とYZ80の脚周り3セットを走り込んでお釈迦にし(125クロッサーを追いかけ回した)、その後に新車で買ったKDX200SRを『オフ車を4万以上乗った人は初めて見た』って買った店のメカ担当に言われ、'89KDX200SRのトラブルと云うトラブルの全てを体験したオッサンが通りますよ(笑)
友人曰く『耐久自腹テスター?』だったらしいwww



121 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/08(火) 22:26:03 ID:mKLRjWTU


2stいいよね
初めてCR125乗ったときのパワーバンドでの暴力的な加速は忘れられない
その代わり下はスッカスカですぐカブるし
あれ乗ったら2stレプがかなりマイルドに感じたなー



122 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/08(火) 22:56:39 ID:zCgU5pac


懐かしいな

20年前に90のSP乗ってたよ
普通に通勤に使ってた
ノーマルでも2速・3速でフロントがリフトする楽しいバイクだったな(ただホンダ特有の2速→3速でニュートラル入って恥かいた事も多数ありw)

信号ダッシュばっかやってて乾式から煙吹いたのは良い思い出

あと、お巡りさんに力説したのに乾式を「そんなわけあるかぁ、整備不良じゃ」て言われた時は苦労したなwwwww



123 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/10(木) 00:26:42 ID:p2nHOmrs


TD125だったっけ?スズキの2st原二オフ。試乗という形で乗させてもらったけど、原付乗りにはパワーがありすぎて扱いきれない、怖いという感想しか持てんかった。
今だったらその楽しさが理解できただろうになぁ…勿体無い


『もしかして:ヤマハDT125



124 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/24(木) 10:47:52 ID:ZDuT61is


【「受け継がれる心臓」の巻】

………


ドロロロロロロッ…


女「──川沿いは脇道が無いから、気楽でいいなぁ」

幽《ですねー、土手の草が風に靡いていい景色。…あ、対抗からバイクですよ》

女「おっ」ピッ

幽《…あ、ピースサイン出してくれた!》ピッ

女「嬉しいもんだよねー」

幽《ソロツアラー同士ですから、親近感ありますもんね》


女「うん、でもピースしてくれた理由はそれだけじゃないかも」

幽《他にどんな?》

女「さっきのバイク、型式はMC20…ホンダの250cc水冷Vツインエンジンを積んでるんだ──」



125 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/24(木) 10:50:11 ID:ZDuT61is


長らく間を空けてごめんなさい
ひとまずこの巻10レス分くらいは書き溜め完了してます

さて、なんのバイクでしょう



126 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/24(木) 11:18:55 ID:HCB7DUZA


待ってたー☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
VT兄弟**
骨太アニキ、スパーダ**



127 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/24(木) 11:36:08 ID:ZDuT61is


おk!




128 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/24(木) 11:36:47 ID:ZDuT61is


女「──正式な名前はVT250SPADA(スパーダ)だよ」ニヤリ

幽《…VT!》


女「そう、ホンダの250ccVTシリーズのひとつ。このVTRと同じ系譜に属する一台なんだ」

幽《なるほど、それは仲間意識ですね。…同じ系譜に属するって事は、他にも?》

女「よくぞ訊いてくれましたっ!」ワキワキ


幽《あ、長くなりそう。やっぱいいです》

女「まあまあ、そう言わずに! 短く纏めるから聞いていってよ、お嬢さん!」

幽《…あぅ、なんか変なキャラになってるよー》



129 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/24(木) 11:37:17 ID:ZDuT61is


女「まず250ccのVTシリーズは、80年代はじめにデビューしたVT250Fから始まるの」

幽《ほうほう》

女「この頃のVTは2スト車に4ストで真っ向勝負を挑む、本気モード全開のコンセプトだったそうよ」


幽《2ストって、さっき峠で会ったような?」》

女「うん、ただレプリカじゃあなくて当時デビューしたヤマハの2サイクルネイキッドRZ250を事実上のライバルと睨んでた」

幽《レプリカじゃない2サイクルとかあるんだ…》

女「もちろん2サイクルの瞬発力なんかには及ばない部分もあったけど、ピークの出力なんかは遜色ないくらい。けっこう常識破りの4サイクル車だったの」


幽《なんとなくこのVTRとはイメージが違いますね》

女「そうだね、でもそれはこの90°V型水冷二気筒エンジンの優秀さを表すものでもあるんだよ」

幽《どういう事ですか?》



130 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/24(木) 11:38:19 ID:ZDuT61is


女「80年代半ばには、VT250Fからカウルを取り払って価格を下げたネイキッドモデルのVT250Z…その後のVTZ250が登場して」

幽《なんか名前がややこしくなってきた!》

女「80年代後半には、さっきすれ違ったVT250スパーダが。設計を一新されてVT史上一番軽く、走りのスペックが高い一台だったんだけどね」

幽《…けど?》


女「90年代に入って、次にデビューしたのはXELVIS(ゼルビス)。今度はうってかわってシリーズ最大の車格のツアラータイプだった」

幽《随分と進路変更するんですね》

女「まだまだ…だよ。ゼルビスと時期を並行して94年にデビューしたのは、なんとアメリカンクルーザーのVツインマグナなんだ」

幽《えっ!? マグナってVTシリーズなんですか!?》

女「うん、フェイクエンジンカバーをつけられて空冷ルックに仕立てられたけど、れっきとしたMCシリーズ水冷エンジンの持ち主だよ」



131 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/24(木) 11:39:55 ID:ZDuT61is


幽《…なんかVTシリーズ、迷走してません?》

女「そして90年代終わり、ついにこのVTRがデビューしたの。スパーダを彷彿とさせる少しコンパクトな車格のネイキッドとしてね」

幽《じゃあこのVTRって息の長いモデルなんですねー》


女「2009年に排ガス規制の関係で電子制御化されて、実質二代目だけどね。でも型式のMC33は引き継いでるし、息の長いモデルなのは間違ってないかな」

幽《VTの文字は車名から消えたりしてても、型式名のMCは伝統あるんだなー》

女「そう、MCって名前こそVTの系譜の文字通り心臓なんだよ。エンジン型式、最初はMC08…そして今も現役のこのMC15E


幽《…ちょっと待って、じゃあそのエンジンは30年以上も現役なんですか?》

女「そこだよ、肝心なのは。デビュー当初、2ストと勝負するために開発されたMC型エンジンは、そのスペック以上に耐久性や扱いやすさに優れていたの」

幽《それで長く使われたんだ…》



132 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/24(木) 11:41:01 ID:ZDuT61is


女「『買い換えたくても壊れない』とさえ言われたからね。バイク便がよくVT系の車両を採用してるのも、それを物語ってる」

幽《すごい事ですよね、それ》

女「一線級のスポーツエンジンだったMCも、その後の四発クォーターやレプリカ2サイクルには及ぶはずもなくてね。やがてその丈夫さと素直さが売りに変わっていった」

幽《だから色んなタイプのバイクで使われたんですねー》


女「そういう事、ツアラーのゼルビスなんかは今になって中古相場が上がってきてたりしてね」

幽《へえ…?》

女「車検が無い250ccで、ロングツーリングに耐えうる車格…維持費のかさむバイクは持たせてもらえないパパライダーにとっては、貴重なタイプなんだよ」

幽《ああ…身体の大きい人にはVTRじゃ少しサイズが足りないですもんね》

女「ツーリング向けなハーフカウル付きのVTR-Fもデビューしたけど、全体的な大きさは変わらないからね」



133 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/24(木) 11:41:35 ID:ZDuT61is


幽《このエンジン、いつの時代まで使われるんでしょうね》

女「多くの車種・エンジンが姿を消した排ガス規制をも乗り越えた名機だからね」

幽《けっこうすごいバイクだったんだなぁ、この娘》


女「初めてのバイクにVTの系譜を選ぶのは、色んな意味で良い選択だと思うなぁ」

幽《あっ、あの道の駅じゃないですか? 待ち合わせ場所…》

女「うん、そうだよ。さーて…二人の女性ライダーに会う事になってて、内一人が何に乗ってるかは聞いてるけど」

幽《もう一人は聞いてないんですね》



134 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/24(木) 11:42:38 ID:ZDuT61is


女「コミュニティで仲良くなったその娘の友達なんだって。…例えその人が何に乗ってようと──」

幽《羨ましくなんてないですね!》

女「──でも色んなバイクに乗ってみたいかなぁ」

幽《あれっ?》


ドロロロロロロッ…



【「受け継がれる心臓」の巻】おわり



135 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/24(木) 12:03:39 ID:rS00.RX2


自分は13年VTR、地元の友人がゼルビス。
なかなか地元に帰れなくて久しぶりに会って一緒に走った時、信号待ちで友人が
「やっぱりエンジン音は同じだな。」って言われてその時なんか感動したな~



136 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/24(木) 15:37:33 ID:cRQ.jhTk


スパーダって結構レアだよね
友達が乗ってるけど一緒に走ったツー先で同色同年式と出会ったときはお互いかなり驚いてた記憶



137 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/24(木) 16:24:55 ID:HCGY7xik


最近天気が良いから、休みの日に室戸岬か根曳峠通って大豊の方ににツーリングしよっかな。



138 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/25(金) 02:00:47 ID:tbRdqddk


50しか免許無いんでバイク乗りとはとても言えませんが…
TZRが出てきたなら黙っていられないTZR50R海苔w
こないだオイルポンプ故障からのエンジンブローで腰上交換しました…



139 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/26(土) 01:04:29 ID:lF1or78k


AX-1とかもV型250?tエンジンだったら、あんな短命で終わらずに済んだのだろうか‥‥て云うか、オフ系ツアラーのVT250エンジン搭載車って出てないよね?トランザルプも600と400だけで250は無かったし。

あの当時はRFVC単気筒押しだったからかなぁ…ホンダ。

あの当時のオフ系ツアラーで多気筒って云うと‥‥KLETDRくらいですかね?




140 : ◆M7hSLIKnTI:2014/08/04(月) 19:26:26 ID:uR4a72L2


【「レトロな星と究極の翼」の巻】

………


…待ち合わせの道の駅


ドロロロロロ…ドルンッ…カチャッ


女「…まだ来てないのかなぁ?」

幽《バイクの姿、ありませんねー》


女「ま、時間には少し早いしね。自販機の前に停めたんだし、コーヒーでも買おうっと」

幽《缶コーヒーとバイクって、セットですよね》

女「その通りっ!」ガコンッ



141 : ◆M7hSLIKnTI:2014/08/04(月) 19:27:20 ID:uR4a72L2


女「よっ…と」プシッ

幽《女さん…私がいるからって声に出してると、周りから見たらオジさん臭い独り言だと思われますよ》


女「失敬な…じゃあ、黙ってた方がいい?」

幽《前に練習したじゃないですか》

女「ああ…心の中で幽に話しかけるつもりで念じるアレ?」


幽《私がここにいるのを解ってて、伝えようと意識すれば聞こえるはずなんですよ》

女「だって声に出した方が早いんだもーん」

幽《これから他の人と合流するなら、そうもいかないでしょ》



142 : ◆M7hSLIKnTI:2014/08/04(月) 19:27:59 ID:uR4a72L2


女「うーん…じゃあ、やってみようか…」

幽《はい、それじゃ『幽、大好き』って念じて下さい》ニコッ

女「そんなの念じる内容を幽が知ってたら伝わったかどうか解らないじゃん。違う事……じゃあ、今夜の晩ご飯の事を念じるよ」

幽《ちぇっ、どうぞー》

女(…カニ炒飯、カニ炒飯、カニ炒飯──)

幽《ん? …よく聞こえない…》


??「あ、あの…」


女(天津飯、中華丼、親子丼、オムライス、スープカレー、カルボナーラ……あ、カルボナーラ食べたいなぁ)

幽《あれ? ちょ…女さん、色んな事考えてません?》

女「あはは、バレたかー」テヘヘ


??「あ、ええと、その…すみません…」



143 : ◆M7hSLIKnTI:2014/08/04(月) 19:28:45 ID:uR4a72L2


幽《ん?》

女「ん?」


??「お取り込み中でしたか…?」


女(げっ、気づかなかった。どこから見られてただろ…)

幽《栗色のお嬢様ヘア、背も150cmあるのかな……なんかバイク乗りっぽくないけど、もしかしてこの人が…》


??「あの、女さん…ですよね? バイク、赤のVTRだし」

女「そ、そうだよ! ごめんなさい…考え事してたの。貴女が『お嬢』さん…?」

お嬢「はいっ、お嬢って呼んでくれて構いません。お会いできて嬉しいです」


女「そっか…よろしくね、お嬢。改めて私、女だよ」

お嬢「よろしくお願いします」ニコッ



144 : ◆M7hSLIKnTI:2014/08/04(月) 19:29:40 ID:uR4a72L2


女《よかった…いい人っぽいや》

幽《あ、今の聞こえましたよ。よかったですねー、可愛い感じの人だなぁ…》

お嬢「ふふっ…ありがとう、お隣の方のお名前は?」


女&幽《えっ》


お嬢「あっ…ごめんなさい。私…視えるんです、昔から」クスクス

幽《視える…って、私の事ですか? 声も…!?》

お嬢「はい、制服姿までバッチリ」


女「驚いた…でも良かった! 幽が視えるヒトならいいなって、思ってたんだ!」

お嬢「幽…っていうんですね、よろしくお願いしますね」ニコッ



145 : ◆M7hSLIKnTI:2014/08/04(月) 19:30:33 ID:uR4a72L2


幽《………》

女「……幽?」

幽《………》

お嬢「あら…? 何かまずい事を言ったかしら…」


幽《…ふぇ…っ…》グスッ

女&お嬢「ふぇ?」


幽《ふええぇぇえぇぇぇん……嬉しい…よぅ…》ポロポロ


女「幽…」

幽《うぅ…っ……女さんと会えただけでも幸せな事だけど、こうしてまた何人もで話をできるなんて…なんか…生きてた頃を思い出して…っ》グスン

お嬢「…あらあら」

女(良かったね…幽…)ホロリ



146 : ◆M7hSLIKnTI:2014/08/04(月) 19:31:44 ID:uR4a72L2


………



お嬢「──ここの道の駅わかり難いですけど、二輪の駐車スペースはこっちなんですよ」

女「あっ、ほんとだ。バイクたくさんあるや」


幽《どれがお嬢さんのバイクなんです?》

お嬢「…これなんです」ポンッ

女「うん、コミュに上げてた写真で見てたけど、やっぱりお洒落だね」

幽《わあ…なんだか可愛くて格好いいっ》


女「ロングストロークなSOHC単気筒エンジンに、クラシカルスタイル…やっぱりいいねぇ」

お嬢「えへへ」

女「男のバイクなイメージが強いカワサキ車だけど、これは彼女みたいな小柄な女性にもピッタリな足つき性だからね」


幽《うん、お嬢さんにすごく似合ってますよ! …なんてバイクなんです?》

女「車名はスペイン語で星を現す単語、日本では通常カタカナ表記するかな?」




148 : ◆M7hSLIKnTI:2014/08/04(月) 19:45:12 ID:uR4a72L2


お嬢「その事が多いですね、名前は『エストレヤ』です」

幽《えすとれあ…?》

女「一応、メーカーによると最後は『ア』じゃなくて『ヤ』みたいだよ」

幽《エストレヤかぁ…なんか名前も綺麗っていうか、可愛いなぁ》


女「それで、もうお一人は…?」

お嬢「さっきお手洗いついでに道の駅の店の中に入ったんです……あ、ちょうど出てきました」フリフリ


女「おはようございまーす」ペコリ

幽《うわぁ…お嬢さんとは正反対に、背が高くて格好いい女性だぁ……胸も大っきい…》

お嬢「あの…たぶん彼女には幽さん視えないけど、よく私と話すからそんなに抵抗は無いはずですよ」

女「そっか」



149 : ◆M7hSLIKnTI:2014/08/04(月) 19:46:03 ID:uR4a72L2


??「おはよう、はじめまして」

女「うん、はじめまして! 私、『女』っていいます。よろしく!」ニコッ

??「こちらこそ、私は『姐』…好きに呼んで貰って構わないわ」


幽《姐さん…かぁ。ちょっと怖そうだけど、悪いヒトじゃなさそう》

お嬢《全然怖くないですよ、あるヒトコトを言わなければ…ね》

幽《ヒトコト…?》


女「姐さんのバイクって、どれなんですか?」ワクワク

姐「ああ、私の愛機は──」



150 : ◆M7hSLIKnTI:2014/08/04(月) 19:47:08 ID:uR4a72L2


モブツアラー「お、この『ブサ』走りこんでんなー。タイヤすげえ脇まで使ってる」

モブツアラー「よく『ブサ』の巨体をこんだけ寝かすよなー」


お嬢「…あーぁ」

女「え?」


姐「──おい」

モブツアラー「はい?」


姐「今、何て言った? 誰の愛機がブサイクですって…?」ピキピキ


モブツアラー「え? あの、ブサイクとは一言も…」

モブツアラー「そうそう、略しただけで…」

姐「略さないで、その呼び方は不愉快なのよ……正しい名を言ってみなさいっ!」



152 : ◆M7hSLIKnTI:2014/08/04(月) 20:00:03 ID:uR4a72L2


モブツアラー「は、隼…です…」カタカタ

姐「はぁ!? 聞こえないわ!」

モブツアラー「GSX1300Rハヤブサですぅ!」


姐「最高速度はっ!?」

モブツアラー「300km/hオーバー…?」ガクブル

姐「1999年式の312km/hよ! 覚えておきなさいっ!」

モブツアラー「は、はいぃ…!」


幽《…あのヒトコトですか》

お嬢「うん…ていうかハヤブサを貶める発言全般なんですけど」ヤレヤレ


女「姐さんのハヤブサって99年式なんですか?」

姐「ううん、2009年式だからメーターは300km/hまでしかないの」テヘッ


※99年式のメーターはこちら


153 : ◆M7hSLIKnTI:2014/08/04(月) 20:00:46 ID:uR4a72L2


幽《…なんかキャラが掴みにくいヒトだなー》

お嬢「普段は大丈夫ですよ、幽さん」


姐「…さっきからお嬢は誰と話してるのかしら?」

女「あ…あの…」

お嬢「いるんです、ここに。四人目の仲間が…ね?」


姐「ああ…女さんにも視えてるってわけ?」

女「はい…もともと私の相棒なので」

幽《あ、相棒…! なんか照れます…》ポッ

お嬢「もちろん姐さんの言葉は聞こえてますよ。私と女さんで中継役しますから」



154 : ◆M7hSLIKnTI:2014/08/04(月) 20:02:13 ID:uR4a72L2


姐「そうね…お名前は?」


幽《幽です》

女「幽…っていいます」

姐「幽さん…か、よろしくね?」


幽《こちらこそです!》

お嬢「こちらこそ…って」

姐「はぁ…」


女「どうかしました…?」

お嬢「自分だけ視えないのが、ちょっと寂しいんですよ」


姐「そ、そんな事ないわっ!」アセッ

女「あははははっ」

お嬢「こう見えて姐さんは寂しがりの甘えんぼさんですから」クスクス

姐「ちょ…!? お嬢っ!」



155 : ◆M7hSLIKnTI:2014/08/04(月) 20:02:57 ID:uR4a72L2


幽《大丈夫ですよ、姐さん。ハヤブサの後ろにも乗せて下さいね?》

お嬢「ハヤブサにタンデムしたいって」

姐「そ、そうっ!? いつでもいいわよ! これからでも!!」パァッ…ニコニコ

お嬢「あら…今日は後ろ、シートカウル着けてませんでした?」

姐「あ…そうだった…」ガクッ


女《確かにキャラが掴めないなー》

幽《ですよねー》

お嬢《悪い人じゃありませんから…ねっ?》


姐「あっ、なにか聞こえない会話したでしょう!? ずるいわ!!」

お嬢「してないしてない、仲間外れになんかしませんよー」クスクス


女&幽《………》クスッ



【「レトロな星と究極の翼」の巻】おわり



156 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/04(月) 20:07:44 ID:M47i8gvo


乙!
隼だと思ったら集だったり準だったりして面白い隼
羽っていうとなんかH社を連想しなくもない



157 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/04(月) 21:24:40 ID:PxxpboCc






158 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/04(月) 21:30:22 ID:EtcoaceM


ハヤブサとエストレヤとVTR…
ハヤブサの圧倒的存在感ww



159 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/04(月) 22:02:20 ID:9eeW4tss






160 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/04(月) 22:13:54 ID:IUGUPSt6



ツーリングいいなー
行きたいなー



161 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/04(月) 23:23:38 ID:MDd.weQE


つるんで走ると隼が目立ちまくる



162 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 投稿日:2014/08/06(水) 12:36:19 ID:ofid9hOU



しかしエスパーの多いツーリングだな。
走ってる最中でも連絡取れるってのは便利だが。



163 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 投稿日:2014/08/06(水) 20:25:31 ID:TaXsAMGY


>>162
スタンド使いはry



164 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 投稿日:2014/08/08(金) 10:48:25 ID:MBW1QTjQ


ハヤブサにエストレヤにVTR…
ハヤブサの一人勝ちですね、速さも注目度も存在感でも



165 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 投稿日:2014/08/27(水) 18:13:33 ID:KaDcj8lA






166 名前: ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/08/28(木) 11:19:55 ID:pkQIczX6 [1/13]


【「文明の利器とオカルトの相性」の巻】


幽《すぐ出発するんです?》

女《そうだね、お嬢たちは朝ごはんは食べてる?》

嬢《はい、済ませてます》


女《……あれ?》


幽《どうかしました?》

嬢「ふふっ…気づいたみたいですね」クスクス

女《…なんで私とお嬢も思考で会話できてるの!?》

幽《そういえば…》

嬢《まあ、あんまり姐さんを蚊帳の外にしちゃだめだから──》



167 名前: ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/08/28(木) 11:20:26 ID:pkQIczX6 [2/13]


嬢「──私は元々ユーレイを感じられる性質だから、今みたいに話すのは慣れてます」

姐「また私を置いてけぼりにしてたのね」シュン…


女「でも、なんで私とまで?」

嬢「今まで何人か会った事があるんですけど、同じようにその性質を持つ人とは近くにユーレイさんがいると通じ合えるみたい」

幽《私、中継アンテナ…?》

女「そんな感じだね、あははっ」


嬢「そうですね、それと…」ゴソゴソ

姐「仲間外れは嫌だから、私も着けるわ」

女「着ける…?」



168 名前: ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/08/28(木) 11:21:01 ID:pkQIczX6 [3/13]


嬢「…はいっ、これ貸しますね」ヒョイ

幽《それって、無線ですか?》

嬢「Bluetoothのヘッドセットです、ペアリングはできてますから」ニコッ

女「うわ、欲しいと思ってたけどメーカー品はけっこう高くて買えずにいたのに…」


姐「「OK、感度はどうかしら?」」

女「「おお…よく聞こえる」」


幽「「でも仲間外れは嫌だからってどういう事ですか?」」

嬢「「それはね…」」

姐「「そのまんまの意味よ? 可愛い声ね、幽さん…改めてよろしく」」



169 名前: ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/08/28(木) 11:21:34 ID:pkQIczX6 [4/13]


女「「聞こえてるんですか!?」」

嬢「「やっぱりできましたね。前にもヘッドセットを使ってると姐さんにユーレイさんの声が聞こえた事があって」」


幽「「すごい…嬉しい、でもなんでこんな機械で私の声が拾えるんだろう…」」ウルウル

姐「「理屈は解らないけれどね、ユーレイの声って空気の振動というより電気信号に近いのかしら?」」

女「「あー、そういえば霊の声が入った音楽CDとか紹介されることあるね…」」

嬢「「不思議ですけど、電気機器とユーレイさんって相性いいのかもしれませんね」」クスッ


女「「やった…よかったね、幽! これで四人で会話できるねっ!」」ウキウキ

嬢「「さすがにお店に入ったりする時はヘッドセット着けてるわけにいかないですけど」」

姐「「その時はお嬢か女さんが、ちゃんと口頭で中継してね?」」

嬢「「はいはい、やっぱり寂しがり屋さんなんだから──」」



【「文明の利器とオカルトの相性」の巻】おわり



170 名前: ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/08/28(木) 11:22:06 ID:pkQIczX6 [5/13]


【「隊列走行とマナー」の巻】


ズキュキュッ…ドロロロォンッ
…ドッドッドッ…


女(うぅ、緊張する…初の複数台ツーリングだよ)

女(ずっと憧れてたけど、上手く走れるかなぁ)

幽「「女さん、肩に力入ってますよ?」」

女「「うっ…そ、そんなことないもん」」ドキドキ


嬢「「ふふっ…初めての隊列走行だと緊張しますよね」」クスッ

姐「「女さん、慣れないところ悪いけれど、先頭を頼めるかしら?」」

女「「ふぇっ!?」」

幽「「わぉ…女さん、大役ですねっ」」



171 名前: ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/08/28(木) 11:22:39 ID:pkQIczX6 [6/13]


姐「「お嬢のエストレヤは三台の内では最も走行性能に劣るわ、三台の真ん中…二番目を走るのが無難なの」」

嬢「「ごめんなさい、加速でついていけなかったりすると思います」」


女「「でも、それなら隼が先頭を…!!」」

姐「「隼は一番後ろに置くのがいいと思うわ」」

幽「「どうしてです?」」

嬢「「それは走ってると分かりますよ」」


女「「あぅ、先頭か…大丈夫かなぁ」」ドキドキ

姐「「ここからしばらくは田舎道が続くから、そう心配しないで」」

女「「だけどこの先は道がよく解らないよ…」」

嬢「「何のためのヘッドセットですか、曲がる時はお知らせしますから」」クスクス



172 名前: ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/08/28(木) 11:23:52 ID:pkQIczX6 [7/13]


姐「「じゃあ、行こうかしら?」」


…キュキュキュキュッ、ギュオオォォンッ!
ドルッドルッドルッドルッ…


幽「「わぁ…隼、吹かすとすごい鋭い音なのに低回転では重低音…」」

嬢「「アイドリングの音だけ聞くと大排気量ツインみたいですよね」」


…キュルルルッ、トロロロロロオォォンッ
トコトコトコトコ…


幽「「エストレヤの排気音は可愛いです」」

嬢「「えへへ…マフラー変えればもう少し迫力ある音にもなるんですけど、これで気に入ってたりします」」


女「「うぅ…じゃあ、覚悟を決めて…い、いきますっ」」

嬢「「はい、いつでも」」

姐「「OKよ」」


ドッドッドッ…カツンッ、ドロロロオォォンッ!
ドロロオォォォォオオオッ…ヴァオオオォォォッ──



173 名前: ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/08/28(木) 11:24:37 ID:pkQIczX6 [8/13]


女(制限速度は50km/h、周りの流れは60km/hちょっとかな…)


女「「姐さん、ストレスあるかもだけど周りに合わせていきますね?」」

姐「「もちろん、ツーリングは無理なくスムーズに…が基本よ」」

嬢「「さっきくらいの加速なら、エストレヤでも充分ついていけますから」」

女「「うん、わかった」」


嬢「「BGMとか、かけてもいいですか?」」

姐「「各自、周りの音が聞こえる音量でね」」

嬢「「それは解ってますよ、ヘッドセットも片耳の引っ掛けタイプですしね」」ピッ…


≪BGM:Get Me Outta Here/JET


女「「おおぅ…音楽のあるバイク旅、いいなぁ…」」

嬢「「くれぐれも周囲の音が聞こえる程度の音量にして下さいね」」

姐「「片耳とはいえ、それを守らなければ安全運転義務違反よ。あと音楽に集中して運転が疎かにならないように」」



174 名前: ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/08/28(木) 11:25:40 ID:pkQIczX6 [9/13]


姐「「あと…女さんは車線中央より少し右寄りを走ってもらえるかしら?」」

女「「あ、はい」」スゥッ…

幽「「あ、姐さんも右に寄って互い違いになりました」」


嬢「「千鳥隊列、コーナーがきつくない道でのツーリングの基本隊形ですね」」

姐「「お嬢、各自の車間距離は充分にとって。詰めてしまうと並列走行になりかねないわ」」

嬢「「解ってますよー」」


幽「「左右の順番は、先頭が右って決まってるんですか?」」

女「「ううん、多分…」」

姐「「…先頭じゃなく、最後尾が右側なのが望ましい。絶対の決まりではないけれどね」」

嬢「「しかもその役を隼が担えば──」」



175 名前: ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/08/28(木) 11:26:26 ID:pkQIczX6 [10/13]


嬢「「──ちょうどそんな状況ですね、大丈夫ですか? 姐さん」」

姐「「解りきったこと訊かないで……平気よ」」

幽「「あれ? いつのまにか隼の後ろに後続車…なんかスポーツカーっぽいのがつけてます」」

女「「新しいハチロクだね。でも車間は充分あるみたい」」


嬢「「周りの流れに合わせたツーリングの時って、バイクにしては低速で走ってますからね」」

姐「「四輪よりずっとシルエットの小さいバイクが左寄りをゆっくり走ってると、どうしても追い越しにかかってくる車が増えるのよ」」

女「「…しかも例えば三台全部を抜いたとしても、先頭のバイクはその前の車と適正車間程度で走ってるわけで」」

嬢「「通常、間に車がもう一台入るようなスペースじゃないだけに、急に来られるとすごく危ないんです」」

幽「「なるほど…目の前に突然割り込まれたら怖いですよね」」



176 名前: ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/08/28(木) 11:27:15 ID:pkQIczX6 [11/13]


姐「「ハチロクもトヨタ渾身のライトウエイトスポーツだけど、右寄りを走る隼を抜きにかかれるかしら…?」」クスッ

嬢「「それでも抜きたそうなら譲ってあげましょうね? 姐さん」」

姐「「それも解ってるわよ。女さん…前との車間を更にとって、それから全車左へ」」

女「「はいっ」」スーーーッ

幽「「抜いてきますよっ」」


ブォォォオオオオッ!チッカ、チッカ…


幽「「ハザード焚いてる」」

女「「スムーズに追い越させた事への感謝ね」」


姐「「なにも先を譲りたくないわけじゃないの…『急で無理矢理』な追い越しをさせたくないだけ」」

嬢「「だから最後尾に明らかなメガスポーツバイクを配置しておくといいんです」」

姐「「それでも強引に来る奴はいるけどね」」



177 名前: ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/08/28(木) 11:28:02 ID:pkQIczX6 [12/13]


幽「「ジグザグな隊列には、そんな効果があるんですねー」」

嬢「「それだけじゃないですよ。今は三台だけだからそうでもないけど、まともに一台ずつ車間をとるより列が短くなります」」

姐「「つまり後方のバイクだけが赤信号に引っ掛かったりって事が起こりにくくなるわ」」

女「「先導役のバイクのウインカーとかも、素早く後ろに伝わるしね」」

幽「「なるほどー」」


姐「「ただし、あくまでそれはゆったりと走れる直線やカーブの少ない道でのお話」」

嬢「「峠なんかで千鳥を組んでると、イン側やアウト側だけに寄った走行をしなきゃいけなくなりますから」」

女「「実質車線の幅が半分になったようなもんだもんね…それは危ない」」

姐「「その時は更に車間距離を空けて一列になった方がいいわ」」



178 名前: ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2014/08/28(木) 11:29:16 ID:pkQIczX6 [13/13]


嬢「「そういう道になったら後ろで勝手に隊形を変えますから、女さんはお気遣いなく」」

女「「はーい」」


幽「「先頭って格好いいけど、案外後ろの人も走行に工夫してるんですね」」

姐「「10台を超えるような集団になる時は、更に二班に分けてリーダーとサブリーダーがそれぞれ先導したりね」」

嬢「「バイクが集団で走るってだけで、慣れない四輪の方は同じ流れに入るのが怖かったりするそうなので」」


女「「じゃあ目的地まで、この調子の安全運転でいきまーす」」

嬢「「約100km弱、よろしくお願いします」」

姐「「頼んだわよ、チームリーダー」」

幽「「女さん、リーダーだって!」」

女「「やめてー、隼にリーダーって言われるなんてとんでもないプレッシャーだよー」」



【「隊列走行とマナー」の巻】おわり



179 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/28(木) 15:32:48 ID:ACRk4nw.



マナーって大切だよな
しかしやっと出発か
焦らしやがるぜ



180 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/28(木) 17:54:02 ID:0jwqMj06


俺はまだ一人のツーリングが良いかな。隊列とか周りへの気遣いが普段以上に大変そう。



181 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/28(木) 23:59:10 ID:wJpqWds6


バイクに乗ってからバイクが好きじゃなく
バイクに乗るのが好きって気づいた
集団ツーリング楽しいけど
ソロツーも気楽よね




182 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/29(金) 01:18:09 ID:LhGDUcFQ


基本ソロツーしかしないからマスツーのマナーの勉強になった!
万が一、億が一やる機会があれば参考にします!(T-T)



183 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/29(金) 11:08:09 ID:40JuKVss


おつおつ
マスツーは俺も億が一だなぁ…
知人がみんな車>>>バイクで誰も付き合ってくれない…



184 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/09/18(木) 16:12:37 ID:tMrnSYGM


続きー
楽しみにしてるー
アゲ




185 : ◆M7hSLIKnTI 2014/09/22(月) 12:22:08 ID:W8YMcVRk


【「虫採り網で捕まえて」の巻】


…ドロロロロロロォンッ


幽「「やっぱり川沿いは楽ですねー」」


女「「横から誰も出てこないしね、あとはちょっと前の車が…」」

嬢「「…随分ゆっくりペースです」」

姐「「まあまあ、初心者マークついてるし。車間を充分とっていった方がいいわ」」

女「「はーい」」


幽「「コペン…かぁ、小っちゃいけどスポーツカーっぽいですね」」

嬢「「今はオープンだけど、電動でクローズもするんだったと思いますよ、可愛いですよね」」



186 : ◆M7hSLIKnTI 2014/09/22(月) 12:23:02 ID:W8YMcVRk


女「「…カップルで乗っちゃって、免許取りたてで幸せいっぱいなんでしょーねー」」ケッ

幽「「お、女さん…荒んでます」」


姐「「コペン、コンビニに入るみたいよ…減速注意」」

嬢「「あわわ…すごくもたついてる」」

女「「左に充分車線内のスペースあるから、躱していきます」」


カツンッ…ドロロロロロロォンッ!



187 : ◆M7hSLIKnTI 2014/09/22(月) 12:23:39 ID:W8YMcVRk


幽「「おー…助手席の女の人、美人さんだー」」

女「「くっ…胸でかい…」」


姐「「なんとなくアンバランスなカップルねぇ」」

嬢「「姐さんったら…いいじゃないですか、幸せそうですよ?」」

女「「それが腹たつんだよーだ!」」ベーッ


姐「「さて…ペースが遅かったから、いきなり目の前がオールクリアになったわね」」

女「「何者も横から出てこない川沿いの土手道、先行車なしっ! 最高だぁ」」

嬢「「でも気をつけて……ん?」」



188 : ◆M7hSLIKnTI 2014/09/22(月) 12:24:17 ID:W8YMcVRk


幽「「川の歩道っぽい木橋…何台もバイクが渡ってきますよ」」

姐「「ほんと、よく見たら土手下の河川敷にも生活道路があったのね」」

女「「でもしばらくこの国道に合流してくる登り道はなさそうだし──」」


嬢「「女さん、距離は充分あるけど前に気をつけて」」

女「「え?」」

姐「「登ってくるわ──」」

幽「「──えっ!?」」


──ビイイィィイィィィンッ!
パウゥンッ…キュッ!



189 : ◆M7hSLIKnTI 2014/09/22(月) 12:24:51 ID:W8YMcVRk


女「「土手の堤体を斜めに登ってきた!」」

幽「「最後、ジャンプ気味に合流しましたよ…!」」

姐「「まだ来るわ、KSRね」」

嬢「「しんがりはフルサイズオフローダーみたいです」」


女「「そっか…KSR、小っこくて可愛いけどかなりの戦闘力だよ、あれは」」

幽「「そうなんですか…音は峠で会ったNSRに似てるけど、もっと軽い感じ…?」」

姐「「80ccのミニサイズだからね。…でもその軽量さ、排気量もサイズによく合ってる」」

嬢「「実際、オンロード寄りのデュアルパーパスタイヤを履かせたものが多いから、峠で会っても速いんですよね」」



190 : ◆M7hSLIKnTI 2014/09/22(月) 12:25:50 ID:W8YMcVRk


幽「「デュアルパーパスかぁ、舗装路でもダートでも走れるんだ…」」

女「「ある意味、公道走行可能な乗り物の中では最もどこへでも行けるジャンルかもね」」

姐「「そうね…隼みたいなスーパースポーツに乗ってて、唯一時々羨ましく感じさせられる相手だわ」」

嬢「「あれはあれですっごく楽しいでしょうねー」」

女「「一度は乗ってみたいけど、こかしちゃいそう…」」


幽「「最後の一台が上がってきます! すごい加速…っ!」」

姐「「あれは速いわ、暴れ馬ならぬカワサキオフロードきっての暴れ蝗──」」


──ビイイィィイィィィンッ!
ヴァウゥゥンッ!キュウッ…!



191 : ◆M7hSLIKnTI 2014/09/22(月) 12:27:06 ID:W8YMcVRk


姐「「──KDX250…2ストローク全盛期に生まれた、ホンダCRMやスズキRMXをライバルとするハイパワーオフローダーよ」」

幽「「すごい、みんな緑色だから動きと言い本当にバッタ軍団だ…」」

女「「やっぱりカワサキはグリーンが多いね、オフ車だとなおさらかな」」

嬢「「土手を駆け上がってくるのはあまり褒められた事じゃないけど、あれに乗ってたらやりたくなるでしょうねー」」


女「「あうぅ…でも前を行くのが80ccだから舗装路ではペース変わんないなぁ…」」

幽「「こんな事言っちゃなんだけど」」

嬢「「わんぱく悪戯がきんちょの群れに迷い込んだみたいですね」」

姐「「ま、心配ないわ。この先もうすぐ…」」



192 : ◆M7hSLIKnTI 2014/09/22(月) 12:27:42 ID:W8YMcVRk


幽「「あっ、右に降りてった」」

嬢「「あっちの峠は林道に入れますからね」」

女「「でもそこも道じゃないよ! 去る時まで草むら突っ切るのかっ」」


姐「「…あいつら白バイに追われてもあの調子で逃げるからね」」

幽「「捕まえる方法ありますよ」」

女「「なあに?」」


幽「「わんぱく坊主にはわんぱく坊主です。麦藁帽子かぶって、半ズボン履いて…」」

嬢「「あははっ、なるほど」」

姐「「虫採り網でばさーっと…ね」」

幽「「カゴの中でもびーびーうるさそうですけどね──」」


【「虫採り網で捕まえて」の巻】おわり



193 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 12:49:33 ID:t3pNVMIA


>>186
>>187
このカップルはもしかしてあっちのスレの弟と幼友?



194 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 13:03:39 ID:m6l/k/Nc


クッ…
追い抜きの一瞬でも分かる程の大きさなのか…



195 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 14:17:12 ID:ints.Ktk


やべえ
まったりしてていいな
今まで走っててバイク邪魔としか思ってなかったが見方がかわりそうだ



196 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 18:46:45 ID:dTXEE9DI


闘う4st乗りの俺歓喜
始動性悪かったり加重掛けずにダラダラ走ってるといきなりフロントが流れたりするけど最高の相棒だ
開け開けでケツ流しながらのコーナリングがたまらない



197 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 22:34:20 ID:gpgbWOOc


コペンと胸がデカいと初心者
くっ



198 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 01:01:28 ID:g.vOpCfQ


ここで釣りと絡めてきたか乙




199 : ◆M7hSLIKnTI:2014/10/06(月) 14:32:50 ID:8ESo0Efs


【「好きな体位は?」の巻】


幽「「──女さん、さっき滝がありましたよ!」」

女「「………」」


幽「「女さん…?」」

女「「…話しかけないで」」

幽「「えっ」」

女「「今、滝とか見る心の余裕ないから」」ドキドキ…



200 : ◆M7hSLIKnTI:2014/10/06(月) 14:33:22 ID:8ESo0Efs


幽「「どうしたんです…?」」キョトン

女「「だって、前見てよ! もうすぐちょっとした峠だよ!?」」

幽「「そりゃそうですけど…峠ならいつも私がいたところを通ってるじゃないですか」」


女「「ああ、もうっ…解んないかなぁっ」」チッ

幽「「どーせ私には解りませんー」」ムッ…


女「「今、私は明らかに自分よりバイク暦長い二人…しかも片方は最上級のスポーツバイクを先導して、峠に差し掛かろうとしてるんだよ!?」」

嬢「「女さん、そう緊張なさらずに」」クスクス

女「「そんなの無理だよ、どうせ後ろからライディングの姿勢をじっくりチェック入れてダメ出しされるんだー!」」



201 : ◆M7hSLIKnTI:2014/10/06(月) 14:33:52 ID:8ESo0Efs


姐「「そうね、よーく見させて貰うわ」」

嬢「「もう、姐さんったら…余計なプレッシャーかけないの」」

女「「うわああぁあぁぁん」」


姐「「ごめんなさい、ちょっと悪ふざけだったわね。女さん、いつも通りのライディングを心がけて」」クスッ

幽「「そうですよ、無理しようとしたら危ないですから…ねっ?」」


姐(…でも本当に、そのいつも通りのライディングを見させてもらうわ)

姐(聞いた話じゃ、地元の慣れた峠以外はワインディングの経験浅いとか)

姐(だから尚更ね──)



202 : ◆M7hSLIKnTI:2014/10/06(月) 14:34:24 ID:8ESo0Efs


カツンッ…ヴォオオォォッ!!


女「「…よ…っと!」」

幽(よかった…いつも通りのペースと走り、できてる)

女「「このコーナー、気持ち良さそう! てーーーいっ!」」ギュインッ…


姐「「…女さん、もうすぐ左側にパーキングがあるはず。停まりましょう」」

女「「ふぇっ!? もしかしてダメ出しされちゃう…?」」ビクゥッ

姐「「そうね、ちょっとだけ」」

嬢「「姐さん…いちいち怖がらせるような言い方しちゃいけませんよ」」



203 : ◆M7hSLIKnTI:2014/10/06(月) 14:35:00 ID:8ESo0Efs


………


…ドッドッドッドッ…ヴォンッ…コトンッ


女「…ぷぁっ」ファサッ

嬢「気持ちいい峠ですよね」ニコッ

女「それはそうだけど…これからお説教タイムでしょ…?」オドオド…


姐「お説教だなんておこがましいわ、アドバイスよ。少しばかり貴女よりバイク経験が長い私からの──」ニコッ


* * *


『──姐ちゃん、これはもう買った方が早いし安いよ』

『でも、私…これが初めてのバイクでっ』グスッ…

『解るけどなぁ…大事にしてたし。いいの探してやっからよ、な?』

『うぅ…なんであんななんでもないところで転んじゃったんだろう…そんなに飛ばしてもないのに』ポロポロ…

『あー…そういう理由の解らない転び方だったって事は、多分──』

* * *



204 : ◆M7hSLIKnTI:2014/10/06(月) 14:36:02 ID:8ESo0Efs


女「転倒で初めてのバイクを廃車にしたんだ…」

姐「もう7年になるかしら、苦い思い出よ……カタナ250、初めてのヒトだった」

嬢「ヒトって」


幽《でも、その姐さんが気づかなくってお店の人が気づいた理由ってなんだったんです?》

女「姐さん、続き聞いてもいい?」

姐「ええ、もちろん話すわ。そこを知って欲しかったの──」


* * *


『──コーナリングの姿勢……はい、それは確かに習った…けど』

『一番の基本はリーンウィズだ。バイクを寝かす角度とライダーの身体の軸を同じにする、最も素直な姿勢』

『あと二つ…リーンインとリーンアウトですよね』

『そうだ、バイクの角度に対してより身体をイン側に寝かしこむリーンインと、逆にバイクよりアウト側に身体を立てるリーンアウト』



205 : ◆M7hSLIKnTI:2014/10/06(月) 14:36:47 ID:8ESo0Efs


『姐ちゃんはいつも、コーナリングをどの姿勢で抜けてると思う?』

『基本的にはリーンウィズのつもりだけど…少しアウト寄りかも』

『だったらかなりリーンアウトに寄ってるだろうな』

『えっ』


『これは初心者が非常に陥りやすい事だ。ハングオフは別として、さっきの三つの姿勢…それぞれのメリットって解るかい?』

『メリット……リーンウィズは、万能?』

『間違っちゃないな、けど全てに優れてるってわけじゃない。バランスが中間どころだってだけだ』

『………』


『いいか、初心者ってのは比較的リーンアウトに寄りやすいんだ。ましてや自分でもそうなってる意識があるなら尚更だろうね』

『初心者向けだから…?』

『…答えはNOだ、リーンアウトは決して初心者向けじゃない。そもそもそれぞれの姿勢は慣れてきたからこのタイプ…って固定するものじゃない』



206 : ◆M7hSLIKnTI:2014/10/06(月) 14:38:27 ID:8ESo0Efs


『じゃあ、なぜ初心者がリーンアウト寄りになってしまうの?』

『怖くないからだよ、本当は怖い姿勢なのに』

『怖いのに怖くない…』


『リーンアウトの姿勢をとると、身体は比較的真っ直ぐに立ち上がる事になるし、なにより視界がいい。高い位置、しかもコーナーの外側から先を眺める事になるからね』

『…確かに』

『初心者に限らず、先の見えないブラインドコーナーは怖いものだ。それに身体が起きているから、バイクを深く寝かす恐怖感も薄れる』

『はい』コクン


『そして……格好がいい、違うかい?』

『うっ…』ドキッ



207 : ◆M7hSLIKnTI:2014/10/06(月) 14:39:24 ID:8ESo0Efs


『…それが一番タチが悪いんだ。初心者ほどタイヤを端まで使ってバイクを深く寝かすのが格好いいと思ってしまう。そしてそれを再現しやすいリーンアウトに寄ってしまう』ヤレヤレ

『再現しやすい…』

『うん、身体を外側に逃がしておきながら他の姿勢と同じだけ重心を移動するには、当然よりバイクを寝かす必要がある…自然にバンク角は深くなるよ』

『…はい』


『リーンアウトのメリットは恐怖心が薄れる事じゃない。視界がいい事と、コーナリング中の僅かな姿勢制御が素早くできることだ。つまり通常、低速で非常にきついコーナーを抜ける時に有効なんだよ』

『………』

『そうきつくない中速コーナーで、それでもけっこうバイクを寝かしこんで駆け抜ける…格好いいと思わなかった?』

『うっ』ギクッ


『そして、カタナを潰してしまった転倒…それもそんなコーナーだったんじゃないかい──?』


* * *



208 : ◆M7hSLIKnTI:2014/10/06(月) 14:40:39 ID:8ESo0Efs


姐「──バイクを寝かせば寝かすほど転倒のリスクは高まるなんて、当たり前の事なのにね」

女「なるほど…」

姐「だから無理し過ぎてはいないつもり、そんなにキツくもないつもり…っていう中速コーナーで、理由も解らず転ぶのよ」


幽《確かに、女さんも基本リーンアウト寄りで走ってると思います》

女《うん…自覚ある、カッコいいと思ってた…》シュン…


嬢「やっぱりコーナリングの姿勢は使い分けです、基本はリーンウィズとして」

姐「そうね、間違ってもタイヤを滑らせたくない高速コーナーや砂が出てそうだったりグリップの低そうな路面なら、バンク角度をつけないリーンイン」

女「そもそも遠心力の弱い低速のヘアピンでは、姿勢制御のしやすいリーンアウトって事だね」

幽《納得…》


姐「この峠を抜けるまで先頭を代わるわ…よかったら眺めてて頂戴──」



209 : ◆M7hSLIKnTI:2014/10/06(月) 14:41:09 ID:8ESo0Efs


………


──ギュオオオオオォァアァァァンッ!


姐「「思い返せば自分の転倒の時もそうだったと思うけど、グリップを失って転倒するのは立ち上がりでアクセルを開ける時が多いわ!」」

嬢「「同じバンク角をつけた状態でも、加速しようとすれば遠心力は増しますからね」」

女(綺麗なリーンウィズ…ほんの僅かに身体の軸がイン側にずらされて、リヤタイヤの接地面から真っ直ぐに重心が通ってる)


幽「「いい感じの中速コーナーですよっ」」

女「「ハングオフまで寄らないけど、手前からサッとイン側に軸を寄せて……」」


姐「「リーンインのメリットはバンク角が浅いから、タイヤがグリップを失いにくい事……! そしてそれは──」」ヴォンッ…!

女(立ち上がりが速いっ…!)

姐「「──横方向へのグリップだけじゃないのよっ!」」ギュオオオォァアァァァッ…!



210 : ◆M7hSLIKnTI:2014/10/06(月) 14:41:53 ID:8ESo0Efs


女「「そうか…ある程度バイクを起こさないとアクセルは開けられない。リーンインだとバンク角が浅い分、早くそれが可能になるんだ」」

嬢「「そういうことです」」


幽「「たしかに大きく車体を寝かすリーンアウトは格好いいですけど、さっきの姐さんの走りもすっごく素敵でしたねっ」」フンス

姐「「ちょっ…へ、変なこと言わないでっ」」アセッ…

嬢「「あらあら? コーナリング姿勢がおかしいですよ?」」クスクス

姐「「うるさいわよ! お嬢っ!」」



【「好きな体位は?」の巻】おわり



211 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 17:17:54 ID:Xtqj6Ptg


題名にwktkした俺の純情を返せ




212 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 17:50:01 ID:/V6F2nHY



奇遇だな
俺も同じことを思った



213 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 21:20:11 ID:6tHQ5aZA



カタナが初めてのヒトとか胸が熱いな



214 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/09(木) 09:19:01 ID:YujUUXBE


バイク乗り始めて1年…
全く同じ理由でリーンアウトしてた…精進します…



215 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/09(木) 12:22:59 ID:pdEBETUQ


フォームをあまり考えず運転してた…反省



216 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/09(木) 12:30:58 ID:yeA3whcs


オフ出身だからか気づくとリーンアウトばっかしてる
たまーにレプリカ乗ると乗り方おかしいって言われるぜ…



217 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/10(金) 12:22:51 ID:4xaD9Neg


前にライダーハウスの朝練に参加してから何と無くリーンインでコーナリングするようになってたけど
オーナーさんが言わんとしてたのはこのことだったってコトか、成る程



218 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/18(土) 03:01:25 ID:DLRt8XKA


このSSは白VTRが監視しています



219 :通勤ライダー:2014/10/26(日) 23:28:38 ID:zmoyTUng


上司と休みが重なったから、山ツーリングした来たー
ほぼ林道を、オフ車で軽快に飛ばす上司、半泣きで必死についていくスポーツツアラーのわし。
絶景と紅葉で最高に気持ちいいツーリングでした!



220 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/27(月) 00:07:36 ID:w4Iez9ng


休みまで仕事の関連の人と関わろうなんて物好きだなと考えてしまう俺はぼっち体質



221 : ◆M7hSLIKnTI:2014/10/27(月) 09:56:59 ID:cNsAsQTk


すんません
ちょっと忙しいのと季節モノ書いてまして
遅くとも11月になったら本気出す




222 : ◆M7hSLIKnTI:2014/11/11(火) 11:37:01 ID:JngW9Ij.


【「カブとハーレー」の巻、前編】


……………
………


…ドルルンッ…カチッ


女「ん……ふわっ」ファサッ

幽《着きましたー、温泉街ー!》


嬢「ふぅ…先導役お疲れ様でした」

姐「なかなか安定したペースで、後続も楽だったわよ?」

女「えへへ、よかったー」



223 : ◆M7hSLIKnTI:2014/11/11(火) 11:37:57 ID:JngW9Ij.


幽《公営の駐輪場、色んなバイクが停まってますねー》キョロキョロ

女「う、うん…」

幽《広いからグループ毎に別れてるんでしょうね。あそこの一角、すごいスポーツバイクばっかり》

嬢「あっちは2ストレプリカの集まりみたい。KR-1や後方排気のTZRもいますよ」


姐「ちょっと、会話が虫食いのように感じるんだけど?」ジロッ

幽《あ、そうか…今は私の声、姐さんには聞こえないんですね》

嬢「はいはい、ごめんなさい。ちゃんと中継しますからね」ナデナデ

姐「こらっ、頭を撫でるのやめなさいっ」


女「………」

幽《…女さん?》



224 : ◆M7hSLIKnTI:2014/11/11(火) 11:39:27 ID:JngW9Ij.


嬢「あ、今度はネイキッドスポーツの集団ですよ」

姐「ゼファーにCB750、XJR、ビキニカウルのZRXなんかもいるけど。あら、ザンザスは珍しいわね」


幽《女さん、どうしたんです? さっきから黙って…》

嬢「…女さん、大丈夫ですよ。私のエストレヤもいるでしょ?」

女「うっ…」ギクッ

幽《…?》


姐「ああ…もしかして、メンバーのバイクジャンルがバラバラなのが気になるの?」

女「…バレちゃった。でもジャンル…っていうか──」

嬢「──VTRもロードスポーツよりのバイクだからこそ、隼と同じグループにいるのがアンバランスに思えるんでしょう?」クスッ



225 : ◆M7hSLIKnTI:2014/11/11(火) 11:40:22 ID:JngW9Ij.


女「…このバイクの事、大好きなの」ポツリ

姐「ええ」

女「でも、やっぱりロードスポーツ系のバイクの中では排気量もサイズも小っちゃくて」

嬢「…まあ、そうですね」

女「やっぱりこういうところに来ると周りのバイク見ちゃうから…それはつまり周りからも見られてるって事で」モジモジ

幽《女さん…》


女「エストレヤみたいなクラッシックスタイルなバイクは、ある意味250ccとか400ccくらいが王道的なカテゴリーだと思うの」

嬢「でもネイキッドやツアラーは大排気量モデルが幅をきかせてるから…ある意味コンプレックスがあるんですよね?」クスクス

女「うん…だけど、それを気にするのが自分の愛車に対して後ろめたくて」シュン…



226 : ◆M7hSLIKnTI:2014/11/11(火) 11:41:23 ID:JngW9Ij.


ドドドドドドドッ…!


幽《わ…アメリカンの大集団がきましたよ》

嬢「20台近くいそうですね」

姐「…女さん、彼らを見てごらんなさい」

女「え?」

幽《え?》


姐「先頭はハーレーのファットボーイね、次はスピードスター。…でも、ほら」

嬢「その次はドラッグスター1100みたいです」

女「そうだね…?」キョトン



227 : ◆M7hSLIKnTI:2014/11/11(火) 11:42:19 ID:JngW9Ij.


姐「その数台後ろ、小柄だし女性かしら? ドラッグスターの250がいるわ」

嬢「懐かしのエリミネーター250SEも混じってますよ」


幽《うわ、しかもその後ろの一台すごく大きい!》

嬢「トライアンフのロケットスリー。エリミネーターの約10倍、排気量2300ccですね」

女「………」


姐「女さん、そしてあの最後尾から二番目のバイク…解るでしょう?」ニコッ

幽《女さん、あれって》

女「解らないわけない」

嬢「ですよね」クスッ

女「Vツインマグナ…だよ」

幽《マグナ…VTRと同じエンジンの》



228 : ◆M7hSLIKnTI:2014/11/11(火) 11:43:03 ID:JngW9Ij.


姐「…あら、今度はえらくバラバラな大所帯が来たわ。どこかのショップ主催のチームかしら」

嬢「本当ですね。CB1300にニンジャ250R、セローやジェベルも混じってるし…あははっ、中には原二カブもいますよ」ニコニコ

女「うん」


幽《反対からは10台もいないけど、随分小さいバイクの集団が…》

嬢「モンキーやエイプ、ゴリラ。ああ…やっぱり最近はグロムも混じるんですね」


姐「みんなナンバーは黄色やピンクだけどね。…女さん、彼らはみんな小型自二の免許しか持ってないと思う?」

幽《小型って125ccまでの免許ですよね》

女「中には小型しか持ってない人もいるかもしれないけど」

嬢「きっと多くの人は普通自二を取得してますよね」



229 : ◆M7hSLIKnTI:2014/11/11(火) 11:44:04 ID:JngW9Ij.


姐「じゃあ、女さん。さっきのアメリカンのチームやバラバラな大所帯のグループを見た時にね──」

女「?」

姐「──その中のマグナや原二カブを『周りに合ってなくて格好悪い』って思った?」クスッ


女「…思わなかった」

幽《女さん…》

嬢「それが全てですよ、ねっ?」ニコッ

姐「そういう事、続きは温泉に浸かりながら話しましょうか──」



【「カブとハーレー」の巻、前編】おわり



230 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/11(火) 12:03:25 ID:ksjBEMNs


アメリカンと聞いて、俺の愛車が出るかと思ったら出なかった…



231 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/11(火) 22:55:12 ID:PhJoJMvk


へぇこういうこともあるんだな
バイク乗らんから15へぇ位はいけるな




232 : ◆M7hSLIKnTI:2014/11/12(水) 18:25:21 ID:6bdSxG76


【「カブとハーレー」の巻、後編】


……………
………


…チャプーン


幽《──青空の下で浸かる露天風呂とか、最高ですねー》

女「うん、そだね」


嬢「寒い時期に熱いお風呂もいいけど、暖かい時期にぬるめのお湯で長風呂もいいですよね」

幽《私、死んだ時にまだ学生だったし、温泉とかあんまり来たこと無いんです。嬉しいなー》ニコニコ

女「そっかぁ、じゃあこれからあちこち行こうね」


嬢「でも幽さん、そうやってお湯に浸かっててちゃんと暖かいの?」

幽《ん…そこは雰囲気だけです。ほら、お湯が全然私の身体の影響受けてないし、制服のままでもそれが濡れたりしてないでしょ?》

女「それはなんとなく残念だなー」



233 : ◆M7hSLIKnTI:2014/11/12(水) 18:26:11 ID:6bdSxG76


姐「……ごほんっ」

嬢「あ、ごめんなさい、また会話が虫食いになっちゃいましたよね」クスクス

女「幽がね、お湯に浸かっててもその温度やお湯の感触は解らないから、残念だなーって」

姐「ああ…それは確かに残念ね。誰かの身体に憑依するとかできないのかしら」チャプン

幽《やろうとした事がないなぁ…》


嬢「たぶんできますよ? 幽さんがその身体に入る気になって、その人は幽さんを受け入れる気になれば」

女「…なんかお嬢って、妙に詳しいね?」

嬢「ん? えへへ…まあまあ、それはいいからやってみたらどうですか?」

幽《むむ…女さん、いいです…?》

女「もちろん」



234 : ◆M7hSLIKnTI:2014/11/12(水) 18:27:39 ID:6bdSxG76


幽《じゃ…じゃあ、女さん…入りますよ…?》ドキドキ

女「う、うん…受け入れるイメージをすればいいんだよね。いいよ、来て…幽」ドキドキ

嬢(自分で言っといてなんだけど、言い回しが若干いやらしかったなぁ…)ドキドキ

姐「?」


…スゥーーーッ


女「んっ…」ピクッ

幽女「…入れ…た? 女さん?」

嬢「上手くいったみたい。たぶん今は女さんの意識は途切れてるはずです。どうですか、湯加減は?」

幽女「あったかーい…幸せ…」ニヘラ



235 : ◆M7hSLIKnTI:2014/11/12(水) 18:28:43 ID:6bdSxG76


姐「お嬢、今は女さんには会話も聞こえないの?」

嬢「ええ、眠ってるみたいなものだと思いますよ」

姐「そう」


幽女「えへへー。ごめんね女さん…久々のお風呂の感覚、もうちょっと味合わせて下さいねー」チャプチャプ


姐「…でも、やっぱり普通自二に乗ってると、大型に対するコンプレックスがあるものよね」

嬢「そりゃそうですよ、大きなバイクにはどうしても憧れますし」

姐「お嬢は乗れるじゃない、それに──」

嬢「──姐さん、免許の事はともかくその先は今は内緒です。女さんが余計にプレッシャー感じちゃう……って、幽さん聞いてなさそうだけど」クスクス


幽女「はー…極楽ごくらく…」ウットリ



236 : ◆M7hSLIKnTI:2014/11/12(水) 18:29:22 ID:6bdSxG76


姐「コンプレックス…でもそれは大型乗りにも悪いところがあるのよね。250や400を軽んじた態度をとるライダー、実際にいるもの」

嬢「そうですね」


幽女「…んーと」モゾモゾ


姐「私はVTR250、素晴らしいバイクだと思うわ」

嬢「もちろん、エストレヤも負けませんけどね。…勝負する事じゃないですけど」


幽女「…んっ」ピクン


姐「じゃあ、そろそろ女さんにその事を再確認してもらわなきゃね」

嬢「そうですね。…幽さん、いいかしら?」

幽女「え? …あ、はい。そのまま出るつもりになればいいのかな…」

嬢「ええ、自然に出られるはず」



237 : ◆M7hSLIKnTI:2014/11/12(水) 18:30:10 ID:6bdSxG76


幽《よっ…と》スルッ…

女「ふぁ…? あれ? 幽…出たの? なんか一瞬の事みたいだった…」キョロキョロ


嬢「うん、やっぱり眠ってるようなものみたいですね。幽さん、よかったら今度は私に入っててもいいですよ?」

幽《え、いいんですか?》パァッ

嬢「ええ、姐さんは女さんにさっきの続きを話すつもりだから」ニコッ


幽《えへへー、じゃあ遠慮なく…お邪魔しまーす》

嬢「はい、どうぞー」


スゥーーーッ…



238 : ◆M7hSLIKnTI:2014/11/12(水) 18:31:33 ID:6bdSxG76


姐「…ふぅ、ちょっと逆上せてきたわ。腰掛けるわね」ザァッ…

女(ぐぬぬ…豊かなお胸、羨ましい…)ゴクリ


幽嬢(女さんの時よりお湯がぬるい気がする…人それぞれの感覚の違いなのかな?)チャプン


姐「…で、さっきの続きだけど」

女「うん」

姐「私はね、大型に乗ってるから…女さんには共感しにくいかもしれないけれど」


幽嬢(やっぱり女さんより小柄だなぁ…私と変わらないくらい?)


姐「バイクってね、どれも魅力的だと思う。大型だろうと普通二輪だろうと、小型でも原二でも…50ccの原付だって、それぞれの楽しさがあるわ」

女「うん…それは解る気がする」

姐「もちろんサーキットでVTR250が隼に勝負を挑むのはアンバランスだとは思う。でもそれがジムカーナならどうかしら」


幽嬢(おお…お肌すべすべだ…お手入れしてるんだろうなぁ)シミジミ



239 : ◆M7hSLIKnTI:2014/11/12(水) 18:33:03 ID:6bdSxG76


姐「さっきのモンキチ集団、きっと普通二輪以上の免許を持つ人もいるのに、あえてあのバイクを選んだのは決して安いからじゃないと思う」

女「どのモンキーもエイプもかなりパーツ変えてて、きっと総額を言えば普通二輪なんか買えちゃうよね」

姐「そうね、ただあのバイクが好きなのよ。さぞ面白いんだろうと思うわ、乗るのも改造するのもね」


幽嬢「……んしょっ」モゾモゾ


姐「125cc以下のバイクは高速道路を使うツーリングには同行できない。原付が小型以上のグループに加わるのは無理がある…それらは仕方ない事」

女「30km/h制限だもんね」

姐「でも、同じ条件の仲間と共に同じ風を浴びて走る。そこに大型と原付の違いなんてないわ」

女「うん、そう思う」


幽嬢「………」モジッ


姐「自分のバイクが一番!…と思っておけばいいのよ、みんなね。見せびらかしちゃえばいいの、大丈夫…赤のVTR格好いいわよ?」

女「あはは…ありがとう、姐さん」ニコッ



240 : ◆M7hSLIKnTI:2014/11/12(水) 18:34:01 ID:6bdSxG76


幽《…お邪魔しましたー》スルッ…

嬢「ん…? もうよかったんですか?」

幽《はい、ありがとうございました。…えっと、それで──》チラッ


女「…あ、幽ったら」クスッ

姐「うん?」

嬢「あはは、姐さんに入ってみたいんでしょ…?」クスクス

幽《えへへ、バレましたか》テヘッ


姐「ああ…できるのならどうぞ? 私の話はちょうど終わったわ」

幽《わーい、じゃあ続けてお邪魔しまーす》ウキウキ

嬢「姐さん、受け入れるイメージですよ」

姐「こうかしら…?」


スゥーーーッ…



241 : ◆M7hSLIKnTI:2014/11/12(水) 18:34:52 ID:6bdSxG76


幽姐(おお…腰掛けて見下ろす視線の高さに違和感、やっぱり背が高いなぁ)


嬢「ふぅ…それで女さん、姐さんからどんな話を聞きました?」チャプン

女「えっと…色々だけど、とにかく自分のバイクが一番って思っておけばいい…って」

嬢「なるほど…でも、やっぱりどうしたって大型のバイクには憧れるでしょう?」クスッ

女「そりゃあ…もちろん」


幽姐(いやはや…なんというか、下を向くとすごい迫力…。なんか恥ずかしいや、お湯に浸かろう)ドキドキ…チャプッ


嬢「私、自分のバイクはエストレヤだけど免許は大型持ってるんです。だからあれこれ乗らせてもらった事はあるの」

女「そうなんだ」

嬢「きっとみんな、自分のと全然違うバイクって乗ってみたいんです。ハーレーに乗りでも機会があればNSR250に乗りたがるはず」

女「…確かに私も大型にも憧れるけど、KSRとかにも乗ってみたいや」



242 : ◆M7hSLIKnTI:2014/11/12(水) 18:35:35 ID:6bdSxG76


嬢「一度マジェスティに乗らせて貰ったことありますけど、ビッグスクーターってズルいくらい快適。あれはあれでいいものだと思いますよ」

女「うん」


幽姐(すごいなぁ…胸って重いんだ…)


嬢「250ccって維持費の面とか楽ですし、逆に言えば大型って買う時も維持するにも比較的お金がかかる…つまり贅沢なものです」

女「そうだね、だからこそ余計に250cc以下ってお手軽バイクなイメージがあるよ」

嬢「うん、でもそれって決して悪い事じゃないですよね」

女「もちろん、すごく助かってる」


幽姐「……えいっ」モゾモゾ



243 : ◆M7hSLIKnTI:2014/11/12(水) 18:36:13 ID:6bdSxG76


嬢「女さんはVTRが初バイクでしょうし、社会人としてもまだまだ駆け出しでしょう?」

女「うん」

嬢「そんな人がバイクを選ぶにあたって、ちゃんと求める性能は満たす上に購入費や維持費に有利…って、立派な理由だと思います」

女「…400ccも考えたんだけどねー、まさにその理由もあって250ccにする事にしたの」


幽姐「………」ピクッ


嬢「車検が無いって、やっぱり楽ちんですよ。…そして一番大事な、最終的にVTRにした理由は?」

女「一目惚れしたからだよ! あのトラスフレーム、自分にぴったりのサイズ…全部気に入ったから」

嬢「じゃあ、やっぱり姐さんの言う通りです。カブでもハーレーでも、持ち主にとっては……ねっ?」ニコッ

女「うん! 私にはあの子が一番だよ、見せびらかしちゃう!」ニパッ



244 : ◆M7hSLIKnTI:2014/11/12(水) 18:37:00 ID:6bdSxG76


幽《じゃあ、おっぱ…じゃなかった、お風呂堪能させてもらいましたし、出まーす》スルスルッ…

姐「ん…? あぁ…本当に一瞬に感じるのね」チャプン


幽《三人ともありがとうございました。久しぶりのお風呂の感覚、すっごい気持ちよかったです》ペコッ

女「どーいたしまして」

嬢「いえいえ…姐さん、ありがとうって幽さんが」

姐「いいのよ、運転中じゃなければいつでもどうぞ。…それで、女さんはお嬢とも話したのかしら?」


女「うん、大きなバイクにも憧れるし小さくてヤンチャなバイクにも乗ってみたいけど、やっぱり自分のが一番だよ」フンス

幽《そうそう、大事なのは大きさじゃないです!》



245 : ◆M7hSLIKnTI:2014/11/12(水) 18:37:40 ID:6bdSxG76


嬢「バイクも、女性の胸も…ですか?」

幽《えっ!?》ギクゥッ


嬢「女さんの時も姐さんの時も、感触を確かめてたでしょう?」クスクス

姐「…虫食いでも何となく話が読めたわ」

女「うわ! 幽ひどいっ、自分が一番小さいって判ったから話題に出さないようにしてたのに!」フルフル…

幽「だ…大丈夫ですよ! 感度は女さんが一番良かったですっ!」アワワワ…

女「ちょっ!? 余計な情報まで追加するなっ──!」



【「カブとハーレー」の巻、後編】おわり



246 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/12(水) 19:21:51 ID:.5hrIy5E



幽の憑依してる反応が面白くて話が頭に入ってこないでござる



247 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/12(水) 22:21:05 ID:xeIq5ZsE


でも大きいバイクは余裕が違うよね
一般道じゃ持て余すが



248 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/14(金) 13:46:53 ID:mQcs3uNU


なにしてんのかと思ったら

ふぅ



249 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/14(金) 22:25:35 ID:j76QdQK2


おっぱいの話なのか、カブとハーレーの話なのか
どっちなんだよwwwww




250 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[] 投稿日:2014/11/24(月) 22:45:42 ID:UwNzJn.o


釣りもいいけどこっちもね



251 名前:通勤ライダー[sage] 投稿日:2014/11/25(火) 00:12:19 ID:txwd0JjA


こちとら初の多数でのマスツーやってみたり、なおかつマスツーの計画たてたりしてるときに、幽さん。貴女という人はふぅ



252 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 投稿日:2014/11/26(水) 20:15:35 ID:5NjjmyJg


( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!



253 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 投稿日:2014/12/13(土) 20:20:22 ID:q.mWke0o


カブ食べたい



255 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[] 投稿日:2015/01/04(日) 18:45:24 ID:rPVX6Gl6


釣りもバイクも厳しい季節だけどage



256 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 投稿日:2015/01/05(月) 09:04:14 ID:vkTqGwYw


バイクの免許、もう後何年かしたら取ろうと思ってる
その間このスレ参考にさせて頂きまする



257 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 投稿日:2015/01/05(月) 18:45:21 ID:QSbi1azE


冬はなかなかツーリングも行けないよね

免許取るなら春先がおぬぬめ
夏は暑くてしぬ



258 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 投稿日:2015/01/06(火) 20:49:27 ID:5YKZ1AYc


冬に免許とってツーリングいくと夏が天国に思えるからオススメだぞ




259 名前: ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2015/01/07(水) 16:19:34 ID:KZiasYZM [1/6]


【「旅先の甘い思い出」の巻】


……………
………



女「──旅といえば!」ジュルル

姐「しかもオンナばかりとくればね」

嬢「うんうん」ニコニコ

幽《こうなりますよねー》アハハハ


女「この辺ってお茶の産地なんだね」

幽《すっごい見た目も綺麗…》

嬢「ほんと美味しいんですよ、ここの抹茶パフェ」



260 名前: ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2015/01/07(水) 16:20:19 ID:KZiasYZM [2/6]


女「……美味っしーい…しやわせ…」トローン

幽《女さんっ》フンスフンス

女「わ、解ってるってば、あとで憑依させてあげるから」


嬢「あはは…今までは女さんの食事の時、見てるだけだったんですか?」

幽《はい、でもユーレイになるとあんまりお腹は減らなくて》

女「じゃあ今もいいじゃん!」ムムッ

幽《甘いものはお腹が減ってなくても食べたいんですー》ベーーッ


嬢「女さんは家ではあまりお菓子とか食べないんですね、偉いなー」

姐「私もあまり普段、甘いものは食べないわ」

嬢「姐さんはその分お酒を飲むじゃないですか、辛目なおつまみも欠かさないし」

姐「ぐぬぬ」



261 名前: ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2015/01/07(水) 16:20:57 ID:KZiasYZM [3/6]


幽《女さんの普段の食事、貧相ですよー? 昨日なんかスーパーで一玉30円の焼きそば麺と野菜をケチャップで炒めて、なんちゃってナポリタン》

嬢「うわぁ…」

女「その情報、必要だったかなー」ジトー

幽《だからいつも別に食べたくならないんですもん》


女「すっ……」

嬢「ん?」

女「……っごく、ケーキとか食べたくなるんだけどね。太りやすい体質みたいで…」シュン…


姐「あら、そんなに細いのに」

幽《ですよねー?》チラッ

女「ちょ、どこ見て言ってんの」


嬢「大丈夫ですよー、きっとちょっとくらいなら胸から育ちますって」ニヤニヤ

女(絶対信じない! 脂肪がつくのは胸が最後、落ちる時は胸が最初!)ムキーーッ



262 名前: ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2015/01/07(水) 16:23:08 ID:KZiasYZM [4/6]


嬢「でもやっぱり、ツーリングには美味しいものを食べるって目的がつきものですよね」モグモグ

女「んー、そうかも。あんまり女一人で入れるお店知らないけど」


姐「前にお嬢と二人で行ったダム湖畔にあるお店のタコ焼きは美味しかったわ」

嬢「ああ、そう! 広島空港近くの○竜湖ですよね! 道の駅の向かいにある店、特にソース味じゃなく塩マヨが絶品でした…」

姐「そのまま瀬戸内海に出て寄った尾道のラーメンも美味しかったわ」

女「塩マヨタコ焼き…尾道ラーメン…」ジュルッ

幽《タコ焼きなら甘いものじゃなくても食べたいなぁ…》ジュルル


姐「うどん県のそれこそうどん屋さんを巡った事もあるし、そうそう…長崎までちゃんぽんを食べに行った事もあったわね」

女「九州や中四国って、もちろん泊りがけだよね」

嬢「ええ、さすがにオンナだけでライダーズハウスってのも使いにくいから、旅館とかホテルに泊まりましたけど」



263 名前: ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2015/01/07(水) 16:23:48 ID:KZiasYZM [5/6]


女「いいなー、長期の休みには泊まりツーリングもしてみたい」

嬢「折り返しを考えなくていいってことは、片道倍以上の距離を走れるわけですから、すごくワクワクしますよ」


幽《女さん、北海道行きましょうよ! 私、行ったことないです!》

女「いきなり北海道は遠すぎるよ、着くまででも一泊じゃきかないじゃない」

姐「バイク北海道を走るなら、このへんではフェリーでの旅が一般的ね」

幽《船旅でバイク旅かぁ…すごく楽しそう》ウットリ

女「ちょ、時間とかだけじゃなくてお金の問題もあるからっ! まずは一泊か二泊、そうだなぁ…伊勢志摩とか」


幽《えー、伊勢うどんはそんなに興味ないけど…》

嬢「カツオの手こね寿司…」ボソッ

幽《いいですね! 伊勢志摩!》キランッ



264 名前: ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2015/01/07(水) 16:24:20 ID:KZiasYZM [6/6]


姐「まあ、どこの地方に行こうと美味しいものはあるわ。是非また一緒に行きたいわね」

女「うん、楽しみ」ニコッ

嬢「家で貧相な食事を摂る女さんのためにも、食い倒れツーリングでも企画しますか」


幽《やったね、女さん! おっぱいも育つかも!》

女「あ、もういい、私これ全部食べる」ガツガツガツ

幽《えっ!? 待って! いや、ごめんなさいいいいぃいぃぃ──!!》


【「旅先の甘い思い出」の巻】おわり



265 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 投稿日:2015/01/07(水) 20:38:46 ID:rtoiTkOA


おつおつ
唐突に飯テロされた



266 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 投稿日:2015/01/07(水) 23:50:42 ID:eG60cxSU


良い場所教えてくれてどうもありがとう。
いつか行って食ってみるわ。



267 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 投稿日:2015/01/08(木) 00:17:20 ID:noJpLozM






268 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 投稿日:2015/01/08(木) 01:24:12 ID:1oAiAGjY



まさかこのスレで飯テロ食らうとは思わなんだ



269 名前: ◆M7hSLIKnTI[sage] 投稿日:2015/01/08(木) 12:47:05 ID:B64MUFYw


レスさんくす

>>266
察しがつくなら是非どうぞ
タコ焼きと尾道ラーメンは実際にツーリングした時の写真、あとは拾い画像

飯テロ失礼しました




270 名前: ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2015/02/14(土) 12:29:13 ID:v6LU3exM [1/10]


【「名を冠する者」の巻】


ズキュキュッ…ドロロロォンッ
…ドッドッドッ…


姐「「同期できたかしら、感度は?」」

嬢「「ばっちり聞こえてますよ」」

女「「クリアだよー」」

幽「「感度は女さんが一番です」」


女「「幽、しつこい」」

幽「「あい」」



271 名前: ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2015/02/14(土) 12:29:58 ID:v6LU3exM [2/10]


女「「えっと、この後は国道を西へ?」」

嬢「「はい、言ってた通り姐さん馴染みのミニサーキットに寄りましょうか」」

幽「「うわぁ…サーキットとか、初めて行きます」」

姐「「ほんとにアットホームなところよ、身構える必要なんて無いわ」」クスッ

嬢「「よく四輪でも二輪でも、ジムカーナ大会が催されてるところなんですよ」」


姐「「途中で県道に逸れるから、ここからは嬢が先導してくれる?」」

嬢「「はいはい、トコトコいきますね」」

幽「「じゃあ私達は二番手ですね」」

女「「よろしくー」」



272 名前: ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2015/02/14(土) 12:30:33 ID:v6LU3exM [3/10]


トロロロオォンッ、トコトコトコトコ……


嬢「「次の車が通り過ぎたら出まーす」」

女「「了解」」

姐「「待って、その後ろ……けっこう飛ばしてるわ」」

幽「「ほんとだ、そんなに速そうな車じゃないのに」」


ヴォオオオオォオォォォ……


姐「「……下品な音」」

嬢「「スポーツサウンドとは言い難いですね、そもそもスポーツ走行する車じゃないですし」」

幽「「車高も低ーい、ミニバンなら乗り心地いい方が良さそうなのに」」

嬢「「じゃあ、いきますよ──」」



273 名前: ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2015/02/14(土) 12:31:13 ID:v6LU3exM [4/10]


幽「「やだなぁ……さっきの車、前の紅葉マークの軽にあんなにくっついて」」

嬢「「黄線じゃないし、煽るくらいならサッと抜いた方がスマートなのに」」


女「「ステップワゴンかー、ああいう改造施してるの多いねー」」

姐「「車のせいじゃないけれどね、乗り手のセンスよ」」

嬢「「家族や仲間で広々快適に乗るためのジャンルですからね、本来」」

幽「「車名のロゴの下にもうひとつ……なんて書いてるだろ、SP…」」


姐「「『SPADA』よ、聞いたことあるでしょう?」」

嬢「「今、あの前の車を見ながら語られるのは女さんには不本意かもしれませんね」」クスクス

幽「「んん…?」」



274 名前: ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2015/02/14(土) 12:31:55 ID:v6LU3exM [5/10]


女「「ホント、今は不本意。いやホンダのせいでもステップワゴンが悪いんでもないんだけど」」ムスー

幽「「あ……もしかして、VTRのご先祖さま」」

姐「「そう、同じホンダの二輪VT250スパーダのネーミングをグレード名に継いでるわ」」


幽「「なんでだろう、スポーツカーなら似合いそうだけどミニバン……」」

嬢「「まあ同車の中では外観を中心にスポーツルックに作られたグレードですからね」」


女「「CMじゃ『スーパーダディ』とかモジッてたよ?」」

姐「「……もしかしたらそこに理由がある気もするわ」」

嬢「「あー、あるかも」」

幽「「そこに?」」



275 名前: ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2015/02/14(土) 12:32:32 ID:v6LU3exM [6/10]


姐「「ステップワゴンにスパーダってグレードが登場したのは二代目、2000年台前半頃だったと思うの」」

嬢「「そしてVT250スパーダは1990年頃のバイク、その頃に18~20歳だった人が十数年後、どんな車を必要とすると思います?」」


幽「「あ、そっか…家庭を持って子供ができて、ダディになってたり」」

女「「その時、昔乗ってたバイクの名を冠したミニバンがあれば、それを選ぶ率は上がる……かぁ」」


姐「「本当にそうかは解らないけれどもね、そういう考えもあったのかも」」

嬢「「あとはあれです、商標を既に取得してるから……とか」」

女「「企業って……」」チッ


嬢「「はーい、県道に入りまーす」」


トロロロロッ…
ドルンッ、ドルルルルルッ…
ギュウウウゥゥンッ…ォォォォォォン──



276 名前: ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2015/02/14(土) 12:33:09 ID:v6LU3exM [7/10]


女「「やっと変な車から離れられたー」」

嬢「「変なのは乗ってる人ですから」」

幽「「そうそう、車は悪くないです。名前を引き継いでるからって偏見もっちゃダメですよ」」

女「「むー…」」


姐「「全然違うジャンルに思えるものに車名を引き継ぐって、けっこう例はあるわ」」

嬢「「そうですね、最近だとスズキのハスラーとか」」

幽「「あー、CMすっごくよくしてた」」

女「「バカ売れしてるみたいだね。そっか……そういえばオフ車のTSもハスラーの愛称だったっけ」」

姐「「まあその例は軽自動車のハスラーも少しオフテイストだから、頷けなくはないけど」」



277 名前: ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2015/02/14(土) 12:34:18 ID:v6LU3exM [8/10]


姐「「スクーターのトゥデイも軽自動車の名前よね」」

嬢「「ビートは逆パターンですし、ホンダの例って多い気がします」」

女「「だって国産バイクのメーカーで二輪と四輪両方作ってるのはホンダとスズキだけだもん」」

姐「「ヤマハのSRVは……」」ウーン…

嬢「「さすがにプレジャーボートのSRVとは関係ないんじゃ?」」クスクス


女「「でもその内『セピア』とかって名前の車は出そう」」

嬢「「『フォルツァ』とか『サベージ』もありそうですね」」

姐「「『ハヤブサ』を軽自動車の名前につけたら許さない……」」ブツブツ



278 名前: ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2015/02/14(土) 12:34:58 ID:v6LU3exM [9/10]


女「「おー、すごく見晴らしのいい直線道路──」」


──ヴォオオオオオオォォォアアァァッ!!


幽「「きゃ…!? すごい追い越しスピード…」」

女「「黒いバイク……私達の前で減速したよ…?」」

嬢「「あらら…重なっちゃっいましたね。あのヒトも同じサーキットに行くみたい。熱くならないようにね、姐さん?」」


幽「「知ってる人なんですか?」」

女「「わざとらしく左右に蛇行して挑発してる……あ、行っちゃった」」



279 名前: ◆M7hSLIKnTI[] 投稿日:2015/02/14(土) 12:36:30 ID:v6LU3exM [10/10]


姐「「……公道であんなにスピード出して、相変わらずみたいね」」

嬢「「メーカーやジャンルどころか、走る舞台まで違うし関係ないのかもですけど」」

姐「「CMで似せた飛行機まで登場させておいて、意識してないなんて言わせない」」


幽「「飛行機?」」

女「「車名の由来よ、引き継ぐのとは違うけど」」

姐「「サーキットに着いたら文句言ってやるんだから」」

幽「「なんて車名なんです? さっきの大きなバイク」」


嬢「「米空軍の超高速偵察機を意識して……」」

姐「「その名はCBR1100XX『スーパーブラックバード』、隼がデビューするまでの世界最高速量産車よ──」」


【「名を冠する者」の巻】おわり


.

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

  1. 2014/07/24(木) 13:46:17|
  2. バイクSS
  3. | コメント:12

三人とふたつのロマンスの行方(原題/弟「釣りロマンを求めて」幼友「春の淡水釣り編だよー」【後編】)

403 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/07(土) 10:46:04 ID:26.cKkvQ


………


…移動中


男「まだ時間は六時前。今日は今から10時くらいまで釣りをして、あとは観光をして過ごそうと思います」

幼友「いぇーい」パチパチ


幼馴染「この近くには何か観光地があるのでしょうか」

弟「スマホで調べたけど、なんか自然公園があるとか」

男「けっこう時間はあるので、そこだけでなく帰りの道中に寄れるところは見て周りましょう」


幼友「じゃあ古民家の町並みが綺麗っていう、蕎麦処にも行ってみたいな」

幼馴染「蕎麦、全力で賛成」

男「了解、でもとりあえず釣りに集中します」



404 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/07(土) 10:57:39 ID:X96Xt0io


幼友「朝もやの山並み、綺麗だねー」

弟「もやの切れ間から覗く山のチラリズム」

幼馴染「台無しとはこのことか」


男(アカン、昨日の思い出してしまう)

弟「あ、兄ちゃんがエロい顔した」

男「ばっ…違わい!」アセッ


幼馴染「失礼な、男は釣りの時以外はエロい顔をしています」

幼友「全くフォローになってない」

男「置いて帰ろうかな…」



405 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/07(土) 10:58:25 ID:X96Xt0io


幼友「ところでバンガローの宿泊代、いくらでした?」

幼馴染「今回はさすがに弟君もいるので、男の負担が大き過ぎます」


男「ご心配なく、宿泊代は無料にしてもらいました」

幼馴染「えっ」

幼友「いくら管理人とおじさんと釣り仲間だからって、気前が良すぎない?」

男「…その代わり、今度おっちゃんが海に出る時はタダで船頭をする約束になっています」

弟「なるほど」


男「なのでバーベキューの材料代だけ、一人あたり二千円くらいです」

幼友「あとで出しまーす」

幼馴染「ご馳走さまでした」シレッ


弟「えーと…?」

男「こないだのデートの貸しと合わせて、今3万ちょっとな。就職したら返せよ」

弟「…あーい」



406 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/07(土) 16:27:09 ID:VrpOdpEU


期待



407 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/07(土) 18:32:24 ID:D/9FK9WQ


今度でいいから幼友が兄と出かけたのを弟が目撃し勘違いをする話希望



408 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/09(月) 21:12:06 ID:PXTaQSXQ


弟の幼馴染みたい



409 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/10(火) 23:45:33 ID:w4khJzls


しえんてーい



410 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/11(水) 08:29:44 ID:TiKdhLzg


とーう



411 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/11(水) 08:36:22 ID:1P3CDW5U


あーい



413 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/11(水) 09:47:19 ID:b4BYJLIk


飲んだ次の日の蕎麦って美味しいんだよねー
あえてワサビを入れずに食べるのが自分のスタイル



416 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/13(金) 22:23:54 ID:pjLbMGwI


はよー



417 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/13(金) 23:00:58 ID:srom6.G2


しばらく新作の書き溜め中だとよ

読み返して今更だけど、チーム桜桃(オウトウ)のネーミングセンス半端ないな
・弟の読み「オトウト」の“ウ”と“ト”を入れ替えると「オウトウ」
・幼友の読みを2文字変えると「オウトウ」
   ※本命「オサトモ」/対抗「ヨウユウ」/大穴「オサユウ」・「ヨウトモ」のいずれでも成り立つ
・弟のチェリー+幼友の双桃を連想
・幼友(及び弟)の口癖の「とーう」を意識
・春大会にして2種類の春の花。2人に“春”の訪れの予感
……もうこいつらくっついていいと思うわ



418 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/14(土) 08:19:31 ID:7WwBBOSc


え、おさなともじゃないの?



419 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/14(土) 22:15:26 ID:RZyCLZBw


はやくしろください



420 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/17(火) 20:56:22 ID:2pQx8k2Q


お星様お願いです、早く続きを読みたいです



421 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/17(火) 23:39:26 ID:F7xAJkfA


すまぬ、今投下中のは明後日には終わる予定だから今少し時間をくれさい
さすがにシリアスもの過ぎてこれと並行しにくい…



422 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/17(火) 23:45:56 ID:/fjyT3qI


いいけどあまり遅くなると弟が童貞じゃなくなっちゃうよ?、



423 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/18(水) 14:43:17 ID:vYpoiEcE


えっ!?
弟が処女じゃなくなるって!?(期待)



424 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/18(水) 20:43:55 ID:6EDfdWIU


>>1
のんびり待つのも釣りの楽しみのうちだ
のんびり待ってるよ




425 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/20(金) 11:51:28 ID:BXn26HQc


………



男「…というわけで、昨日よりも少しだけ上流のポイントに着きました」

弟「昨日のところよりは少し川幅狭いね」

幼友「両側の木もちょっと近いし、昨日のところの方がフライには向いてたんじゃない?」

幼馴染「なぜここにしたのでしょう」


男「誰かさん達のせいでポイントが荒れたからですが、なにか文句が?」ニッコリ


弟「いいところだね! ここ!」

幼友「ホント! 絶対こっちの方がいいよ!」

幼馴染「自覚はあるらしい」



426 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/20(金) 11:51:59 ID:BXn26HQc


男「まずは誰と誰がフライにチャレンジしますか」

幼馴染「せっかくコツを掴んできたところだったので、できれば希望したいです」

弟「僕はミャク釣りでもいいよ」

幼友「じゃあ、私も弟君と一緒にミャク釣りしてます」


男「わかりました。では俺よりも少し上流で、視界の範囲にいるように──」

弟「──兄ちゃん」


男「…なんだ?」

弟「もう馬鹿な真似はしないから…あまり過保護にしないで」

男「でも、見える範囲にいる方が」

弟「解ってる……大丈夫だよ、できるだけそうする。でも兄ちゃんは幼馴染ちゃんだけ見ててあげて」



427 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/20(金) 11:52:31 ID:BXn26HQc


男「お前…生意気な事を」

弟「ごめん、兄ちゃん。だけど…幼友ちゃんは僕が守る」


幼馴染(おぉ…)フンスフンス

幼友(おぉ…)ドキドキ


男「解った…頼んだぞ」

弟「うん、任せてよ。……幼友ちゃん」

幼友「は…はい」ドキッ


弟「…格好よかった?」テヘッ

幼友「それが無ければ」イラッ



428 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/20(金) 11:53:39 ID:BXn26HQc


ただいま

とりあえずちょっとですまん
これからこっちを集中して書くよー



429 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/20(金) 12:38:48 ID:7K23gqWk


きてた!



430 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/20(金) 12:43:01 ID:LDs0BL/A


>>429

×きてた
○きてーいた



433 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/20(金) 23:32:31 ID:DPs1eusA






434 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/21(土) 02:00:54 ID:ZSCwdruc






435 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/21(土) 05:48:51 ID:7OW55bIQ


>>1乙!
冬すぎちゃったけど、
太刀魚のルアー釣りとかも
させてあげてほしいなぁー……チラッ




436 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/22(日) 09:56:17 ID:vH5jMgOA


………



幼馴染「──てーいっ」ヒュルルッ…ピチャッ

男「いい感じです、きっと釣れます」


…パシャッ!


幼馴染「!! て、てーい!」ピシィッ

男「さすが」

幼馴染「やりました! フライで初ヒット!」バシャバシャ…

男「残念ながらリリースサイズですが、ちゃんとアマゴです。よくできました」パチパチ

幼馴染「どんどんいきます」フンス



437 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/22(日) 09:57:02 ID:vH5jMgOA


幼馴染「よっ…と、ちょっと近すぎました」フワリ…ピチョッ

男「………」


幼馴染「…男?」

男「ん?」

幼馴染「なぜ男は釣らないのでしょう」

男「……いや、釣ります」アセッ


幼馴染「いつもよりボーッとしているように思います」

男「大丈夫、そんな事はありません」

幼馴染「ではいつもボーッとしているという事で」

男「壁ドンしたろか」



438 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/22(日) 09:57:57 ID:vH5jMgOA


男「………」フワッ…シュルッ


ヒュンッ…シュルルルッ…ヒュンッ…フワァッ………ピチョンッ

…パシャッ!


男「………」

幼馴染「男っ?」

男「ん? ああ…しまった、アワセ損ねましたか」クルクル…ピチョッ…


幼馴染「それでボーッとしてないと?」

男「面目ない」

幼馴染「………」



439 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/22(日) 09:58:28 ID:vH5jMgOA


幼馴染「……訊かない方が良いでしょうか」

男「はい?」

幼馴染「昨夜、何があったか」

男「……別になにも」


幼馴染「男」

男「…はい」

幼馴染「訊くなというなら訊きません、でも…」

男「………」


幼馴染「私は…やっぱり気になります」



440 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/22(日) 09:59:10 ID:vH5jMgOA


幼馴染「幼友の事は信じています」

男「………」

幼馴染「キャンプ場ではデリヘルは呼べないので、男の事も信じます」ヤレヤレ

男「おい」


幼馴染「だから心配は無い、そう思っていても…どうしても胸がもやもやします」

男「………」


幼馴染「昨日、男は私に『自分は束縛が強い』と言いました」

男「はい」

幼馴染「私だって同じです」

男「…そうでしょうか」

幼馴染「そうです」



441 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/22(日) 09:59:40 ID:vH5jMgOA


幼馴染「たぶん、幼友と何かあったんだと思います。それは彼女の為にも訊かない方が良い…とも」

男「………」


幼馴染「男、ひとつだけお願いしていいでしょうか」

男「はい」

幼馴染「弟君は幼友の事は自分が守ると言いました。幼友も、弟君の事を意識し始めていると思います」

男「…そうだと思います」


幼馴染「だから──」


…ギュッ


幼馴染「──もう、私の事以外は考えないで下さい」



442 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/22(日) 10:00:41 ID:vH5jMgOA


………



幼友「とーうっ!」バシャバシャ

弟「あ、そのアマゴけっこう大きい」


幼友「へっへーん……あれ? 男さん達、いないね」

弟「ホントだ、どこ行ったんだろう」

幼友「置いてかれてたりして、なんちゃって」

弟「あはは、それは無いでしょ。サーフならあそこに停まってるよ」


幼友「……ん?」

弟「…んん?」

幼友(なんかビミョーに…)ジトー

弟(…車が揺れてるような)ジトー



443 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 10:59:40 ID:GBX.fG6k


おまえらまたかwww



444 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 11:00:08 ID:SQBdH9aw


壁丼タベタイナー



445 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 11:08:32 ID:fea6khog


壁って言うなよ!



446 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 11:12:52 ID:DRNtxROI


サーフの車内がイクラ臭いのは、釣りのエサをコボしてしまったからさ‥‥‥以下“スジ子”禁止



447 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 12:20:27 ID:l9FJgbEM


なぜ青○をしないのか
青○できないのか
青○しようとしないのか
青○する勇気もないのか



448 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 13:03:45 ID:fea6khog
Oh......


449 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 16:40:24 ID:vUDp/enE


コンビニで売ってるやつなら一箱使いきりそうな勢い



450 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 16:55:36 ID:1dyNXllc


またかwwww



451 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 16:57:40 ID:PtqEWPlk


>>447
青○なら離島編の時にやったから勇気がないというわけではないはず……



452 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 18:18:41 ID:WYn3SDN6


>>447
あ……青物だよね?!
青物は、海じゃないといないもんね?!
そうだよね?!



453 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 18:24:28 ID:2h2lfB4o


帰り道気まずいだろぉ?!



454 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 18:33:21 ID:pEla/fuw


臭いのはきっと青物狙ってても掛かっちゃうボラさんの香りだよきっと(震え声)



455 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 19:38:20 ID:l9FJgbEM


>>449
寧ろ壁馴染さんは使い切って既成事実を作りやすくしてるのではないかと…



456 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 19:54:54 ID:SQBdH9aw


──三ヵ月後


幼馴染「責任とってよね」

男「あい」



【End】



457 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 21:01:27 ID:WYn3SDN6


>>456
それ、別作品だろwwwww



466 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/23(月) 23:10:32 ID:r0VJyfns




>>456
ワロタ



458 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/23(月) 13:05:11 ID:eDnFSejE


なんの作品だろうねー(白目




459 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/23(月) 13:05:41 ID:eDnFSejE


幼友「…ま、見なかった事にしよう」

弟「イエス、マスター」


幼友「それにしても、さっきから弟君釣れてないみたいだけど」

弟「ちょっと気が散って」

幼友「何に?」

弟「振り込んだりアワセたりする動作に」


幼友「もしかして私、視姦されてる?」

弟「とんでもない。兄ちゃんにああ言った手前、しっかり見守らなきゃいけないからね」

幼友「調子いい事言って…」



460 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/23(月) 13:08:09 ID:VJE5DUBQ


幼友「よし、弟君ちょっと真面目に釣ってみなよ。私、携帯で写真撮ってあげる」

弟「そんな、待ち受けにされるなんて照れるな」

幼友「曲解ってやつだね。えーと……」ゴソゴソ


弟「……あ」

幼友「そっか…ごめん、携帯無いんだった」

弟「そうだったね」


幼友「うーん…なんか、無い事をハッキリ意識すると気になるなぁ」

弟「何が?」


幼友「うん、休みの日って結構フラッとお兄が部屋に寄ったりするんだ。それで私がいなかったら大抵、携帯鳴らすんだけど…」

弟「あー、それで繋がらない時間が長かったら心配されそうだね」

幼友「そうなんだよね…」



461 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/23(月) 13:08:51 ID:VJE5DUBQ


弟「僕の使う? 家の番号くらい覚えてるでしょ?」

幼友「うん……いいかな?」


弟「もちろん、今日はウェーディングしてないからポケットに入れたはず…」ゴソゴソ

幼友「それで無かったら、抜き打ちで車に取りに行ってみたいね」

弟「あははは、焦るだろうねー。…っと、でもあった」ヒョイ

幼友「ありがと、借りるね」


弟「あ、データフォルダは開けないでね」

幼友「言われなきゃそんなの気にもしないけど、何が入ってるのかな」

弟「昨日や今日、それから前の動物園の時の写真とか」

幼友「それ、普通なら見られても困らないよね」

弟「そろそろ黙秘してもいいかな」



462 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/23(月) 13:09:31 ID:VJE5DUBQ


………



幼友「──うん、そう…壊れてるんだ。……え? …うん、また週明けにでもお兄に連れてってもらう」

幼友「うん、全然身体は大丈夫。心配しないで……うん、幼馴染ちゃんも一緒だから」


幼友「……えっ? どういう事?」

幼友「なんで? 私の部屋なの? そんなの責任持てないよ……えぇぇ…そりゃ、仲は良かったけどさ」

幼友「……うーん、まあその話は帰ってしよう。今、これ借り物の電話だから」

幼友「……えっ? いや…幼馴染ちゃんのじゃないけど……ちょっ! ち、違うよー! もうっ! じゃあね、切るからねっ!」


弟(…途中が解らなかったけど、最後あたりの話は内容見えたな)

幼友「弟君、ありがと」

弟「どういたしまして、大丈夫だった?」

幼友「う、うん…」

弟「『彼氏に借りた』って言ってもいいのに」ボソッ

幼友「何か言った!?」アセッ



463 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/23(月) 13:48:30 ID:nuULnTmk


しえん



464 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/23(月) 14:24:51 ID:se/ZVRjY


おつです!



465 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/23(月) 15:14:38 ID:s.pJb9vE


ニヤニヤ



467 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/24(火) 23:23:37 ID:nVnWMfUI


>>1の作品大好きだぞー!
ゆっくり、だらだら
続けてくれたもう!



468 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/26(木) 19:24:42 ID:cd7CwTjg


さーんくす




469 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/26(木) 19:26:14 ID:cd7CwTjg


弟「幼友ちゃん、さっき冗談で『写真撮って待ち受け』に…とか言ったけどさ」

幼友「うん?」


弟「僕、本当に幼友ちゃんの写真撮りたいんだけど…だめ?」


幼友「おおぅ…照れるね、でも動物園の時とかも結構撮ったんじゃないの?」

弟「うん、自然な感じの写真とかは。でもできればちゃんとカメラ目線の、記念写真的なのが欲しいなって」

幼友「まさか本当に待ち受けにしたりする?」

弟「嫌ならしないけど、ライブラリには欲しいな」


幼友「うーん…待ち受けにされるのは照れ臭過ぎるけど、別に写真撮るのは構わないよ」

弟「やった、せっかくここ背景もいいしね。ポーズとって、ポーズ」



470 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/26(木) 19:27:19 ID:cd7CwTjg


幼友「ぽ…ポーズかぁ…こう?」エッヘン

弟「あはは…なんで腰に手をあてて威張ってんの。可愛いけど」カシャッ


幼友「じゃあ釣竿構えたポーズとか」ピシッ

弟「うん、格好いい」カシャッ


幼友「普通にピースサイン」ピッ

弟「いいね、記念写真らしいよ」カシャッ

幼友「他には…ええと?」


弟「よーし、そろそろ上を脱いでみようか」

幼友「ばーか」ケラケラ

弟(あ、いい笑顔…)カシャッ



471 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/26(木) 19:28:14 ID:cd7CwTjg


幼友「じゃあ、ちょっとだけサービスだ。前屈みで…どうかな?」チラッ

弟「はぅあっ! たた…谷間がっ!」カシャシャシャシャシャシャッ

幼友「ちょ、連写すんな!」


弟「これで暫くオカズには困らないな…」ニヘラ

幼友「もう…絶対、人には見せないでよ?」

弟「それは人に見せられないような姿でも僕には見せてあげるって意味に捉えていいのかな」

幼友「出たなポジティブシンキン……でも」

弟「ん?」


幼友「あはっ…そういう意味かもね?」ニコッ

弟「うっ」ズキューン



472 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/26(木) 19:28:56 ID:cd7CwTjg


………



男「ご馳走さまでした」ツヤツヤ

幼馴染「お粗末さまでした」ツヤツヤ


男「車のカーテン、開けて良いでしょうか」

幼馴染「ちょっと待って……はい、大丈夫です」ゴソゴソ

男「おや、髪…?」

幼馴染「髪留めのゴムが片方落ちてしまいました。とりあえずポニテで」テレッ

男「……よきかな」



473 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/26(木) 19:29:32 ID:cd7CwTjg


幼馴染「では、気をとりなおして。残り少ない時間、釣りを満喫しましょう」

男「周りに弟達は…いないな」ガチャッ


幼馴染「よいしょ……あっ…」フラッ

男「おっと」ギュッ

幼馴染「すみません、ちょっとフラつきました…」


男「どうしましたか、心配になります」

幼馴染「……なんでもありません」



474 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/26(木) 19:30:43 ID:cd7CwTjg


男「幼馴染…どこか具合が? 風邪気味だったりしますか?」

幼馴染「大丈夫です」


男「風邪でもないのにフラつく方が心配です」

幼馴染「…大丈夫ですっ!」プイッ

男「まさかお前…何か隠して」

幼馴染「………」


男「幼馴染、正直に言ってくれ。どこか悪いのか」

幼馴染「…よ」

男「よ…?」


幼馴染「…余韻で足に力が入りません…」ボソッ

男「そいつぁ訊いて悪かった」



475 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/26(木) 19:32:00 ID:cd7CwTjg


はよ釣りさせな…



476 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/26(木) 20:07:07 ID:XOMStfKM


本当だよ
いつまでも屋内でばっかしてないで外でもやるべきだ…



477 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/26(木) 20:33:42 ID:BM3nqtkc


ワクワク



478 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/26(木) 20:35:00 ID:ypPt8CFM


幼馴染(遂に出来たか…)



479 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/26(木) 21:24:42 ID:xOMSsfUc


>>478
俺もそうかとwww



480 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/26(木) 23:15:07 ID:zgowbawM


>>475
○○○の○○にレスしてる場合かー



481 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/26(木) 23:15:41 ID:KZPlvjeo


○○○の子に萌えてる前にはよ



482 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/26(木) 23:38:46 ID:e1Ql3JCI






483 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/27(金) 03:10:45 ID:q8ZZXF.I


そっちの竿ばかり使わないであっちの竿も使ってあげて



484 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/27(金) 07:33:48 ID:N6NfxrqM


>>475
萌えとる場合かーッ
( ゚д゚)ノ)`Д゚)・;'



485 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/27(金) 07:39:32 ID:DkSrHgEE


○○○の方で見たことある酉を見つけたと思ったらてーいの人だったか



486 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/27(金) 08:13:49 ID:1XNsuElU


みんな容赦ねえな



487 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/27(金) 09:18:58 ID:TU19gB.2


ユムシの叛逆




488 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/27(金) 10:18:09 ID:OosR/Rps


………



男「貴重な早朝の時合い、残す時間は大事に共有しなければなりません」

幼馴染「さすがに二日連続だと長持ちでした」キャッ

男「だまらっしゃい」


… … …


幼馴染「てーい…てーい……てーい………てーい…」シュルルッ…ヒュルッ…

男「よっ……」シュッ…ヒュルルッ

幼馴染「…てーいっ」ヒュルッ…フワッ

男「そりゃっ」シュンッ


…フワァッ………ピチョンッ



489 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/27(金) 10:19:20 ID:OosR/Rps


男(そこは…出ないか……いや、あの岩の脇──)クルクルッ

幼馴染(アマゴさん、パクッといきましょう。パクッと…は、さっき私が…いやいや──)クルクル


──ピシャッ!


男「おっ!」ピシィッ!

幼馴染「てーい!」ビシッ!

男「…まずまずの引き! 尺には及ばないだろうけど…!」

幼馴染「うわわ、走ります…!」


男「ランディングネットで大事に……よっ…と、おっけーい」

幼馴染「男、こっちもネットが欲しいです!」アタフタ

男「おお、すぐいきます」

幼馴染「次はすぐにイッちゃだめだからね…?」ポッ

男「余裕ありそうなのでゆっくりいきます」チッ

幼馴染「嘘、嘘! 早くっ!」アワワワ…



490 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/27(金) 10:20:04 ID:OosR/Rps


男「うーん…これは幼馴染の方が少し大きいかな」

幼馴染「そんなに変わらない気がしますが」

男「はい、どちらも軽く20cm超えの良型アマゴなのは間違いありません」


幼馴染「フライフィッシング、難しいけど面白いです」

男(…付き合ってる相手からこんな言葉が聞けるなんて、幸せな事です)


幼馴染「でも、そろそろ弟君達にフライを交代してあげるべきでは」

男「確かに…では、あと5投をラストにしましょう」

幼馴染「気合入れていきます」フンス

男「この時期では特に望みは薄くとも、願わくば尺超えを」



491 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/27(金) 10:21:46 ID:OosR/Rps


………



幼馴染「ああ…だめでした、最後がカワムツとは」

男「俺はこれが最後のキャストになります」

幼馴染「しかと見届けましょう」

男「うっ…あまりプレッシャーをかけないようにして下さい」


──フワッ


男(気合は入れるけど、自然な…流れるような動作を意識して)ヒュッ…

男(竿先を水平移動…!)シュルルッ…ヒュンッ…

男(ロッドの弾性は『飛ばす』ためじゃなく、ラインが伸びきる際の『衝撃を緩和させる』ように利用して──)ヒュルルルッ…!


男「出ろ…! 大型…っ!」ヒュンッ…!

幼馴染「てーいっ」



492 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/27(金) 10:22:29 ID:OosR/Rps


──フワァッ……ピチョン…スウゥゥゥ…


男「どうだ…その淵で……来いっ!」

幼馴染「………」ドキドキ

男(ダメ…か…?)


…ズバッ!


男「しゃあっ!」ビシィッ!

幼馴染「なんだか大きそうです!」

男「お…おおおっ…!?」グググッ…



493 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/27(金) 10:23:11 ID:OosR/Rps


男「くっ…ラインを送らなきゃ、かなり強い…!」ググイッ…!

幼馴染「男、がんばって!」

男「まじか…本当に尺超えアマゴ…?」

幼馴染「あ…跳ねますっ!」


──バシャッ!ザババッ!


男「ニジマス…!! ダム湖の管理釣り場から逃げて大型化したか…!」ググッ

幼馴染「すごい…40cmは軽く超えてます!」

男「うおぉ! ぜってー逃がさねえぇえぇぇっ──!」



494 : ◆M7hSLIKnTI:2014/06/27(金) 19:14:31 ID:OosR/Rps


………



幼馴染「弟君、幼友…お待たせしました。フライを交代します」

弟「あ、幼馴染ちゃん」

幼友「よーし、フライ初挑戦かー! …って、男さんは?」


幼馴染「あっちでめげてます」テクテク

弟「めげてる?」テクテク

幼友「おーい、男さーん?」


男「……でかかったなぁ…」グスッ

幼馴染「いつまでもしょげてないで、幼友にもフライを教えてあげて下さい」

男「弟…頼む、俺が教えてもバラすしさ…」フッ…

幼馴染「もう…情けないです」

幼友「珍しいなぁ、こんな男さん」

弟「逃がした魚は大きいとはいうけど、よっぽどみたいだね」



495 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/27(金) 21:06:48 ID:mmt/3hwQ


ざまぁwwww
幼馴染という大きなかb……魚を釣り上げておいてその上大物だなんておじさんが許しません



496 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/27(金) 21:09:28 ID:N6NfxrqM


大物?どこが?壁しか見えないんだが



497 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/27(金) 23:06:43 ID:o6A3IEzc


大きな壁



498 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/27(金) 23:08:14 ID:TU19gB.2


この天まで届きそうな壁が見えないと申すか?
これは男が越えるべき試練の壁(厚さは0.02mm)



499 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/27(金) 23:52:52 ID:v3DQ.tHc


>>498
つまり、コン○ーム触ってれば幼のおっぱい触ってるのと同じってことか…薄さ的に考えて



500 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/29(日) 19:58:02 ID:khQXWLks


ほす



501 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/30(月) 01:04:42 ID:zlTpx82Y


壁保守



502 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/30(月) 23:39:37 ID:3VwyOIT.


やっと追いついた


保守




503 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/01(火) 08:56:25 ID:PtvsGpWw


弟「んじゃ、解らないなりに教えてくよ?」

幼友「お願いしまーす」


弟「…手とり腰とり」ボソッ

幼友「もっかい言ってみ」

弟「手とり腰とり!」

幼友「本当に言うか」


弟「じゃあ、まずは前に垂らして」タラーン

幼友「ふむふむ」ピッ



504 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/01(火) 08:57:47 ID:PtvsGpWw


弟「フワリとピックアップ」フワッ

幼友「とーう」フワリ…

弟「竿先を水平移動させる感じで、後ろ1時でピタッ」ピタッ


幼友「よっ…」ポヨーン

弟「加速度をもって前へ、10時位置」ヒュッ…ピタッ

幼友「んしょっ」ポヨヨーン

弟「それを繰り返しながらラインを伸ばしていくんだ」ヒュルッ

幼友「とーう…とーう…」ポヨーン…タユーン…


弟「………」ジーッ

幼友「…弟君、動き止まってんだけど」

弟「うん、いい事考えた。僕は幼友ちゃんの動作をチェックしてるからがんばって揺らして」

幼友「うっかり言わなくていい事まで言ったな」



505 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/01(火) 08:58:36 ID:PtvsGpWw


幼馴染「さて、私達はミャク釣りに励みましょう。見てても気分が悪いです」

幼友「感じ悪るっ!」

男「…弟に任せるとは言いましたが、少しだけ様子を見ます。変な癖がついてはいけないので」

幼馴染「………」チッ


弟「大体こんな感じでいい?」

幼友「とーう…とーう…」ポヨーン…ポヨヨーン

男「いや、もうちょっとアクションが大きくてもいいかもしれない」


幼友「よっ…! とーうっ…!」プルンッ…タユンッ…

弟「…いい感じじゃない?」ハアハア

男「いやいや、ホックが外れるくらいいってみようか」ハアハア

幼馴染「貴様ら」



506 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/01(火) 08:59:24 ID:PtvsGpWw


幼友「ふわぁ…けっこう疲れる。ちょっと休憩」フゥ…

幼馴染「じゃあその間に私が一投」ヒョイ


男「…なあ、弟」

弟「うん?」


幼馴染「てーい…てーい…」ヒュルッ…フワッ…


男「そろそろまずいかな…とは思ってるんだけどさ」

弟「何が?」


幼馴染「てーいっ……てーーいっ!」ヒュッ…シュルルッ


男「どうしたって目がいくわけよ、本能的に」

弟「…ああ、そりゃ…ね」



507 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/01(火) 09:00:13 ID:PtvsGpWw


男「お前にとっては気分もよくないだろうけどさ、ありゃ相当な引力もってるから」

弟「まあね、無理もないよ」


幼馴染「てーーーーいっ!」ブンッ


男「仕方ないと思ってくれるか?」

弟「うん、見るだけなら。減るもんじゃなし」


幼馴染「………」ハア…ハア…


男「……弟…」スッ

弟「兄ちゃん…」ガシッ


幼馴染「ちっとも揺れません……」グスッ

幼友「揺れてもいい事ないよ? なんか勝手に協定結ばれてるし」ジトー



508 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/01(火) 09:33:31 ID:PtvsGpWw


………



幼馴染「いい加減、ミャク釣りをしましょう」ムスッ

男「今回は釣りをしている時間が短いので、釣果が芳しくありません。数釣っていきましょう」


幼馴染「たゆんたゆん鑑賞に時間を割いておいて何を」ジトー

男「そこで違う釣りを試してみます」アセアセ

幼馴染(…流しやがりました)チッ


男「専用の竿では無いので、少し難しいかもしれませんが…」

幼馴染「これは…ヘラ竿?」



509 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/01(火) 09:34:01 ID:PtvsGpWw


男「その通り、硬調・先調子のヘラ竿11尺です」

幼馴染「それにしてはやけに太い糸を結んであります。それに竿より仕掛けの方が長い…」

男「フロロ4号をレベルラインとして竿分とり、その先をナイロン1号のリーダーとしています」

幼馴染「ほほう」


男「そして使う針はこちら」パカッ

幼馴染「えっ…これは毛針、フライ用の?」

男「はい、日本古来のフライフィッシング…テンカラ釣りにチャレンジします。仕掛けはインスタントですが」



510 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/01(火) 09:35:04 ID:PtvsGpWw


幼馴染「日本にもフライフィッシングがあったとは」

男「餌を換える事なく魚を数釣るための、漁師的な釣法です。フライとはまた違う難しさがありますが…」

幼馴染「…?」


男「俺の一番弟子、幼馴染ならできます」ニコッ

幼馴染「…調子がいいです」

男「くっ」


幼馴染「…でも、がんばります」ニヘラ

男(…よし、機嫌はとれたな)…ヒューゥ



511 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/01(火) 14:40:14 ID:bLKbZzv.


ヒューウッ



512 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/01(火) 15:25:23 ID:65IcgQsw


壁殴り代行はこのスレにもいるの?



513 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/01(火) 15:36:03 ID:A0bsFGi6


■壁殴り代行始めました■

ムカついたけど壁を殴る筋肉が無い、壁を殴りたいけど殴る壁が無い、そんなときに!
壁殴りで鍛えたスタッフたちが一生懸命あなたの代わりに壁を殴ってくれます!
モチロン壁を用意する必要もありません!スタッフがあなたの家の近くの家の壁を無差別に殴りまくります!

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壁殴り代行では同時にスタッフも募集しています
筋肉に自身のあるそこのアナタ!一緒にお仕事してみませんか?
壁を殴るだけの簡単なお仕事です!

(AA略)



514 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/01(火) 15:58:46 ID:cEtuN1lA


壁殴りはつまり幼馴染の胸を触ることに外ならない……ッッッ!!!!!



515 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/01(火) 21:33:00 ID:8M7S.a1U


このスレでは壁は撫でるものであって殴るものじゃないぞ



516 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/01(火) 22:22:42 ID:PsirhGQc


そして舐めるものでもある



517 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/01(火) 22:59:47 ID:3hwz5tvM


つまり壁とは愛でるものである



518 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/02(水) 23:59:55 ID:aW5Qg2r6


1日中まったりと壁を眺めながら過ごしたい




519 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/03(木) 23:49:55 ID:ZTGVJu0o


男「ではやってみま──」
幼馴染「てーい」

男「その説明も聞かずにキャストするノリ、久々な気がします」

幼馴染「お久しぶりで」


男「オモリもついていない毛針を、ヘラと同じ要領で振り込むなど片腹痛いわこのタコです」

幼馴染「さっさと教えやがれこのタコです」

男「それも久々」

幼馴染「はよーっ!」



520 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/03(木) 23:50:59 ID:ZTGVJu0o


男「はいはい、まずは前上方に竿を延べて、毛針を水面につけます」スイッ

幼馴染「ほほう」ピッ

男「そこから水を切るイメージで真上に振り上げ、およそ垂直でピタッ」シュッ…ピタッ

幼馴染「ていっ」ピタッ


男「竿先が少し後方にしなった、その反動をのせつつ狙う方向へ!」ヒュンッ!

幼馴染「てーい」シュピッ!

男「毛針を水面に落として流します…が、この時太いレベルラインは水面につけないように!」

幼馴染「おお…難しい…」プルプル…



521 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/03(木) 23:53:03 ID:ZTGVJu0o


男「そして毛針を水面で小刻みに跳ねさせる風にして誘います──」

幼馴染「てい…ていていっ…」ピチョンッ…チョンッ…

男「──竿の懐に毛針が流れたら、繰り返しましょう」ピッ…ピタッ…シュルッ!

幼馴染「よっ! …とっ……てーい!」ヒュルッ!


男「はい、繰り返す!」シュッ!チョンチョンッ…

幼馴染「て、てーい!」ヒュンッ!

男「少しずつ、穏やかに進みながらっ!」スイッ…!

幼馴染「てーい!」シュピッ!



522 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/03(木) 23:55:34 ID:ZTGVJu0o


男「繰り返して!」チョン…チョンッ

幼馴染「て…てぇ…ぇぃ…」チョピッ…


男「前に!」

幼馴染「ちょ…ちょっと…疲れました…」ハァハァ…

男「それじゃ漁師にはなれんぞ!」

幼馴染「そ…そんな話だったでしょうか…」ヒィヒィ…シュルッ!ピチョンッ…



523 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/03(木) 23:56:34 ID:KIYyFz9g


壁と釣り好きな僕
みたいなタイトルがついて映画化



524 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/04(金) 00:07:07 ID:3vyq/dNQ


~全国ロードショー~



525 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/04(金) 00:13:42 ID:GAFenN0A


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526 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/04(金) 00:14:25 ID:JzT6RqzE


前売り購入特典、ユムシ



527 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/04(金) 00:31:34 ID:GIv0sZxg


ずっと思ってたけど専門用語並ぶと情景が見えなくなるのが辛いな
釣りスレも、ツーリングスレ
今この2人はいったいナニをしているんだ……

あ、もしかしていつもSSとあまり関係ない話題で盛り上がってるのも同じ理由なのかな



528 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/04(金) 01:46:14 ID:kQ8zuLpU


>>527
釣りスレなら釣りを
ツーリングスレならツーリングしてる。
と言った、なんとなくでのイメージをすればそれで良いと思います!

詳しく知りたいなら画像検索でワード放り込めば大体は分かるでしょうし。
全部が全部、事細かに文章になってたら逆に読みにくくなってしまうと思われ……。

出しゃばってすみません!
気に入らなかったら無視してください……。



529 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/04(金) 02:14:47 ID:N8.OfGLw


毛ばりの神様読み返したくなってきたわ


530 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/04(金) 12:43:50 ID:EK28Qo1o


絶望的に伝わらない説明



531 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/04(金) 13:16:55 ID:KSIA1bgU


>>530
なるほど!
釣りの事わかんないけど、図解でわかった
ありがとうございます



532 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/04(金) 13:17:21 ID:hpS3xmeU


幼馴染がくそ可愛い。



533 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/04(金) 13:20:07 ID:YUdQslGU


釣りよりも壁の可愛さが目に入ります



534 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/04(金) 20:54:07 ID:N.64ivwk


幼友は処女なんだろ。ねえ、そうだと誰か言ってくれ!!



535 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/04(金) 21:09:22 ID:JowZNIkU


>>528
すまん、このSSへの批判じゃなくて、俺の読解力やイメージ力のなさへの嘆きなんだ
あと検索は用語が多くて(というか局所的な密度が高くて)ちとめんどいかな
まぁラブコメパート重視で読んでるんで細かいことは正直あまり気にしてない

>>530
図説サンクス
おかげでようやく分かった、竿より糸の方が長かったんだな
1度針を着水させたのにわざわざ竿を振り直す意図がまったく分からんかったが、
針を遠くに飛ばしたかったんだな

ところでこの幼かわいすぎだろ
当初目指してた初心者向けガイドブック(?)形式でいけるんじゃないか?



536 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/04(金) 21:31:44 ID:huSS6xTA


幼友にも彼氏が…いないか…
幼友はみんなのアイドル



537 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/04(金) 23:47:48 ID:M4fpZ0h.


>>534
そうだよ



538 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/05(土) 05:27:04 ID:11fKbLB6


>>534
そうだよ!処女だよ!
純情派AV女優並の処女だよ!




539 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/05(土) 13:53:21 ID:G8R8ic/2


幼馴染「…ていっ…ていていっ」チョコチョコッ…

男「いいぞ! 水を求めて川面に触れる羽虫のイメージだ!」

幼馴染「てっ…ていっ」ピチョンッ


男「時に水面ギリギリを飛びまわるように!」

幼馴染「ふえぇ…」フワッ…


男「はい、繰り返して!」

幼馴染「てーいっ…」ハアハア…

男「毛針が沈んでるぞ! 水の切りようが足りないから空気を纏えてないんだ!」

幼馴染「す…少し休憩…もうだめです」ヒィヒィ…



540 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/05(土) 13:53:58 ID:G8R8ic/2


男「ちょっとまって、今…何て言った? おい幼馴染! 今何ていった!? 『もうだめ!?』」

幼馴染「えっ…」ビクッ

男「もうダメとか言ってる間はずっとダメなんだよ! 考えろよ! もっと考えろよ!」


幼馴染「でも…もう腕が疲れて振れない…」プルプル

男「そんな事無い、振れないなんて事は無い! もっとチョンチョンできるはず、がんばろうよ!」

幼馴染「左…腕…」

男「ほらあるじゃない! ほらみろ! あるじゃないか!」


幼馴染「チョンチョン…する…」

男「そうだ、振れ!」

幼馴染「振る…!!」

男「もっと!」

幼馴染「左腕で毛針チョンチョンする!!!!」

男(はい死んだ! 幼馴染の両腕、明日筋肉痛で死んだ!)



541 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/05(土) 13:58:28 ID:NFwpx4tI


壁馴染(私も男の「先っぽ」をチョンチョンしたいです…ムラムラ)



543 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/05(土) 14:25:09 ID:YGHlsW22


男ってこんなキャラだっけ? と思ったら敬語が消えてた
これが素なんだろうか



545 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/05(土) 14:29:06 ID:G8R8ic/2


>>543
ごめん、思いつきでやった修造コピペです



546 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/05(土) 14:32:45 ID:YGHlsW22


>>545
ああ、なんか元ネタあったのね
あと更新してなくてレス割り込みスマソ



547 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/05(土) 14:34:05 ID:ifaXUlak


もっと熱くなれよおおおおおおおおおお!!!!



555 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/06(日) 16:35:16 ID:shOjMy8I


もっと厚くなれよ? ・・・壁?




542 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/05(土) 14:23:46 ID:G8R8ic/2


………



幼友「とーうっ」シュルッ…フワッ…

弟「いい感じだね、けっこうライン伸びてる」

幼友「やっぱフライは難しいな……よっ…と」シュピッ、ポヨンッ

弟(あぁ…いい…)ホクホク

幼友「とーーーうっ」シュッ!プルンッ──


──プチッ


幼友「ふぁ…っ!?」ポヨヨーン

弟(ブラが外れた…!)



544 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/05(土) 14:27:36 ID:G8R8ic/2


幼友「やだもうっ! 見るなっ、汗かいてるから透けちゃう!」アセアセ

弟「…あっ!」


…バシャッ!


幼友「うわっ、ヒットした…!?」ビシィッ!

弟「すげえ、完璧にアワセた」

幼友「うわあああん、反射的にアワセちゃった…! ブラ直せない…!」グググッ…プルンッ…タユンッ

弟(薄っすら透けて揺れて…なんという暴力的な)ハアハア


幼友「やだ、かなり大きいよ!」ポヨヨーン

弟「うん、大きいね…知ってる知ってる」ピピッ…カシャッ、カシャッ

幼友「こ、こらっ! 撮るなぁっ!」

弟「そのままそのままー、今度はムービーね」ピコッ

幼友「やーん!」バシャバシャッ



548 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/05(土) 18:21:37 ID:4dQqh4To


>>幼友「やーん!」
顔を仄かに赤く染め、二の腕を絞りながら竿を握りつつオッパイを隠している幼友の姿が容易に想像できるな



549 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/05(土) 19:02:50 ID:pA3litM2


幼馴染「…チッ!」



550 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/05(土) 23:10:52 ID:HrTYLxpc


●REC



551 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/05(土) 23:34:58 ID:2J1rNTHU


幼友に彼氏が出来ませんように…



552 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/05(土) 23:36:10 ID:NFwpx4tI


>>551
つ【弟】



553 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/06(日) 00:48:19 ID:lHnL6Ff6


彼氏はいないが俺というご主人様兼旦那様ならいるぞ



554 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/06(日) 11:49:32 ID:Hqo2kwZ6


弟に弟の幼馴染が現れるはず



556 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/07(月) 01:53:07 ID:FNY41gf2


>>553冗談はお前の存在だけにしろ



557 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/07(月) 23:59:07 ID:51Hxm4U.


(正直タイトル見ただけで「あ、やっぱり書いたんだ」と思ってた おつ)



558 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/08(火) 15:49:11 ID:2UuEhgXk


>>557
よくぞ見破った!


ええと、単一魚種の釣りで引っ張るのが限界っぽいので
そろそろ観光シーンに移行します

これから書く




559 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/08(火) 16:48:56 ID:2UuEhgXk


……………
………


…午前10時


男「お疲れさまでした」

幼馴染「う…腕が……っ」プルプル

男「今日も帰りがけには温泉でも寄るとしましょう」


弟「そんなに数は釣れなかったけど、幼友ちゃんがいいの出したよ」

幼友(恥辱と引き換えにね…)クッ

男「これは立派です、尺には僅かに及びませんが」

弟「でしょ? おかげで僕のフォルダも潤ったよ」

男「?」



560 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/08(火) 16:49:28 ID:2UuEhgXk


…バタムッ、バタンッ
ズキュキュキュッ…ブオオォォォン


男「では車で移動です。そこそこ長距離になるので、眠たかったら寝ていて下さい」

幼馴染「任せておけ」


幼友「ん…?」

弟「どうしたの?」

幼友「なんだこれ──」


──ヒョイッ

幼友「ゴム、落ちてた」


男&幼馴染「!!?」ブフォッ!



561 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/08(火) 16:50:00 ID:2UuEhgXk


幼馴染「男、どうしてちゃんと始末しませんか! てーい! てーい!」ビシビシ

男「そんなわけない! 俺はちゃんと…!」

幼馴染「幼友! こ、これ…ゴミ袋! 入れて下さい、早く!」

男「だめだめ! 触らせるわけにいきません、車停めるから…!」


幼友「大丈夫、汚くないよ」クスッ


男「いいから! 見るな、触るな!」

幼馴染「男、早く停めて下さい!」


幼友「…私、着けちゃおうかな」ニヤリ

弟「幼友ちゃん…」ププッ



562 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/08(火) 16:50:31 ID:2UuEhgXk


幼馴染「バカな事言わないで下さい! 第一それは女性に…は…」

男「あった、待避所! 停まります!」


幼友「停まらなくて大丈夫ですよ。…どう、似合う? これで今日の幼馴染ちゃんとお揃い」キュッ

弟「うん、それもすっごく可愛い」

幼友「落ちてたけど、幼馴染ちゃんのだよね? ちょっと『髪留めのゴム』借りるよ」クスクス


男&幼馴染「髪…留め…?」


幼友「うん、ゴム。…あれ? なんのゴムだと思ったのかな? あはははっ」

弟「ただのヘアゴムなのにねー?」ニヤニヤ

幼友「ねー?」ニコッ


幼馴染「だめです…恥ずかし過ぎて…死ぬ……」ガクッ、プシュー

男「俺も運転放棄して死んでいいでしょうか…」ゲッソリ



563 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/08(火) 23:16:59 ID:5vN4JFW2


そういや幼、今ポニテだったな すっかり忘れてた
ハッ! てことは>>530のツインテちゃんはまさか壁武者か!?



564 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/09(水) 14:03:07 ID:3.HT.y5g


魚突いてきんだが岩場のせいで足が傷だらけだ



565 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/09(水) 14:16:32 ID:/kltO9xA


>>564
まさるさんお疲れさまです



566 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/09(水) 18:42:09 ID:eVDBhKbE


>>564
ちゃんとウェットスーツ&靴
装備しないと危ないんやで……



567 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/09(水) 20:27:14 ID:jAzE1pgU


>>563
壁武者www誰がうまいこと言えとwww












なんてーーーいうと思ったか
(# ゚∀゚)==◯)`Д゚)・;'




568 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/10(木) 10:00:11 ID:o1mCcXpM


………



弟「気持ちいい田舎道だねー」

幼友「あ、滝! 滝!」

弟「窓から撮れるかな…」カシャ


男「幼馴染、クーラーボックスからコーヒー取って下さい」

幼馴染「………」スヤスヤ


幼友「ぐっすりですよ。…よっ…と、あった。はい、どーぞ」パキュッ、ヒョイ

男「ありがとうございます」

弟「幼馴染ちゃん、寝るのと食べるの大好きだよねー」

幼友「その割には育たないけどね」クスクス



569 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/10(木) 10:00:41 ID:o1mCcXpM


幼友「…で、自然公園と古民家街とどっちから?」

男「位置関係的に先に古民家街に先に寄ります」


弟「着いたらじきに昼だね」

幼友「蕎麦処なんでしょ? 飲んだ翌日のお蕎麦って美味しいよね」

男「少し早めでもまずは昼食にして、それから街並をブラブラしましょう」


幼友「ちなみにそこの蕎麦は何割?」

男「二八から一九。ざるではなく小皿に盛られた蕎麦を何枚も注文して、生卵を溶いたお出汁で頂くそうです」


幼馴染「………」ピクッ



570 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/10(木) 10:01:27 ID:o1mCcXpM


幼友「いいですなー。ボソッとした出雲系のお蕎麦も嫌いじゃないけど、やっぱり二八から十割の歯切れざっくりなお蕎麦が好き」

幼馴染「………」ピクピクッ


男「目当てにしている店では、鶏つくねのおろし和えも名物だとか。俺はノンアルでいいので、幼友ちゃんはご遠慮なく」

幼馴染「………」ジュル


幼友「そんなー、申し訳ないですよー」キラキラ

男「弟、早く免許取れよな」

弟「教習代、親に借りられるかなー」


幼友「観光地だから食べ歩きものとかもあるんでしょーね」

男「たぶんあるでしょう。黒豆の産地なので、それを使ったソフトクリームや甘味もあるようです」


幼馴染「…あとどの位で着きますか」ムクッ

幼友「あ、起きた」



571 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/10(木) 10:02:35 ID:o1mCcXpM


幼友「なんて地名なんです?」

男「◯石です。広域にしてるから、もうナビにも表示されてるはず」


弟「◯石…?」

幼友「どしたの?」

弟「……いや、なんでもないよ」


幼馴染「到着予想あと20分、はよ!」

男「さっきまで寝てたくせに…」ガコッ


ブロロロロロッ──



572 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/10(木) 10:03:13 ID:o1mCcXpM


ちょこちょこ更新で申し訳ない
こっから加速予定



573 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/10(木) 10:30:39 ID:qcDdtclI


>>568
幼馴染はヤるのも大好きなはずだから
三大欲求に正直なのだろう。



574 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/10(木) 11:53:51 ID:lTvFfcUg


>>573
少し違う、男と一緒に食って寝て重なるのが好きなんだ


だから俺は幼友のメロンを頂くのだ



575 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/10(木) 11:57:36 ID:aYUErf0c


弟の反応的に弟幼馴染みの出番かな?



576 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/10(木) 14:57:35 ID:Iv48oysI


おお出石そばやん
近畿でも影薄いのにSSで出て来るとは



577 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/10(木) 21:00:19 ID:vezFDdPM


んもー、関西はすぐ難読地名つくるー



578 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/10(木) 21:03:50 ID:O1VIWRmk


蕎麦好きとしてはこれからの描写は見逃せないものになるのだろう
楽しみにしているよ、フフフ



582 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/10(木) 21:30:59 ID:GlX3OVME


(蕎麦食わせんのやめようかな…)



587 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/10(木) 22:34:02 ID:Xh6QkEJA


>>582
いや、蕎麦は食べさせろよ
まあ、オムライスでもいいけど



579 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/10(木) 21:09:30 ID:6IlWlMV2


>>577
十三と放出をナメとんか?



580 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/10(木) 21:11:51 ID:O1VIWRmk


>>579
じゅうさんとほうしゅつ?



581 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/10(木) 21:23:22 ID:i6smKhbU


じゅうそうとはなてんだっけ



583 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/10(木) 21:41:24 ID:O1VIWRmk


>>581
えっ!?



584 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/10(木) 21:45:22 ID:NZCOf2MM


で……出石……



585 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/10(木) 21:45:41 ID:.QYQiE/A


出石キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!



586 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/10(木) 21:46:30 ID:.QYQiE/A


>>584
(いずし)



588 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/11(金) 00:53:17 ID:zUAYC..Q


出石ってことは、かなり前のバス釣りは青野ダム辺りってことか?

もし近畿圏なら、武庫一サバ爆釣の小話でも書いちゃってもええんやで?



589 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/11(金) 05:47:56 ID:88BUc15I


出石なら俺の実家近いじゃねーかww



590 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/11(金) 14:05:53 ID:yRPF7HvM


まあそうなるわな
なんで伏字にしたんだろ
お察しの通り、ロケーションは出石をモデルにしてます




591 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/11(金) 14:06:42 ID:yRPF7HvM


……………
………



幼友「おおー、良い風情ー!」

幼馴染「立派な石垣があります。元はお城が…?」

男「いいえ、もともと天守閣は造られなかったそうです」


弟「なんかすごく年季の入った時計台があるよ」

幼友「辰鼓楼…だって」

男「最初は知らせの鼓を打つために造られた櫓だそうです。後から時計台となった、その年代は札幌時計台とまさに同時期。日本一古い時計台にあたるとか」


弟「へえ…それにしちゃあんまり有名でもないね」

幼友「男さん、よく知ってますねー」

幼馴染「多分るるぶ情報です」

男「………」チッ



592 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/11(金) 14:07:19 ID:yRPF7HvM


幼馴染「男、黒豆ソフトが!」

男「先に食事です」

弟「ええと…なんて店?」


幼馴染「炭火で炙ったみたらし団子が!」

男「このページに…ほら、ここが良さそうです」

幼友「11時過ぎ、まだ待ち時間も無いかな」


幼馴染「黒豆パフェだって!」

男「やかましいわ」


幼友「あ、あの店かな?」

男「そのようです」

弟「朝が早かったからお腹減ったー」



593 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/11(金) 14:08:11 ID:yRPF7HvM


…カラカラカラッ


店員「いらっしゃいませ、何名様でしょうか?」ニコッ…ポヨン

幼馴染(ぐっ…幼友に迫る無駄乳!)フルフル…

男&弟「おはよおっ──」

幼友「言わせるか! とーう!」ビシィッ
幼馴染「てーい!」ゲシッ


店員「……あの」タユン

幼友「あはは、気にしないで。四人です」

店員「あ、は…はい、ご案内します。四名様ご来店でーす!」



594 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/11(金) 14:08:58 ID:yRPF7HvM


男「じゃあ、皿蕎麦を…とりあえず20枚」

幼友「に、二十枚!?」

弟「大丈夫なの、それ」

店員「大丈夫だと思いますよ。男性の方なら、だいたい十枚近くは召し上がられますので」クスッ


男「あと、つくね小鉢をふたつ。瓶ビールとノンアルコールビールを一本ずつ下さい」

幼友「本当にいいんですか?」テヘヘ

男「お気になさらず。…また追加すると思いますが、とりあえず」


店員「かしこまりました。お待ち下さい」プルンッ


男「ほう…」

弟「…イエス」

幼馴染&幼友「………」イラッ



595 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/11(金) 14:09:58 ID:yRPF7HvM


店員「はーい、お先にお出汁と薬味をお持ちしました。大根と山葵はお好きな量をおろしてお使い下さいね」ニコッ

男「はーい」ニヘラ

弟「あーい」ニヘラ

幼馴染&幼友「………」イライラ


幼馴染「卵は一人ひとつずつ使えば良いのでしょうか」

幼友「鶏卵まる一個入れるとか、珍しいねー」

店員「はい、この街のお蕎麦の特徴のひとつですので」タユン


男「まる一個かー」ニヤニヤ

弟「まるいの二つとも欲しいねー」グヘヘ…

幼馴染&幼友「おい、そのへんにして大根でも擦れよ」

男&弟「あい」シャコシャコシャコ



596 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/11(金) 14:10:56 ID:yRPF7HvM


………



店員「──お待たせしました! 皿蕎麦二十枚とつくね小鉢お二つです」ドチャッ

幼友「うわ、二十枚がグラスタワーみたいに重なってる!」

幼馴染「おおおぉぉ…この『いくらでも食べてね☆キャピ』感が素晴らしい…!」


男「ひと皿が三口分くらいでしょうか、どれどれ──」チュルッ

弟「あ、そのまま一本食べた」

男「んん…蕎麦の香りが素晴らしいです。これはお出汁をつけない方がよく分かる」


幼馴染「大根おろしをちょびっと、ネギをたっぷり…私は山葵は要りません」

幼友「私、山葵入れようっと」



597 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/11(金) 14:11:48 ID:yRPF7HvM


弟「僕は大根おろしたっぷりがいいけど、お出汁薄くなっちゃうかな」

店員「お出汁はこの徳利に入ってますので、ご心配なく。いくらでもお使い下さいね」ニコッ

男「弟、それ真ん中に置いといてくれよ」

弟「うん」


店員「……弟…」ボソッ


幼友「…店員さん?」

店員「えっ? あ、いえ…すぐにお飲み物お持ちしますね!」ペコリ


男「箸にとった蕎麦の下、半分強程度にしかお出汁をつけないのが粋な食べ方です」

弟「え、でも全部つけた方が美味しいよ」ゾゾゾー

幼馴染「私はたっぷりつけます」ズズズー

男「……じゃあ俺もつける」ズゾー


幼友「………」



598 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/11(金) 14:12:26 ID:yRPF7HvM


夜にもうちょい追加予てーい



599 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/11(金) 14:22:45 ID:k4cEqFUw


乙っぱい
続き楽しみ



600 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/11(金) 14:30:01 ID:88BUc15I


もしや!?店員さんが!?



601 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/11(金) 14:46:32 ID:qKNZH.Sk


店員に何かあるのは確実だね



602 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/11(金) 15:00:43 ID:4j1EoTU.


男、その食い方であってるんだから
己を曲げずに粋に蕎麦をたぐりなよー

蕎麦にはビールもいいけど、冷酒をキュッと行くのも風情あるよね



603 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/11(金) 15:51:10 ID:FsDNsTf.


おいっ、なんで弟ばっかり巨乳選択肢ばっかなんだよ!!
男は壁にしかカーソル合わせられないんだぞ…



604 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/11(金) 18:37:22 ID:g6d81TBI


蕎麦の正統な食べ方わかってても、汁とネギたっぷり七味と山葵入れて食べる方が好きな長野人です。



605 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/11(金) 18:43:36 ID:QuOVgH3c


それぞれの好きなように美味しく食べれれば十分です



606 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/11(金) 21:17:55 ID:97bRiXpc


男「僕は前世壁叩き代行をしていたため、今世でも縁があるようですね」



607 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/12(土) 02:57:58 ID:7vTPeavU


食べたくなったのでどん兵衛の蕎麦買ってきたんだが三分でいいんだよな?



608 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/12(土) 03:08:22 ID:38IzuWE.


>>607
どん兵衛のうどんと同じ5分に決まってんじゃん



609 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/12(土) 03:49:42 ID:fWf0YExk


動揺を隠しきれません




610 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/12(土) 08:16:38 ID:NA1RFLdw


男「美味い、本当に飲んだ翌日の蕎麦は堪りません」モグモグ

幼馴染「次、頂きます」ヒョイ

弟「うわ…幼馴染ちゃん、もう三枚目」ゾゾゾゾ

男「何ィ!?」ズズーッ


幼友(……店員さん、何か言いたそうだったな)


幼馴染「幼友は食べないようなので、次いきます」ヒョイ、ムグムグ

幼友「あ、こら! 食べるよっ!」


弟「なんだこのつくね団子、おろしポン酢ですっげえ美味い!」

幼馴染「おお…冷やっこいタレとおろし、温かいつくねのハーモニィ…」ウットリ



611 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/12(土) 08:17:28 ID:NA1RFLdw


店員「お待たせしました、瓶ビールとノンアルコールビールです」コトッ、コトッ

男「どうも」

幼馴染「ではノンアルですが、お酌しましょう」トットットッ…


店員「………」

幼友(…やっぱり)


弟「ノンアルなら僕も飲んでみようかなー」

男「お? いいぞ、グラスは人数分あるし」

幼馴染「お蕎麦5枚目頂きます」ゾゾゾ


幼友「…店員さん、もしかしてこの中の誰か…知ってたりします?」

店員「えっ…」

男「ん?」



612 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/12(土) 08:18:15 ID:NA1RFLdw


店員「……ええと…もしかして、なんですけど」モジモジ

幼友(そしてそれは…)


弟「あ…苦いけど、けっこう美味しいかも」

男「じゃあノンアルもう1本頼むか」


店員「…違ったらごめんなさい」

幼友(なんとなくだけど──)


弟「早くハタチになって本物飲んでみたいなー」


店員「…弟…くん…じゃない?」

弟「えっ」


幼友(──そう…だよね)



613 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/12(土) 08:19:15 ID:NA1RFLdw


店員「久しぶり過ぎて解らないかな…」クスッ

弟「え…?」

幼友(…解らないふりなんかしなくていいのに)ジロッ


弟「うーん…僕は確かに『弟』だけど、こんな黒髪ロングの美人さんに知り合いはいないよ…?」

店員「ああ、そっか…」スッ…

男(髪を手で束ねて…まさか彼女は──)


店員「ポニテにしてみせたら…どう?」


弟「………」

弟「………」

弟「…もしか…して……弟幼ちゃん…?」

店員→弟幼「やっぱり、弟くんだ! うわぁ、久しぶり…懐かしいねっ!」ニコッ


幼友「………」



614 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/12(土) 08:20:06 ID:NA1RFLdw


弟幼「じゃあ、隣にいるのはお兄さんなんだよね? お久しぶりです!」

男「本当、久しぶりです。驚きました、こんなところで」


幼友(弟君のオサナナジミ…)


幼馴染「私の事も覚えているでしょうか、何度か会っているはず」

弟幼「もちろん、幼馴染さんですよね? ああ…嬉しいなぁ、また会えるなんて」


幼友(動物園で、話…聞いたっけ)


『五年生の時に引っ越しちゃったんだ』

『それから暫くは年賀状なんかは交換してたけど』

『それも途絶えちゃった』



615 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/12(土) 08:20:41 ID:NA1RFLdw


弟「確か、宛名にこの街の地名を書いた覚えはあったんだ」

弟幼「手紙…途絶えちゃったのに、よく覚えてたね」


『小学校の同級生で、生意気言うけど多分──』


弟「うん、なんとなく…ね。覚えてたよ」

弟幼「私も…手紙こそ絶えても、弟君の事はずっと忘れなかったよ?」


『──お互い好きだったと思う』


弟「また会えて、嬉しいよ」

弟幼「うんっ」ニコッ


幼友「………」ズキン



616 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/12(土) 08:22:15 ID:NA1RFLdw


すまぬ、とーう下予告しておいて睡魔に負けてしまった



617 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/12(土) 08:24:18 ID:P7D4OFnM


ついに来たね
続き気になります



618 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/12(土) 08:28:03 ID:v5WiwWpE


修羅場の予感



619 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/12(土) 08:49:18 ID:7vTPeavU


余った方は俺がもらう



620 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/12(土) 09:12:42 ID:OqUMAizQ


両方貰う



621 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/12(土) 09:14:12 ID:38IzuWE.


幼友は私のものだ。
弟は出石に置き去りにしよう。



622 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/12(土) 09:22:33 ID:ot1YOKMs


ついに幼友が俺のことを好きだというのに気が付き独占欲むき出しになるのか…



623 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/12(土) 11:47:45 ID:NfHFA7zo


大量のプルルンに囲まれる弟が憎い!…だから幼友は貰っていきますね



626 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/12(土) 13:11:25 ID:7vTPeavU


弟には甲斐性がないから二人は無理だ
よって幼友は私がもらい受ける



624 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/12(土) 11:49:22 ID:DxAy3pW6


幼馴染に幼友に弟幼…。これなんて幼怪大戦争?




625 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/12(土) 13:10:51 ID:NA1RFLdw


………



男「ふう…俺が今、七枚食べました」

弟「僕は五枚」

幼馴染「今、七枚です。おかわり」モグモグ

幼友「………」ズズッ


男「ん…? という事は、幼友ちゃんはその一枚しか…」

弟「僕ももう少し食べたいから、おかわりしようよ」

幼馴染「全力で賛成」

弟「僕はあと三枚あれば充分かな」

男「俺もその位です」



627 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/12(土) 13:12:10 ID:NA1RFLdw


弟「幼友ちゃんは? ほとんど食べてないでしょ、五枚くらい──」

幼友「──ビール」

男「な、何か腹の足しになるものも…」

幼友「ビールがあればいいです」ゴキュゴキュ


弟「じゃあ…ビール一本と、僕らで蕎麦が六枚。幼馴染ちゃんは…」

幼馴染「五枚」

男「ちょ」

幼馴染「遠慮して五枚」


幼友「………」グビッ



628 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/12(土) 13:13:12 ID:NA1RFLdw


………



弟幼「──お待たせ、皿蕎麦の追加12枚とビールでーす」タユンッ

弟「待ってました」

弟幼「それとこれ、オマケ。ビールと一緒にどうぞ」コトッ


男「おお…黒枝豆ですか」

弟「はい、幼友ちゃん」スッ


幼友「あ…ありがと…」

弟幼「いいえ」ニッコリ



629 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/12(土) 13:14:00 ID:NA1RFLdw


弟幼「ね、弟くん。今日はどれくらいここに居られる?」

弟「どのくらいまで…かな」チラッ


男「三時には発たないと、ちょっと遅くなりそうです」

弟幼「そっか…私、今日は二時までなんだ。少しでもお話できたらいいね」

弟「じゃあまた二時くらいに寄るよ」

弟幼「うんっ」


幼友「………」ゴキュゴキュ

幼馴染(……幼友…)



630 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/12(土) 13:14:45 ID:NA1RFLdw


………



カラカラカラッ…


弟幼「じゃあ、できるだけ早く上がらせてもらうからね!」ニコッ

弟「うん」


男「ご馳走さまでした」

幼馴染「ご馳走さまです」

弟幼「ありがとうございました!」ペコッ

幼友「………」プイッ



631 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/12(土) 13:15:18 ID:NA1RFLdw


男「さて、今が十二時半。ブラブラと周りましょう」

弟「なんかちょっと雲が多くなってきたね」


幼馴染「だいぶモヤモヤしているようです」

男「確かに、雨雲っぽいのが近づいています」

弟「雨になるかもねー」


幼馴染「いや、そうでなく」

弟「?」


幼友「………」モヤモヤ



632 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/12(土) 13:16:05 ID:NA1RFLdw


男「じゃあ、まずは城跡に行ってみますか」

幼馴染「酷い! ご飯の後は黒豆ソフトと言ったはず!」

男「『先に食事』と言っただけでそこまで捏造されるとは」ヤレヤレ…


弟「幼友ちゃんも食べる?」

幼友「………」ムスッ

弟「…幼友ちゃん?」


幼友「……ん」スッ

弟「ん?」

幼友「手…繋ぐ」ボソッ

弟「え、いいの?」ドキッ

幼友「いいの」ギュッ



633 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/12(土) 13:16:56 ID:NA1RFLdw


ちょっと今夜は投下できないので、とりあえずここまで



634 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/12(土) 13:29:49 ID:P7D4OFnM


うぇーい
幼友ちゃんの頭上に暗雲が……でも信じてるで!



635 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/12(土) 17:11:20 ID:fyvNxD8s


幼友がここから急激にフラグを…



636 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/12(土) 21:25:16 ID:L0GVhGPI


急展開だな…




ところで、弟幼のスリーサイズは



637 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/12(土) 22:04:41 ID:ot1YOKMs


906090



638 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/12(土) 22:06:46 ID:ot1YOKMs


いやここは99,9/55,5/88,8か



639 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/13(日) 09:19:45 ID:YJ9//g5M


「スリーサイズにロマンを求めて」



640 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/13(日) 21:43:09 ID:aOu/6FEU


形も気になるな



641 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/14(月) 00:30:31 ID:CjQGdSc2


決めた、弟幼は俺がもらう



642 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/14(月) 05:10:53 ID:5YtRwI92


いよいよ動いて来たなあ




643 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/14(月) 18:59:29 ID:TK8YmVLA


………



男「天守閣は無くとも、やはり城下の町並に風情があるだけに石垣上からの眺めは素晴らしいです」

幼馴染「歩いている人達の服装こそ今のものですが、昔からこんな景色だったのかもしれません」

弟「お侍さん歩いてても違和感無さそうだね」


幼友「写真撮ろうよ」

男「じゃあその辺の人に……すみません、シャッターお願いできませんか」

通行人「イッスヨー」


男「あとは押すだけなので、はい…お願いします」

通行人「トルッスヨー ハイ チクビー」パシャ



650 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/14(月) 19:52:29 ID:U63VNQyQ


通行人www



734 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/21(月) 20:09:10 ID:hf2hLZ..


一人しか通行人に突っ込んでいないのに驚いている



735 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/21(月) 23:17:47 ID:BN5g1qFc


通行人がかわいくて巨乳な女の子ならみんなくいついてるさ・・・




644 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/14(月) 19:00:16 ID:TK8YmVLA


男「では、次は明治館とやらに行ってみましょう」

弟「あーい」


幼馴染「幼友?」

幼友「もう一枚、撮る」グイッ

弟「ん?」


幼友「男さん、シャッター押して下さい」ギュッ

弟「はぅ」

幼馴染(腕組んだ…!)

男「わ、解りました…撮ります。はい、チーズ…」パシャ


幼友「ども」

弟「………」プシュー



645 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/14(月) 19:01:06 ID:TK8YmVLA


………



幼馴染「明治館…なんて事はない建物のようですが、江戸から明治への時代の移り変わりを感じさせます」

男「中にはその記録を集めた資料が展示してあるそうです。入館料も安いので、入っていきましょう」


弟「年表あるよ。へー、さっきの時計台の機械時計は三代目なんだ」

幼友「………」ギュッ

弟「お…幼友ちゃん?」アセアセ

幼馴染(どう考えてもさっきの弟幼さんの存在が影響しているのでしょうが、これは見ものです)クスッ


弟「幼友ちゃん、あっちの展示見よう」アタフタ

幼友「……ん」クイッ

弟(歩く時にシャツの裾を握られるの、夢だったんだよねー)ジーン…



646 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/14(月) 19:01:42 ID:TK8YmVLA


幼友「はぁ…」

弟「どしたの、溜息なんて」


幼友(意識し過ぎだと思うんだけどね…)

幼友(だって、小五の時から会ってないんでしょ?)

幼友(今さら何がある事も無いだろうし、今日はそんなに長く滞在するわけでも無いし)

幼友(あの娘がいる事が解ったって、弟君ひとりで来られるわけでも──)


『──教習代、親に借りられるかなー』


幼友「だめ」ギュッ

弟「ファッ!?」ドキィッ



647 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/14(月) 19:49:34 ID:TK8YmVLA


………



男「では、次は──」


──ポツッ、ポツポツッ


幼馴染「ちょっと降り始めました、どうしますか」

男「仕方ありません、土産物屋で傘を買うしかないでしょう」ヤレヤレ


弟「そこの店、急に傘を表に出したよ」

幼馴染「なんだかすごく買いたくなくなります」チッ…

男「さっきの弟幼ちゃんのお店、あそこも入り口に少しお土産ものを置いていました」

弟「だったね、せっかくならあそこで買ってあげようか」



648 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/14(月) 19:50:24 ID:TK8YmVLA


幼馴染「ええと、確かこの角を…」

男「あれ? もう一本向こうだったでしょうか」

弟「幼友ちゃん、早くー! 雨が強くなってきたよ!」


…ポツポツッ、サアアアァァァ


幼友(…急ぐ時だって、手を放さなくていいのに)ムスッ

幼友(っていうか、そりゃ…せっかくならあの店の売り上げに貢献してあげればいいとは思うけどさ)

幼友(だめだな…変な事、考えてる)モヤモヤ


男「あったあった、この通りでした」

弟「あれ…? 弟幼ちゃんが出てきてる」

幼友「………」



649 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/14(月) 19:52:11 ID:TK8YmVLA


弟幼「弟くんっ、ちょうどよかった!」

弟「どしたの、それ…傘?」

弟幼「うん、お店で食事してくれた人には貸出してるの」

男「それはありがたい、雰囲気のある番傘です」


弟幼「余裕が三本しか無いんですけど…はい、どうぞ」

男「俺と幼馴染は一緒でいいので」バサッ

弟幼「よかった、じゃあ…はいっ」スッ


幼友「あ…ありがと」…バサッ

弟幼「いいえ」ニコッ



651 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/14(月) 19:53:42 ID:TK8YmVLA


弟幼「それと『懐かしい友達が来てる』って言ったら、女将さんが特別に一時過ぎたら上がっていいって──」バサッ


男「ん?」

幼馴染「…あ」

幼友「!!」


弟幼「──というわけで、ご一緒していいですか?」

弟「あ、あの…弟幼ちゃん…傘、僕らで一緒なの…?」

弟幼「あれ、だめだった?」タユン


幼友「…いいんじゃない? 数年ぶりだもの、話も尽きないでしょ」

幼馴染(幼友…)アワワ…

幼友「私、自分で行きたいとこ行くから。三時にこの店の前でいいよね?」



652 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/14(月) 19:54:56 ID:TK8YmVLA


幼友「じゃあ、ごゆっくり」クルッ、スタスタスタ…

幼馴染「幼友っ!」


男「…幼馴染、幼友ちゃんを追って下さい」

幼馴染「男は?」

男「俺も追うから、早く。見失います」

幼馴染「わ…解りました」


弟「……幼友ちゃん」

男「ま、仕方ないよ。久しぶりだもんな…ただ、謝っとけよ?」ヒソヒソ

弟「…うん」

弟幼「?」

男「なんかあったら電話しろ。じゃあ後でな──」



653 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/14(月) 21:48:10 ID:sUdr1bog


追いついてーい



654 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/15(火) 06:48:09 ID:gfOxXtIo


追いついてーい



655 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/15(火) 08:13:02 ID:4t3NYxaM


幼友を止めてあげて被害者が出る前に




656 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/15(火) 10:23:03 ID:Od/q5Njw


………



幼馴染「幼友…!」タッタッタッ

幼馴染(歩く人がみんな傘を差してるから見つけ難いです…)

幼馴染(あっ…あれでしょうか)


幼友(幼馴染ちゃん、追ってきたな…どうしよ)

幼友(今はどうしたってみっともない事しか言えそうにない…ごめん、ほっといて欲しいんだ)


幼馴染「幼友ー!」



657 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/15(火) 10:24:54 ID:Od/q5Njw


幼友「…ちょっと腕、貸して!」グイッ

通行人「オゥフ」

幼友「静かに、振り向かないで」

通行人「マジカヨ サッキノ ワンショットガ コイノ ハジマリ?」

幼友「静かにってば」


幼馴染「あれ…?」

幼馴染(服…似てるけど、相方がいるようです。違う人でしたか…)

幼馴染(いけない、このままじゃ本当にはぐれてしまいます。探さないと…!)タッタッタッ…


通行人「オーケー、コンドハ フタリノ ココロノ ファインダーニ ヤキツケヨウゼ ベイベー」

幼友「行ったみたいだな…どーもね、バイバイ」スッ…タッタッ…

通行人「oh、キャッチ&リリース」



658 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/15(火) 10:26:00 ID:Od/q5Njw


サアアアアァァァ…ピチョッ、ピチョンッ


幼友(…バカみたい)

幼友(なんで逃げるような事しちゃったんだろ)

幼友(弟君は私に気があるんだから…とか、言えば良かったのかな)


幼友(……だから、だよね)

幼友(私がいつまでも関係をハッキリさせないから『彼氏だ』って主張もできないし)

幼友(弟君だって、私の事を何とも紹介しようがないんだ)


幼友(…付き合ってもないし、何度も告白されてるのにはぐらかしておいて)

幼友(他の娘には愛想をふるな…って、どんな理屈だろ)



661 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/15(火) 10:44:25 ID:Od/q5Njw


幼友「はぁ…」

幼友(せっかく観光地に来てるのに、男さんや幼馴染ちゃんにも気を遣わせちゃったなぁ…)

幼友(携帯も無いし、心配させちゃうだろうな…)

幼友(ごめんね…幼馴染ちゃん)


『──傍にいるのが当たり前? そんなの境遇に甘えて尻込みしてるだけの言い訳でしょ!?』

『「告白が釣りのついで」だった…!? それでも向こうから言ってくれただけマシだったんじゃないのっ!』

『好きなヒトに…「好き」って言えないのが、一番…辛いんだからっ──』


幼友「…あはっ」

幼友(どの口が言ったんだろ…)グスン



662 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/15(火) 18:59:05 ID:gfOxXtIo


いいね
はよ




663 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/15(火) 20:06:09 ID:W5v94kSw


………



幼馴染(はぁ…完全に見失っちゃった…)フゥ…

幼馴染(携帯も無いし、連絡のとりようがありません…)

幼馴染(三時にはあの店に来るのでしょうけど…それでも心配です)


幼馴染(…もしかしたら男が見つけてるかも)

幼馴染(電話してみましょう)キョロキョロ


タッタッタッ…


幼馴染「…………………あ、もしもし。こっちは幼友を見失ってしまいました」

幼馴染「え? はい、はい…わかりました、合流しましょう」ニヤリ

幼馴染「ええと私は今……ああ、ちょうどみたらし団子屋さんの前です」クックックッ



664 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/15(火) 20:07:04 ID:W5v94kSw


………



幼馴染「──あっ、男! ここです!」

男「幼馴染! ……見失ったって?」ハァ

幼馴染「面目ない」

男「まあ、子供じゃあるまいし。集合の時間には戻るでしょうが」

幼馴染「せっかくなので私達でブラブラしましょう。その内に見つけるかもしれません」

男「よし、じゃあ行きますか──」


団子屋「はいっ、焼きたて二本お待ちどうさまー」

幼馴染「どうも。男、一本どうぞ」スッ

男「は?…ああ、頂きま…す…?」

団子屋「360円です」

幼馴染「よろしく」ポンッ

男「えっ」



665 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/15(火) 20:07:38 ID:W5v94kSw


………



弟幼「──懐かしい、本当にいっつも遊んでたよね」

弟「うん」


弟幼「引越しが決まった時は泣いたなぁ…」

弟「僕はなんとなくピンときてなかったよ。弟幼ちゃんと会えなくなるとか、あまりに突然でさ」

弟幼「…そっか」

弟「引越しの日、さよならを言いにきたのにずっと泣いてた弟幼ちゃんを見て、ようやく実感が湧いたんだ」

弟幼「あはは…覚えてるんだ」



666 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/15(火) 20:08:17 ID:W5v94kSw


弟「結局、引越した理由はなんだっけ?」

弟幼「ウチのお父さんが勤めてる会社の支店がこの街にできる事になってね」

弟「ああ…」

弟幼「田舎に飛ばされるような、支店長としてだったから栄転のような…って、辞令を受けるかどうか悩んでたみたいだったけど」


弟「…仕方ない事だね」

弟幼「うん、小学生には運命に抗う術は無かったな」

弟「引き止める術もね」


弟幼「ここのお寺、入ろうよ。雨の日の庭は綺麗なんだよー」

弟「…うん」



667 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/15(火) 20:08:56 ID:W5v94kSw


………



幼友(この辺、静かだなー)

幼友(すごい土壁の古い建物……江戸時代の酒蔵かぁ)


幼友「……はぁ」

幼友(一緒に歩いてたら『酒蔵とか、幼友ちゃんの好きそうな所だね』とか)

幼友(『江戸時代にも幼友ちゃんみたいな酒豪の女性いたのかな』とか)

幼友(…そんな事、話してたんだろうなぁ)


幼友「………」グゥ

幼友(やだ、お腹でグチが鳴いた)

幼友(食べなかったもんなぁ…)



668 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/15(火) 20:09:33 ID:W5v94kSw


幼友「ん?」

幼友(…ここもお蕎麦屋さんかぁ)

幼友(女の人が一人で来る事とかあるのかな)クスッ


カラカラカラッ


店員「はい、いらっしゃい。お一人?」

幼友「あ…は、はい」

店員「カウンター席でいいかしらねぇ」

幼友「…どこでもいいです」

店員「じゃあどうぞ、空いてますよ」



669 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/15(火) 20:10:07 ID:W5v94kSw


幼友「ええと…皿蕎麦を…」

幼友(五枚くらいかな…あと、ビール…)


『それとこれ、オマケ。ビールと一緒にどうぞ』

『あ…ありがと…』

『いいえ』


幼友「………」イラッ

幼友(なーにが『いいえ』よ)

幼友(どうせ『なに、この酒飲み女?』とか思ってたくせに)イライラ



670 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/15(火) 20:10:38 ID:W5v94kSw


店員「お蕎麦、何枚にされますー?」

幼友「………」チラッ


… … … … …

皿蕎麦チャレンジ!
三十分以内に男性は50皿、女性は30皿食べたら無料!
挑戦の際は店員に宣言し、一度にご注文下さい

… … … … …


幼友「…30皿」

店員「えっ」

幼友「挑戦…します」


店員「お、お嬢ちゃん…30皿っていったら普通のザルで10枚近くあるけど…」

幼友(やけ食いとか、男さんへの想いに悩んでた時にさえしなかったけど──)

店員「あの…」

幼友「──挑戦します」



671 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/15(火) 21:16:26 ID:4t3NYxaM


やけ食いなんかすると肥るよ   


どうせ胸にいくだろうけど



672 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/15(火) 21:49:11 ID:wTQRp2gM


どう考えても胸にいくやつですね



673 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/15(火) 22:11:35 ID:Nnoq2q9o


幼友の胸がまた大きくなったら壁が崩壊するんじゃないか



674 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/15(火) 22:13:12 ID:IbS7KLA2


ワールドカップでドイツが優勝したのはフラグだったのか



675 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/15(火) 22:55:25 ID:mUeE54oI


男の時とかも溜まってたんだろうなぁ

胸に



676 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/16(水) 00:56:01 ID:GgOjOLPI


揉みしだきたい



677 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/16(水) 14:40:09 ID:T9f9BRpw


幼友「食べても胸にいくんだよね」

幼馴染「・・・・・」

~一ヶ月後~

男「幼馴染ちょと肥りましたか?」

幼馴染「てーい」 

男「な、なぜ・・・」ピクピク




678 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/16(水) 20:02:35 ID:kB/qg6ok


………



サアアアァァァ…


弟幼「──少し明るくなったのに、雨…やまないね」

弟「うん、でも雨の町並みも風情があっていいよ」


弟幼「…田舎だけど、いい街でしょ」

弟「本当だね」

弟幼「古民家も石垣も、庭も木々も…弟くんの言う通り雨の日が一番趣きがあるかも」

弟「番傘が似合う町並みだし」


弟幼「ふふっ…それも相合傘なら、尚更かな」

弟「…昔は学校の帰りとかにも、よくしたよ」

弟幼「そうだったねー」



679 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/16(水) 20:03:23 ID:kB/qg6ok


弟幼「あれ…もう二時過ぎかぁ、あっという間」

弟「うん、いくらでも話す事あるからだろうね」


弟幼「そうだね…でも」

弟「?」

弟幼「弟くん、ちょっと心ここに在らずな時が多いよね」クスクス


弟「…そんな事ないよ」

弟幼「そうかなー?」



680 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/16(水) 20:04:02 ID:kB/qg6ok


弟幼「じゃあ、さっきの庭で私が『満開で綺麗』って言った木はなんだったでしょう?」

弟「……うっ…」


弟幼「エゴノキ…」ボソッ

弟「あっ、そうそう…エゴノキだったね。綺麗だった──」

弟幼「──残念、ヤマボウシでしたー。ほらね、覚えてないでしょ」

弟「うわ、ずるい」


弟幼「…ごめんね」

弟「え?」



681 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/16(水) 20:04:49 ID:kB/qg6ok


弟幼「気になってるんだよね? さっき、別行動をとったヒトの事」

弟「…弟幼ちゃん」

弟幼「男女四人で行動してる時点で察するべきだったんだけど、久しぶりに会った嬉しさで気がまわらなかったんだ」

弟「………」


弟幼「あのヒト、弟くんの彼女さん?」

弟「そうだったら、そういう風に紹介してるよ」

弟幼「でも…きっとそれに近い人でしょ?」

弟「……そうならいいな」



682 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/16(水) 20:05:23 ID:kB/qg6ok


弟幼「おー、そっか…弟くんが押してる側かぁ」ニヤニヤ

弟「まあね」

弟幼「…ちょっとだけ、妬けるかな」


弟「からかわないでよ」

弟幼「からかってないよ。私、昔…弟くんのこと好きだったよ?」

弟「それは…僕もそうだったよ」

弟幼「うん」

弟「…よかった、僕だけの思い込みじゃなくて」

弟幼「うん、私も」



683 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/16(水) 20:06:49 ID:kB/qg6ok


弟「弟幼ちゃん、変な事を訊くんだけどさ。昔、仕方なくでも引っ越しちゃった事…悔やんだりする?」

弟幼「悔やむ…?」

弟「…僕は、弟幼ちゃんと離ればなれになった事……ごめん、悔やんでないんだ」

弟幼「あっ、乙女心を傷つけたな! …なーんて」クスッ


弟「そうならなかったとして、じゃあ今がどうなってたのか…なんて解らないんだけどね」

弟幼「うん」

弟「でも僕は今こうして、あのヒトを好きになれて良かったと思ってる」

弟幼「…もっと妬けるなぁ」



684 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/16(水) 20:07:36 ID:kB/qg6ok


弟「だから…ね」

弟幼「うん、解った」

弟「…解ったの?」

弟幼「行くんでしょ? あのヒトのところ」


弟「…ごめん」

弟幼「謝る事なんて無いよ」

弟「うん、ごめん」

弟幼「ほら…ここ、お店の前だよ」

弟「あれ? …ほんとだ」


弟幼「最初、気が利かなかったからね。…弟くんの様子を察して、こうなるように歩いたんだよ」

弟「そっか」

弟幼「じゃあ、これでお終い。最後の相合傘も…私達の幼い恋も──」



685 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/16(水) 20:32:35 ID:DTIdHHYc


切ないね



686 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/16(水) 21:01:08 ID:2WD.bERc


俺「そしてそのたゆんたゆんは俺のものに」



687 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/16(水) 21:06:23 ID:wYJEipJo


弟幼「てーう!」



688 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/16(水) 21:15:59 ID:v/kuJPTc


うむ



689 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/16(水) 22:21:43 ID:T9f9BRpw


さらっと新しい言葉が生まれてる



690 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/17(木) 00:57:28 ID:7I8IFOxE


しかした行で残ってるのはちとつだけ……(゜ロ゜)!!
残ってるのはちとつ…空いているちつ…そういうことか!!



691 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/17(木) 02:06:35 ID:sbUWIG.w


>>690
( ゚∀゚)==◯)`Д゚)・;' ツェーイ



692 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/17(木) 03:05:55 ID:BNxdl0FA


>>690
( ゚ Д゚)==◯)`Д゚)・;' ッシ!!



693 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/17(木) 05:27:10 ID:uxknPDow


てーうはないな



694 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/17(木) 07:01:58 ID:.c7GsYj2


>>690
( ゚ Д゚)==◯)`Д゚)・;' ッエーイ!!



695 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/17(木) 08:09:23 ID:mcmckoO2


( ゚ Д゚)==◯)`Д゚)・;'ちぇぃすとーッ!!←破壊力・速度、共に最強感。
なぜスルーされるのか?

『そんな掛け声するオナゴに萌えられるか!?』
‥‥ウムぅ(¬з¬)



696 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/17(木) 08:39:24 ID:UvKxalo6


(新キャラでは『た行』縛り解こうと思ってるなんて言い出せない…)



697 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/17(木) 08:46:02 ID:owW7cOSo


無難に「やーぁ!」とかで良いと思う



698 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/17(木) 09:01:10 ID:7I8IFOxE


縛り解いたら俺殴られ損じゃないかっ!



699 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/17(木) 12:27:51 ID:.OXGqjVE


トコロガギッチョン!!
 ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ゚ Д゚)==◯)`Д゚)・;' チョイサー!



700 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/17(木) 12:43:47 ID:sbUWIG.w


>>698
(# ゚Д゚)==◯)`Д゚)・;' チョリース



701 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/17(木) 15:41:57 ID:Hm9s.8vg


幼馴染「てーい」=男「てーい」

少女 「たーあ」=少年「たーあ」

弟「ッッッツェアアアーイ」 
とういことは弟幼は・・・



702 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/17(木) 15:50:34 ID:lvOYnPnA


チョキプルルルルルルルゥゥゥゥリリリィィィィィィィィッッッ!!!



703 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/17(木) 18:55:57 ID:/cZl9tGs


「ぱ~い!」



704 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/17(木) 19:46:48 ID:uxknPDow


チャーン



705 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/17(木) 21:05:12 ID:Hm9s.8vg


>>1に頼みがある
俺の余命はあと3日らしい最後にこの作品を見たい頼む・・・・



706 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/17(木) 22:05:12 ID:.pXtOgiI


じゃあ俺も余命3日



707 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/18(金) 01:35:32 ID:Clca2mYs


実は俺も余命3日でさ、死ぬ前に幼友と弟幼の胸を揉まないと成仏できないらしいから幼友と弟幼は俺が借りてくぜ



708 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/18(金) 07:36:01 ID:yZne3So6


>>707
( ゚∀゚)=◯)`Д゚)・;'ナムー



709 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/19(土) 00:31:05 ID:aWxZrrVU


弟幼はゲストキャラだからもう出番なしかな…
ファンタジーの勇者の幸薄い幼なじみを思い出した…



710 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/19(土) 08:08:50 ID:R.3I4I1E


弟幼の掛け声は後日男達と一緒に
釣りをする為のものだと思ってるんだが。




711 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/19(土) 16:32:02 ID:Xj3J5V3Y


………



幼友「──うぅ…」ゾゾゾッ、ムグムグ…

店員「…お嬢ちゃん、そんなにがんばらなくても。どっちにしても、もう五分しか…」


幼友(くっ、まだ十三皿…やっぱ無謀だったかぁ…)ズズズズッ

幼友(なんとなくせっかくの観光地で気分がモヤモヤしたから)

幼友(それ以外にインパクトの強い思い出が欲しかった)


幼友「お出汁、下さい」ゴクンッ

店員「…無理はしないようにねぇ──」カチャッ



712 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/19(土) 16:32:35 ID:Xj3J5V3Y


………



ポツポツッ…ポツッ…


男「──少し小雨になってきましたか」

幼馴染「せっかく相合傘だったのですが」


男「人に持たせた傘の下で、その人の払った金で味わう豆大福はいかがでしょうか」

幼馴染「けっこうなお味で」モグモグ

男「そうかよ」



713 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/19(土) 16:33:09 ID:Xj3J5V3Y


幼馴染「しかし幼友の姿がありません」

男「もう二時を回っています。探すより店の前で待った方が確実かも…」


幼馴染「あっ」

男「はい?」

幼馴染「…男、あっちは『酒蔵跡』だそうです」

男「ほほう」


幼馴染「なんとなく幼友が行きそうじゃないでしょうか」

男「うん…まあ、そうかもしれません」

幼馴染「そしてその向こうのお蕎麦屋さん、表に『焼きたて蕎麦饅頭』の幟が」

男「…貴様」



714 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/19(土) 16:33:56 ID:Xj3J5V3Y


幼馴染「おお、なんだか面白い事を書いています」


男「皿蕎麦チャレンジ……三十分以内に男性は50皿、女性は30皿? …幼馴染、まさか」

幼馴染「さすがにそれは挑戦しません」

男「そうですか」ホッ


幼馴染「だから蕎麦饅頭」

男「何が『だから』なのでしょう」


幼馴染「『店内で申しつけ下さい』…だそうです」カラカラカラッ

男「ちょ」

幼馴染「すみません、蕎麦饅頭を──」


幼友「──あ」ゾゾゾッ

幼馴染「えっ!?」



715 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/19(土) 16:34:27 ID:Xj3J5V3Y


幼馴染「ちょ…幼友、そのお皿の数…まさか?」

幼友「あーあ、見つかっちゃった…チャレンジ中なんだよ、笑う?」


幼馴染「幼友…普段なら貴女はそんな事に挑戦しないはずです」

幼友「ん…やけ食い…かな」

幼馴染「…幼友が、やけ食い…」ププッ

幼友「ちぇ、やっぱり笑われちゃった」

幼馴染「だって、そんなにヘソを曲げるなんて子供みたいです」

幼友「ふーんだ」プイッ


幼馴染「…制限時間は?」

幼友「もう五分も無いよ、まだ十四皿目なのに」ハァ…

幼馴染「がんばりましょう、食べきったらきっと良い思い出になります」ニコッ



716 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/19(土) 16:35:01 ID:Xj3J5V3Y


男「幼馴染…あんまり無理をさせては」

幼馴染「いいのです、女性だって恋に悩んで自棄になる事くらいあります」

幼友「幼馴染ちゃん…」


幼馴染「せっかくなら、胸のつかえを吐き出しながら。そうすればお蕎麦ももっと入ります」

幼友「…うん」

幼馴染「さあ、お出汁に浸けて。息を吐くついでに恨み言も零して!」


幼友「む…昔のオンナなんかにヘラヘラすんなーっ!」


幼馴染「そうです、それで一気に啜って!」

幼友「おうっ」ズゾゾゾッ!モグモグ…

幼馴染「次!」

幼友「おっぱい大きかったら誰でもいいのかーっ!」

幼馴染「うっ」グサッ


男(…なんだこの光景…)



717 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/19(土) 19:32:27 ID:ohigL4kc


幼友ちゃん、まさかのフレンドリーファイヤ



718 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/19(土) 20:22:17 ID:4nkVG9hs


的確に幼馴染の胸を抉る幼友……と思ったけど抉れるほど無かった



719 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/19(土) 20:51:21 ID:CPRMS4QI


無い袖は振れないではなく、無い胸は抉れないと…



720 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/19(土) 21:25:27 ID:Bp7Ba0EI


抉れないかどうかなんて試してみないと分からないじゃないか!!
…ちょっと試させてもらっていいですかね?



721 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/19(土) 22:30:22 ID:70slIXGI


>>720
男「てーーい」
(# ゚Д゚)==◯)`Д゚)・;'



722 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/20(日) 00:19:20 ID:D1TjFW0I


もう抉れてるという説も



723 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/20(日) 01:14:39 ID:N181avK2


弟幼余ったみたいなので引き取る人~?



724 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/20(日) 01:25:23 ID:hD6.iXxU






725 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/20(日) 05:00:06 ID:vzbs9ch6






726 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/20(日) 08:57:18 ID:BO6lZLOI


余ってねえよ
俺がいるんだから



727 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/20(日) 10:29:02 ID:cwGfIuYk


何言ってんだ弟幼なら今俺の隣で寝てるよ



728 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/20(日) 11:06:19 ID:TJ/evwhc


弟幼優しくてきょぬーで俺にぴったりだな



729 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/20(日) 11:21:41 ID:tCh.5wOI


>>727
よくみろよ、それ女装したシュワちゃんだ



730 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/20(日) 11:45:12 ID:hD6.iXxU


俺今、弟幼のおっぱい枕で寝てるんだけど



731 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/20(日) 12:16:40 ID:zDFR9/WY


弟はもらっていきますね



732 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/20(日) 12:59:49 ID:DTS685jk


全くお前らには笑わせられる
弟幼なら今俺の隣で笑ってるぞ



733 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/21(月) 17:02:20 ID:4kVc7nfU


>>732
お前のユムシが笑われていることに気づいていないな




736 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/22(火) 18:53:15 ID:kAwPQlws


………



弟「──幼友ちゃーん!」キョロキョロ

弟(そう簡単に見つからないか…)


弟(兄ちゃん達、幼友ちゃんと会えたのかな)

弟(そうだったらメッセージくらい寄越しそうだけど)

弟(……まあ、電話してみよっか)ピッ


《…ツリ ニ イコウ ツリ ニ イコウ アメ ガ ヤンダラ ムカエ ニ ユクネ♪──プツッ》


弟「あ……兄ちゃん、どう…?」

弟「え…? 酒蔵跡の方? ええと…パンフレット…」チラッ

弟「…うん、それならすぐそこみたい──」



737 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/22(火) 18:53:56 ID:kAwPQlws


………



男「──もしもし? ああ…早く来いと言うべきのような、来ない方がいいような」

男「うん、そうだな…まあお前のせいだし、来いよ」

男「……え? 怒ってるか…って、そりゃ自分の目で確かめろ」


幼馴染「次です! あと三分切りました!」

幼友「うぅ…」

幼馴染「はい、恨み言!」

幼友「口だけじゃなく、強引に迫ってみろーっ!」ゾゾゾゾッ


男(…幼友ちゃん的には見られたくないかもしれませんが)ハァ…



738 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/22(火) 18:54:43 ID:kAwPQlws


幼馴染「あと八皿!」

幼友「さ…さすがにもう…無理…」

幼馴染「…どうしても?」

幼友「ほんと、このお皿でいっぱいおっぱいだよ…」


幼馴染「あと二分半です。ではその一枚だけでも、最後に押し込みましょう」

幼友「う、うん」

幼馴染「そして、一番吐き出してしまいたい言葉を」


幼友「………」スウウゥ…

幼馴染「さあ、どうぞ」ニコッ


幼友「弟くん……好きっ──!」ズゾゾゾッ



739 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/22(火) 18:55:31 ID:kAwPQlws


幼馴染「──よく言えました、幼友」

幼友「うええ…でも七皿も残っちゃった…」


幼馴染「時間は残り二分、皿は七枚。一枚あたり20秒もありません」スッ…

幼友「お…幼馴染ちゃん…?」

幼馴染「不可能…? ……否! 我は壁神…食えど食えど満たされぬ、このブラの隙間──」ユラリ…


──カチャッ、コトッ


幼馴染「たかが七枚の皿蕎麦、一枚10秒もあれば充分…! 幼友の無念、晴らしてくれるっ!」ズゾゾゾゾーーッ

幼友「幼馴染ちゃん…!」

男(……なんで太らないんだろ、こいつ)



740 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/22(火) 18:56:51 ID:kAwPQlws


…カラカラカラッ


弟「兄ちゃん!」

男「おう、ちょっと遅いな。一番見たかったであろうシーンは過ぎたよ」

弟「…どんな?」

男「それは言えねえな」


幼友「──はい、恨み言!」

幼馴染「騎乗位の時、ボソッと『揺れない』とか言うなーっ!」ゾゾゾーッ


弟「…これ、どういう状況?」

男「お前のせいで、なぜか俺が恨み言ブチ撒けられてる感じ」


幼友「ラストォーッ!」

幼馴染「てーーーいっ!!」ズズズズーッ


男「本当に完食しやがりました」



741 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/22(火) 18:57:40 ID:kAwPQlws


幼友「…ありがとう、幼馴染ちゃんっ」グスッ

幼馴染「いいのです、間に合ってよかった」ニコッ…ゲプッ

幼友「時間、まだ20秒くらい残ってたよ」

幼馴染「ふふん」


店員「あの…」

幼友「はい?」

店員「お二人で食べたら、チャレンジ失敗になるからねぇ…3600円です」

幼馴染「えっ」

男「そりゃそうだ」



742 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/22(火) 19:00:15 ID:mWc5rydI


(∩゚Д゚)アーアーキコエナーイ



743 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/22(火) 19:11:19 ID:YHN9qp2.


当然だわ



744 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/22(火) 19:23:52 ID:gb2iNxWI


まぁ、そうなるな



745 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/22(火) 19:30:41 ID:uBc.CX3I


デスヨネー



746 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/22(火) 19:51:05 ID:qSpLyogM


壁神……恐るべし



747 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/22(火) 19:51:34 ID:aEtwFLUU


騎乗位で揺れないってさすが壁、いや壁神か



748 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/22(火) 19:56:08 ID:if0h/Q.s


むしろなぜ成功したことになると思ったのか



749 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/22(火) 20:37:31 ID:HOCZqOCg


天然壁神降臨



750 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/22(火) 20:49:05 ID:ENxuYW.c


壁神ェ…



751 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/22(火) 20:54:26 ID:7QROX6FQ


おいおい、幼友の吐いた本心をなぜ誰もツッコまない
お赤飯炊くところだろ
リアルタイムで半年、作中時間で2ヶ月くらいか? 長かったような短かったような
個人的にはもう少しこの距離感でいてほしかったがくっつくのは時間の問題だな



752 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/23(水) 09:47:07 ID:JoV/vD5k


壁神の隙間に入り込みたい




753 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/23(水) 10:05:20 ID:Wc0UFv4I


店員「でも15皿食べたらお渡しする記念品は、お二人ともに差し上げましょうね」

幼馴染「…巾着袋?」

幼友「『よう食べんちゃった』だって、あはは…可愛い…のかな?」クスッ


弟「幼友ちゃん」

幼友「ふぇ!? お、弟君…いたの!?」アセアセッ

幼馴染「いつから…?」


幼友「まさ…か…私の最後のひと言の時…!」カタカタカタ

男「ギリセーフです」

幼馴染&幼友「よかったあああぁぁあぁ…」プシュー

弟「?」



754 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/23(水) 10:05:50 ID:Wc0UFv4I


幼馴染「はい、弟君…どうぞ」スッ

弟「記念品の巾着? なんで…?」

幼馴染「そもそも幼友のやけ食いは弟君のせいですので」

弟「僕の…」


幼馴染「こんないい女を自棄にさせた戒めに、忘れないために持っておいて下さい」クスッ

幼友「あぅ…」

弟「…うん」


男「よし、弟幼ちゃんのところに傘を返しに行って、そろそろ発ちましょう──」



755 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/23(水) 10:06:20 ID:Wc0UFv4I


……………
………


…車で移動中


ブロロロオオォォッ…


男「──短い時間しか居られなくて残念でしたが、まあ…お前も免許を取れば自分で来られるだろ」

弟「うん」

幼馴染「一人ではだめです」

弟「うん、解ってる」

幼友「………」



756 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/23(水) 10:06:54 ID:Wc0UFv4I


幼馴染「ところで、もうひとつ話に挙がっていた自然公園とやらには寄るのでしょうか」

男「ゆっくり散策するような時間はもうありませんが、そこにある施設にだけ立ち寄りましょう」


幼馴染「そこには何が?」

男「標高1000m近い山腹に建てられた展望塔があります」

幼馴染「ほほう」

男「その展望塔には日本一の大きさのベルが……まあ、行けば解るでしょう」


幼馴染「もう午後4時が迫っていますが、近いのでしょうか」

男「もう30分とかからないでしょう──」



757 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/23(水) 10:40:27 ID:7vTRUWZ2


キキィー!ガシャン!



758 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/23(水) 11:08:33 ID:8/OyMiic


>>757
壁神が身をてーいして守ってくれたからセーフ



759 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/23(水) 11:46:37 ID:TE9DKwMI


>>757
幼友の胸がエアバッグ代わりになってくれて助かったぜ



760 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/23(水) 15:58:33 ID:5gdnPf3E


>>757
男「釣り浪漫を求めて」
幽霊「仕方ないから付き合います」

こうですか?わかりません




761 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/23(水) 16:01:20 ID:bSk1OO56


……………
………


自然公園、展望塔施設


幼馴染「──ベル、でかっ! ふたつもあります」

男「塔の下からでも判るこの大きさ」

弟「大きいほうは2m、重さ6tだって。音階は低い『ソ』って書いてある」

男「では、まずは小さい方の塔から」



762 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/23(水) 16:02:14 ID:bSk1OO56


幼馴染「石階段、中にハート型の石が埋められているらしいです」

弟「見つけると幸せになれる…かぁ」


男「幼馴染…」チョイチョイ

幼馴染「なんでしょう?」


男(ここは『愛』をテーマにした自然公園施設の一施設で、思いっきり恋人向けのスポットです)ヒソヒソ

幼馴染「なるほど」ニヤリ

男(そのへんを頭に置いて、二人との距離を…)ヒソヒソ

幼馴染(ええい、皆まで言うな)ヒソヒソ



763 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/23(水) 16:02:59 ID:bSk1OO56


弟「うーん、ハートの石…無いなぁ。幼友ちゃん、あった?」キョロキョロ

幼友(……もしかして、これかな)チラッ

幼馴染(幼友、足元にあります! よく見て!)


幼友「無い…よ」プイッ

弟「そっかー」


幼馴染(あああああぁあぁぁ、もうっ!)ジタバタ

男(幼馴染、落ち着いて)ヒソヒソ



764 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/23(水) 16:03:29 ID:bSk1OO56


………



弟「小さい方のベルでも、近くで見るとすごいね」

男「高さ1.2m、3t近い重さらしい」


幼馴染「なになに…『鐘の名前は【緑のリボン】鳴らす二人の心を繋ぐ、愛の鐘』…だそうです」クックックッ

幼友「えっ」

男「大小ふたつのベルを鳴らせば、二人は結ばれる…などと言われています」

幼馴染「実際にここで結婚式も挙げられるとか」


幼友「ちょ…あの…えっ?」

弟「………」



765 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/23(水) 16:04:19 ID:bSk1OO56


幼馴染「とりあえず、男と私は鳴らします」

男「振り子のロープを持って下さい」

幼友「お、幼馴染ちゃん…!」


幼馴染「振り子、重っ!」ズシッ

男「いきます、音も大きいでしょうから身構えて」グッ…

幼馴染「しょっ…もうひと振りっ」グイッ

男「せーの…」フワッ


男&幼馴染「てーーーい」


ガラーーン!!ゴローーーン!!!



766 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/23(水) 16:04:57 ID:bSk1OO56


弟「うわ…本当にすごい音、こっちは低い『ド』の音階だって」キーン

幼友「………」

男「…よし、それでは」クルッ

幼馴染「私達は大きい方のベルの塔に登ります」クルッ


弟&幼友「えっ」


男「かなり重いから、身体もっていかれるなよー」

幼馴染「幼友、弟君に任せて手を添えるくらいで大丈夫です」


弟「ちょっと、一緒に! …行っちゃった」

幼友「……もう」



767 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/23(水) 16:05:27 ID:bSk1OO56


弟「…どうする? 幼友ちゃん」ドキドキ

幼友「……どうするって」


弟「だってこのベル…僕と鳴らしていいの?」

幼友「…そっちこそ」

弟「ぼ、僕は他に一緒に鳴らしたい人なんかいないよ!」

幼友「どうだか」


弟「幼友ちゃん…」

幼友(…ばーか)



768 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/23(水) 16:06:01 ID:bSk1OO56


弟「幼友ちゃん、さっきの街では本当ごめんなさい」

幼友「…久しぶりだったんでしょ、謝る事じゃないよ」プイッ

弟「うん…それでも、あまりに気が利かなかったよ」


幼友「……昔」

弟「うん?」


幼友「昔、好きだった娘…なんでしょ」

弟「…うん、そうだった」

幼友「今は?」

弟「幼友ちゃんが言った通り『昔、好きだった娘』だよ」



769 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/23(水) 16:06:34 ID:bSk1OO56


幼友「どんな事、話したの」

弟「引っ越した時の事とか、近所にいた頃の思い出話とか」


幼友「『好きだった』って事は話してないの?」

弟「……話したよ」

幼友「……っ…」


弟「それで『今、好きなヒト』の事も話した」

幼友「それって」

弟「うん、幼友ちゃんの事」


幼友「…良かったの?」

弟「良かったよ、話せて」



770 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/23(水) 16:07:30 ID:bSk1OO56


幼友「……弟君はそうかもしれないけど」

弟「本当は再会してできるだけ早く話せば良かったんだ。『君と離ればなれになった事、悔やんでない』って」


幼友「あの娘は、それを聞いてどう思ったのかな」

弟「『ちょっと妬ける』って言ってたよ」

幼友「せっかくの再会だったのに…悪かったんじゃない?」


弟「うん、でもね…彼女も悔やんでないんだって」

幼友「そうなの?」

弟「だから僕も…ごめん、ちょっとだけ『妬いた』んだ」

幼友「え…?」


弟「…彼女、来年には結婚するんだって」



771 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/23(水) 16:08:36 ID:bSk1OO56


弟「ふたつ年上、高校の時の先輩と…って言ってた」

幼友「そう…なんだ」

弟「ごめんね、今になって妬く理由なんて無いはずなんだけど。どうしても胸がチクッとしたよ」

幼友「……それは仕方ないよ」


弟「そんな僕でよかったら…この小さい方のベル、一緒に鳴らして下さい」

幼友「小さい方だけでいいの? ふたつともを鳴らせば結ばれる…って」

弟「大きい方は、いつか二人でここを訪れて鳴らしたいよ」

幼友「………」

弟「できればその時には、今日とは違う関係の僕らで」


幼友「………」モジモジ

幼友「………」スゥ…

幼友「………」…ハァ


幼友「……はい」



772 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/23(水) 16:09:17 ID:bSk1OO56


テーーーイ!
ガラーーン!!ゴローーーン!!!


幼友「あ…男さん達、大きい方を鳴らしたね」

弟「…だね」


幼友「お揃いのストラップ…」

弟「ん?」

幼友「それから、お蕎麦の記念の巾着袋」

弟「うん」


幼友「なんだかどっちも、ちょっと恥ずかしい思い出がついちゃったね」

弟「…その思い出までお揃いだから、いいよ」



784 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/23(水) 20:50:43 ID:bSk1OO56


幼友「ひとつ教えて」

弟「なに?」


幼友「釣りの後、私がこの髪型にした時…褒めてくれたよね」

弟「うん」

幼友「その時…弟幼さんがポニーテールだった事、思い出した? もしかしてそれでこの髪型、好きだったりする?」


弟「…ううん、全然」

幼友「本当かなー?」ジッ

弟「いつもと違う幼友ちゃんに見惚れるので精一杯だったよ」

幼友「…だったら、よし」プイッ


弟「実は僕が好きなのは、肩下くらいの長さのゆるふわ内巻きヘアをおろした髪型なんだ」

幼友「あははっ、調子いいんだから」クスクス



773 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/23(水) 16:09:55 ID:bSk1OO56


弟「じゃあ、ベル…いいかな──?」

幼友「──この予約は双方の同意のもと成立します」


弟「は?」


幼友「双方ともに心情の変化があれば、その旨を申し出た上で予約をキャンセルする事ができます」

幼友「ただし、予約を破棄せずに違う物件に手を出す事は規約違反となり、罰せられます」

幼友「また予約した件について正式な契約を交わすタイミングは、熟考の上お申し出下さい」

幼友「一定の条件を満たせばお受け致します。そうでない場合、通常は予約期間を更新します」

幼友「以上の規約に同意できる方のみ、ただいまから先着一名だけ──」


弟「幼友ちゃん…」


幼友「──私を恋人にする権利の予約を受け付けます。ご応募の方は挙手して下さい」

弟「はい!」ピッ


幼友「…受け付けを締め切ります」ニコッ



774 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/23(水) 16:10:32 ID:bSk1OO56


幼友「それじゃ、契約書に判を押しとくよ」

弟「…うん?」

幼友「まだ仮契約だから、ほっぺただけね──」


──ガラーーン!!ゴローーーン!!!


… … … … …


弟「釣りロマンを求めて」幼友「春の淡水釣り編だよー」

【おわり】



775 : ◆M7hSLIKnTI:2014/07/23(水) 16:11:16 ID:bSk1OO56


春の~なのに梅雨明けまで引っ張ってすまんかった



776 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/23(水) 16:11:42 ID:0XdGTnwg


うっぅー
乙ぅぅ

ニヤニヤが止まりませんが何か?



777 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/23(水) 16:14:13 ID:0p2Qy1dA


はたしてこのあとのバイト中、にやけを抑えることができるのだろうか



778 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/23(水) 16:23:34 ID:tL9pqlYE


ちょうど今が休憩中でよかった。
このニヤニヤは早々には治らないな
ともあれ、乙です!



779 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/07/23(水) 17:31:09 ID:ils5g6Ek


皆まで言わなくともわかってると思うが…
弟幼の婚約者って俺のことなんだ

すまんな、弟
そしてお前ら



.

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

  1. 2014/07/23(水) 19:33:12|
  2. 釣りSS
  3. | コメント:18

恋のクロスカウンター2(原題/男「幅50cmの」幼馴染「天の川」)

※ホワイトデーネタの恋のクロスカウンターとは全く関係ありません


1 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 22:47:56 ID:5Loqt.QE


幼馴染「──あれ?」

男「お?」


幼馴染「な、なんで男がいるわけ? つけてきたの?」アセアセ

男「そんなバカな。互いの家から一番近い百均なんだから、たまたま会う事もあるだろ」

幼馴染「まあ、そうだね。それで? なにか買い物?」


男「ん? ああ…ちょっとな」ササッ

幼馴染「見えたってば、手に持ってたの折り紙だよね」

男「いいだろ、別に」



2 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 22:48:44 ID:5Loqt.QE


幼馴染「高校生にもなったオトコの人が百均で折り紙…ねぇ」クスッ

男「そういうお前は何を買いにきたんだよ」

幼馴染「べっつにー、乾電池買うついでにブラブラしてるだけですが」


男「あっそ、んじゃ…」

幼馴染「あれー? 隣り同士なのに『一緒に帰ろう』とか言わないわけ?」

男「なんでだよ、お前まだ買い物済んでなさそうだもん」


幼馴染「いいけどね、そんなじゃモテないぞ」

男「うるせーし、もういい帰る」

幼馴染「ふーん…」



3 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 22:49:14 ID:5Loqt.QE


幼馴染(…本当に帰っちゃった)

幼馴染(まあいいや、男がいたら自分の買い物もしにくいし)

幼馴染(ええと…文房具とかの方かな?)キョロキョロ

幼馴染(文房具どこだろ)

幼馴染(訊いた方が早いか…)


幼馴染「あ…すみません、店員さん」

店員「はい、いらっしゃいませ」

幼馴染「あの…折り紙、どこにありますか──?」



4 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 22:49:48 ID:5Loqt.QE


………



男(まさか幼馴染に会うとはな)

男(まあいいや、折り紙は部屋に置いといて…っと)ポイッ

男(さて、家の裏山だな)


男「オカーン、木を切るノコあったっけー?」

母「はぁ? あんた何か事件でも起こすんじゃないだろうね?」

男「こんな善良な息子捕まえて何をぬかすか」

母「どの口が言ってるの、あんまり面白くないわよ。ノコなら物置の棚にあったでしょ──」



5 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 22:50:44 ID:5Loqt.QE


男(──ノコもあったし、裏山…そうそうこの階段脇が笹林に…)

男「うっ…!?」コソコソッ


幼馴染「んしょっ……よっ…と」ギコギコ


男(なんであいつまで笹切ってんだ、くっそ…早く帰れよ)


幼馴染「…ふぅ、これでいいかな…」バサッ

幼馴染(このくらいじゃないと、屋根につっかえちゃいそうだもんね)

幼馴染(よしっ、帰って立てよう)ズルズル…


男(…行ったか、やれやれ)フゥ…



6 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 22:51:25 ID:5Loqt.QE


………



幼母「──あんた、ちゃんと階段掃除しときなさいよっ!?」

幼馴染「解ったってば!」

幼母「全く…落ち葉だらけにして!」バタンッ


幼馴染(うるさいなぁ…そのくらい目を瞑って協力してよ)

幼馴染「…娘の恋路なんだからさ」

幼馴染(さて…ベランダに取り付けなきゃ)ガサガサ


カラカラカラッ…



7 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 22:51:57 ID:5Loqt.QE


幼馴染「えっ」

男「えっ」


幼馴染(ちょっ…!? なんで男がベランダに出て…!)

幼馴染(っていうか、男も笹を…!?)


幼馴染「お、男…何してんのよ」

男「うるせーな、七夕なんだし自分ちのベランダに笹立てるくらいいいだろ」ゴソゴソ…

幼馴染「冗談じゃないわよ、枝が半分くらいこっちに出てるじゃない」

男「今夜だけだって」



8 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 22:53:31 ID:5Loqt.QE


幼馴染「私だって笹立てようとしてたんだから、男は反対の角にしてよ!」

男「はぁ? やだよ、反対はお互いの家の屋根が被っててほとんど空が見えないじゃん。お前があっちにしろよ」

幼馴染「だから言ったのよ、私だって嫌だもん」ガサッ


男「あっ! お前、無理矢理立てんなよ、ほとんど笹同士が被ってんじゃねーか!」

幼馴染「嫌だったらあっちに行きなさいってば」ベー


男「くっそ、知らね。だだ被りにしてやる」

幼馴染「強情だなぁ…」チッ

男「俺の方の笹、勝手に位置変えてたら怒るからな」カラカラッ…

幼馴染「しないよ、そんな事!」

男「ならいいけどっ」ピシャッ



9 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 22:54:33 ID:5Loqt.QE


………



男(よし…笹は二本被ってうるさい感じだけど、あれなら何とか空から見えるだろ)


男「あとは…」ピラッ

男(…折り紙を切って)チョキチョキ

男(紐をつけて…)シュルッ…キュッ

男(マジック…いや、筆ペンのがいいか)キュポッ


男「…で、願い事だ」ハァ…



10 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 22:55:17 ID:5Loqt.QE


男(どうすっかな…)

男(昔みたいに幼馴染と仲良くなれますように…?)

男(いや、回りくどい)


男「違うだろ、解ってるくせに…!」


男(なんでアイツ自身が見るわけでもない短冊でまで素直になれねえんだ)スッ…

男(まじないの願い事くらい──)サラサラッ


『幼馴染に告白できますように』


男(──このくらい、ハッキリ書いたっていいだろ)



11 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 22:56:06 ID:5Loqt.QE


男(もう薄暗いな…そろそろ吊るしても目立たないんじゃないか)


カラカラカラッ…


男「ん?」

幼馴染「あれ?」


男(ちっきしょ…幼馴染もちょうど短冊つけようとしてやがる)チッ


幼馴染「何て書いたの」

男「えっ、言えるわけねえだろ」ドキッ

幼馴染「…けち」

男「んじゃ、お前はなんて書いたんだよ」

幼馴染「お、教えない!」ビクッ

男「じゃあお前も訊くな」



12 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 22:56:52 ID:5Loqt.QE


幼馴染「手が届くからって勝手に見ないでよ?」

男「そっちこそ」


幼馴染「むぅ…見られたら嫌だから、半分に折っとこ」

男「んじゃ俺も」

幼馴染「見ないよ!」

男「俺だって見ねえよ!」


…ゴソゴソ、キュッ


男&幼馴染(これでよし…っと)



13 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 22:57:26 ID:5Loqt.QE


男「はぁ…」

幼馴染「…何よ、溜め息なんかついて」


男(だめだよなぁ…なんでこんな機会なのに『せっかくなら七夕飾りも一緒にしよう』とか言えないんだ)

幼馴染(…短冊に『もっと素直に男と話せるようになりたい』って書いたばっかりなんだけどな)

男(互いのベランダの距離、僅か50cmってとこか…心の距離はもっともっと遠いけど)

幼馴染(たったひと跨ぎの天の川なのになぁ)


男「何でもないよ。じゃ…願い事、叶うといいな」カラカラッ


幼馴染(…まだ薄暗い程度だし、彦星も織姫も見えない)

幼馴染(願いは届いてもないけど──)


幼馴染「──あの、男…っ」



14 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 22:57:59 ID:5Loqt.QE


男「…ん?」

幼馴染(短冊の願い…自分で引き寄せなきゃ)

男「どうした?」

幼馴染「なんか…久しぶりにけっこう話したし…」

男「…うん」


幼馴染「あの…嫌ならいいんだけど……」

男「……?」

幼馴染「久々ついでに…来る?」

男「え?」

幼馴染「その…私の部屋──」



15 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 22:58:51 ID:5Loqt.QE


男(──まじかよ、どうする!? いや、どうするじゃねえよ!)

幼馴染「………」モジモジ

男「そりゃ、どういう風の吹きまわしなんだ」

幼馴染「……!」ビクッ

男(違う、ばかやろ…こんなチャンスを!)


幼馴染「だ、だよね…嫌ならいいってば」アセアセ

男(言え! 行くって! 逃す手があるか!)

幼馴染「ごめん、変な事言って」

男「いや…お邪魔……する」

幼馴染「えっ」



16 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 22:59:36 ID:5Loqt.QE


男「た、七夕だしな…天の川を渡ってみるのもいいかも、なんて…」

幼馴染「何よ、自分を彦星に例えるとかいい度胸してるじゃない」


男「そういう意味じゃねえよ!」

幼馴染「じゃ、どういう意味よ!」

男「そりゃ…ええと…」


幼馴染「ごめん、答えなくていいっ……どう…する…?」

男「い…行くって」

幼馴染「じゃあ、どうぞ」ドキドキ

男「うん…」ドキドキ



17 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 23:00:16 ID:5Loqt.QE


カラカラカラッ…

…ピタッ


男(…うわ、なんかこの部屋いい匂い)


幼馴染「ちょっと、あんまりジロジロ見回さないでくれる」

男「招き入れといてそんな事言うなって……仕方ないだろ、久しぶり過ぎるんだよ」

幼馴染「…確かにね、そうかも。座らないの?」

男「お、おう」ギクシャク


幼馴染「何か飲む?」

男「何でもいいから、是非」

幼馴染「ん、ちょっと待ってて」スッ…

男(…緊張で喉がカラカラです)



18 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 23:01:07 ID:5Loqt.QE


男(いつぶりかな…中学の一年くらいの頃以来…か)

男(来なくなって三年も経ったんだな)

男(…すげえ、女の子らしい部屋になったもんだ)


『──え? 何、お前ら付き合ってんの?』

『違うって、隣同士なだけだし!』

『そ、そうだよ! 誰が男なんかと!』


男(小学校の頃はあんまり性別なんて気にしてもいなかったんだ)

男(…いや、周りがそうだったから気にしてないふりをしてた)

男(いつも一緒にいたから、中学に上がってそれを冷やかされて…急に恥ずかしくなって)

男(きっとあいつも同じだったはず──)



19 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 23:01:56 ID:5Loqt.QE


幼馴染「──お待たせ、アイスティーで良かった?」コトッ

男「うん」


幼馴染「牛乳も持ってきたけど、ミルクティーにする?」

男「いや、ストレートでいい」

幼馴染「ん」


男「………」ゴキュゴキュ

幼馴染「………」コクンッ

男「………」プハ

幼馴染「………」フゥ


男&幼馴染(どうすればいいの、これ)



20 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 23:02:40 ID:5Loqt.QE


幼馴染「…しかし、意外だよね」

男「何が?」

幼馴染「男が七夕に願い事するなんてさ」


男「お前もだろ」

幼馴染「女の子はそもそも占いとか、おまじないとか好きなものだから」

男「うっ…」


幼馴染「…何か、特別に叶って欲しい願いでもあったの?」

男「……まあ…な」

幼馴染「あ、あははっ…もしかして恋愛の事だったりして!」



21 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 23:03:15 ID:5Loqt.QE


男「………」

幼馴染「えっ」

男「えっ?」


幼馴染「まま…まさか、当たっちゃった?」

男「言わないってば」

幼馴染「…そっか」


男(言わないじゃねえだろ……短冊になんて書いたんだ、告白しろよ…)ガックリ

幼馴染(これは…たぶん本当にそうなんだな…)ガックリ



22 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 23:04:03 ID:5Loqt.QE


幼馴染(…好きな娘、いるのかなぁ)

男(そういう発想が出るって事は、こいつの短冊にもそんな願い事が書いてあるのかな…)


幼馴染「…もう、高校生だもんね」

男「ん?」

幼馴染「恋もして当たり前…だよね」

男「そう…だな」


幼馴染「中学の時って半端だったよね、恋とか関係ない子供みたいで……でも口にはしなくてもみんな興味は深々で」

男「特に男子はそうだったかも」

幼馴染「女子だって同じだよ」



23 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 23:04:52 ID:5Loqt.QE


幼馴染「きっとみんな好きな人はいたりするのに恥ずかしくって。言っちゃったら、きっとからかわれるし」

男「あー、やっぱそんなもんか…」

幼馴染「うん…だから、逃がしちゃったりもするんだよ」

男「…かもな」

幼馴染(私みたいにね…)

男(俺みたいにか…)


幼馴染「………」コクンッ

男「………」ゴキュッ

幼馴染「………」フゥ…

男「………」プハ



24 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 23:05:41 ID:5Loqt.QE


幼馴染「あはは…ゲームでもしよっか」ギクシャク

男「おう、しようしよう」アセアセ

幼馴染「古いのしかないけど…Wiiスポーツリゾートとかでいいよね?」

男(なんでもいい、空気が変われば)


──スタート!
ガコッ!ガキィンッ!


幼馴染「わわっ、落ちる! ちょっと手加減してよー!」

男「手加減って、俺これほとんどやったことねえぞ」

幼馴染「チャンバラ苦手なんだよー、あわわっ!」



25 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 23:06:33 ID:5Loqt.QE


男「んじゃ、飛行機の風船割りしようぜ」

幼馴染「あれっ!? なんでこれ下に行くの!?」

男「リモコン上に向けないと、ほーら後ろとったぜ」ズダダダダッ

幼馴染「うわあああ、酷いよー!」


男「今度はマウンテンバイクレースな」

幼馴染「これはよくやったんだー」

男「おらおら!」

幼馴染「ふわ…待って! 手がだるい!」

男「じゃあ、待つ」ピタッ

幼馴染「ずるい! そこ下り坂じゃないの!」ムキーッ



26 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 23:07:07 ID:5Loqt.QE


幼馴染「なんかちっとも勝てない」

男「やりこんでるんじゃないのかよ」

幼馴染「…そんなでもないよ」

男「なんで、自分のゲームだろ?」


幼馴染「うん…でも買ってじきに男が部屋に来なくなっちゃったからね…しなくなったんだ」

男「…そっか」


幼馴染「だけど、勝てなくても楽しいな」

男「なら、いいけど」

幼馴染「…懐かしいね、こういうの」



27 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 23:07:53 ID:5Loqt.QE


幼馴染「私達が疎遠にならなかったら、今もこんな毎日だったのかな」

男「…そうかもな」


幼馴染「クラスメイトに『お前ら、付き合ってんの?』って訊かれて…覚えてる?」

男「覚えてるよ」

幼馴染「私、あの時…すごく恥ずかしくなって」

男「うん」


幼馴染「男もそれ以降、全然話しかけてくれなくなったし」

男「お互いにだろ」

幼馴染「そうだけど、でもからかってきたのは男の友達だったじゃない。私…男に気を遣ったんだよ」

男「そりゃ悪かったな」



28 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 23:08:27 ID:5Loqt.QE


幼馴染「それでも周りは二年生や三年生にもなると、中にはクラスメイトと付き合っちゃう人もいたし」

男「あー、いたな……◯山と□岡とか」

幼馴染「そうそう、△田くんと▽森さんもだったんだよ?」

男「え、そうだったのか?」

幼馴染「そうだよ。それから私達をからかってきた◯下くんも、クラスは違うけど□藤さんとコッソリ付き合ってたって」

男「まじかよ、あんにゃろ」


幼馴染「……私達は、戻れなかったのにね」ボソッ

男「…そうだな」

幼馴染(高校に入って、周りがすっかり恋の花を咲かせるようになっても)

男(変に意地張るのが癖になっちゃってたんだよな)



29 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 23:09:30 ID:5Loqt.QE


幼馴染(……だめかな、これは)

男(なんだこの、付き合ってもないのに別れた後みたいな思い出話は…告白とか今更感ありすぎだろ)

幼馴染(いっそ隣同士じゃなかったら、当たって砕ける事もできるのになあ)

男(告白してダメだったら、もう顔が合わせ辛いぞ…)


幼馴染(いつも通り──)ゴクンッ

男(──憎まれ口叩いて終わり、それでいいか)フゥ…


…コトンッ


幼馴染「…で、短冊の願いは訊かないけど、誰が好きなのかしら」

男「あ? なんで言わなきゃいけねーんだよ」



30 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 23:10:05 ID:5Loqt.QE


幼馴染「部屋に招待したんだから、そのくらいのネタ明かしなさいよ」

男「やなこった、誰が言うか」


幼馴染「私の知ってる娘?」

男「さあねー」

幼馴染「同じクラス?」

男「俺は好きな娘がいるとさえ言ってないぜ?」


幼馴染「じゃあ、いないの?」イラッ

男「いないとも言ってないだろ」イラッ

幼馴染「教えなさいよ」

男「嫌だってば」



31 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 23:10:37 ID:5Loqt.QE


幼馴染(…いっそ教えてよ、知ってる娘なら諦めもつくから)

男(俺が話したら、こいつも言うのかな…仲のいい誰かだったりしたらキツイぜ…)


幼馴染「オトコらしくないよ?」

男「一貫して『言わない』って守ってるんだ、オトコらしいだろ?」

幼馴染「全然」


男(…もう外は真っ暗だけど、願いが届くもなにも無かったな)

幼馴染(これじゃ願掛けとか、意味ないじゃない…馬鹿みたい)



32 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 23:11:09 ID:5Loqt.QE


男「結局、久しぶりに部屋に来てもいつも通りなのな」

幼馴染「は?」

男「高校入ってからまた時々話すようにはなったけど、お前いつもツンツンしてるもん」

幼馴染「男だってそうじゃない」


男「これじゃ疎遠にならなくても、いずれ同じだったな」

幼馴染「……っ…!」カチン


男「この歳ならもう少しは──」

幼馴染「──なんでそんな事言うのよ!」



33 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 23:11:44 ID:5Loqt.QE


男「…なに大きな声出してんだよ」

幼馴染「私達がこんな風になったのは、あの時からかわれて疎遠になったからだよ! そうじゃなかったら…!」


男「お前、家の人いるんだろ? 俺が来てるの知らないんじゃ…」

幼馴染「関係ないよっ! 男がベランダからウチに来るのは、前なら当たり前の事だったじゃない!」

男「小学生の頃と今じゃ違うだろ? いきなり大声で喧嘩なんかしてたら、なんて思われるか」


幼馴染「私だって喧嘩なんかしたくなかったよ! せっかく久しぶりに普通に話せたのに!」

男「何が『せっかく』だよ! 俺と話せるかどうかなんて、今更どうでもいい事じゃないのかよ!」

幼馴染「そうだよね! 男はそうなんだよね! いいよ、それでっ!」

男「わけわかんねえよ! それでいいなら、なんで怒ってんだ!」



34 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 23:12:26 ID:5Loqt.QE


幼馴染「もういい! 帰ってよ!」

男「言われなくても帰らあ、どーもお邪魔しました!」

幼馴染「どういたしましてっ!」


カラカラカラッ…


男「……じゃあな」

幼馴染「………」


…ゴソゴソ、スタッ


男(…笹、もういらねーな)

幼馴染(短冊…片付けよう)



35 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 23:13:26 ID:5Loqt.QE


…ガサッ、ガサガサッ


男「なにやってんだよ」

幼馴染「そっちこそ」

男「もう笹、外そうと思ってよ。意味ないし」

幼馴染「私もだよ、ほっといて」ゴソッ

男「あっそ」ガサッ


幼馴染「じゃあね…私も言っとくよ、願いが叶うといいねっ!」ベー

男「…もう叶わねーよ、おやすみ」ケッ


カラカラ…ピシャッ!



36 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 23:14:17 ID:5Loqt.QE


………



男「………」ハァ

男「なんだこれ、やり過ぎたな…」

男「元より悪くなってんじゃねーかよ、馬鹿だな俺…」アハハ…


男(…ま、同じ事か)

男(たぶんあいつには好きな奴がいるんだ)

男(いっそ、これで吹っ切れた……か?)


男(…笹、捨てなきゃな──)


男「──ん?」



37 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 23:14:55 ID:5Loqt.QE


………



幼馴染「ばっかみたいっ」グスッ

幼馴染「何が七夕の願いよ…素直になるなんて、自分が努力しなきゃ叶うわけないじゃない」

幼馴染「でも…素直になったって」


幼馴染(男…きっと、短冊には好きな人の事についてのお願いを書いてたんだ)

幼馴染(だから、一緒だよ…)

幼馴染(三年間…長過ぎたんだよ)


幼馴染(…階段、落ち葉を掃き掃除しなきゃ──)


幼馴染「──あれ?」



38 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 23:15:37 ID:5Loqt.QE


男「おい、嘘だろ」

… … …

幼馴染「ちょっと……えっ? …えっ!?」

… … …

男「なんで、短冊の折り紙…赤色なんだよ!」

… … …

幼馴染「この水色の…男の短冊! 笹が重なってたから…!」

… … …

男&幼馴染「結ぶ枝を間違えたんだ…」


男&幼馴染「………」ゴクリ


男&幼馴染(…読んじゃえ)ピラッ


男&幼馴染「えっ」



【おわり】



39 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 23:16:40 ID:0AcL3Xk6




大事な事なのでもう一回言う

乙!



40 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 23:21:28 ID:qPv4gyFg


1分後を想像してニヤニヤしてしまうな

乙でした!



41 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 23:35:35 ID:V7c0Fb4w


おつ
ほっこりしたよ



42 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 23:48:16 ID:6zYj40nY



なんかいいねこういうの



43 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 23:53:20 ID:rkxHi6Iw


ほー
おつ



44 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 23:54:15 ID:XMMoB7l.


おつおつ
予想できたオチとはいえニヤニヤが止まらん



45 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/07(月) 23:58:17 ID:51Hxm4U.


50cmの天の川に、2人が自ら笹の渡り橋をかけたわけか
笹のクロスカウンターってところかな
おつ



46 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/08(火) 01:07:48 ID:eGr5YdgI


七夕ー おつかれさんっしたーーーー!!!!





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テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

  1. 2014/07/07(月) 23:36:08|
  2. 男・幼馴染SS
  3. | コメント:4

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